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May 07,2014. UPDATE

REPORT 1「小松宏誠氏×ISSEY MIYAKE デザイナー宮前義之氏 Talk Session」開催

GUEST:
小松宏誠さん、宮前義之さん(ISSEY MIYAKE デザイナー)

2月7日〜3月30日の日程で、六本木ヒルズをメイン会場に開催した「MEDIA AMBITION TOKYO 2014」。このイベントに共鳴しサテライト会場として参加したINTERSECT BY LEXUSでは、2月20日まで、自然現象をコントロールした装置によって、詩的な空間表現を続ける小松宏誠さんの「Lifelog_Glider」と「Secret Garden」を展示しました。

作品の展示期間に合わせ、小松さんご本人と、パリコレを目前に控えたISSEY MIYAKEのデザイナー、宮前義之さんを招いたトークセッションを開催。司会進行は、雑誌WIREDの竹内大さんが担当し、お二人の創作活動に関するさまざまなトピックについてそれぞれの言葉で語り合ってもらいました。

まずは、自己紹介から。小松さんは、美大の卒業制作以降作り続ける鳥の羽を使った作品など、アーティスト活動について。宮前さんは自身が手がけるISSEY MIYAKEのレディースラインのコレクションの話を通じて創作活動を紹介していきます。両者の出会いは、小松さんがアーティストチームの一員として、銀座にある「ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA」のショップでウィンドウディスプレーのプレゼンテーションをした際に、宮前さんの仕事やプロセスを知り、自然をテーマにし、テクノロジー、メディアアートにも関心を持っていることに共感を覚えた。そして、店内の真っ白な吹き抜けを見て、そこに自身の作品であるLifelog_シャンデリアがあったら面白いと思い、スタッフにチャンスが欲しいと話したという。一方、その1ヵ月前、上野の森美術館で開催されていた「魔法の美術館」で小松さんの作品を目にし、感銘を受けていたという宮前さん。この偶然のような必然のような出来事を「相思相愛。互いに惹かれ合ったんですよね」と振り返ります。

今回、INTERSECT BY LEXUSに展示された小松さんの作品は、鳥の羽根が回転しながら大きな扇風機の上を舞い続ける「Lifelog_Glider」。完成まで、実に4年を費やしたそうです。ISSEY MIYAKEのデザイナーに就任した2011年から、コレクションのテーマに自然を取り入れ続けてきた宮前さんは「鳥の羽根は、誰がみても綺麗と感じるもの。小松さんの作品は、背景にある技術を感じさせず、人々が興味を持つものに仕上げています。大人も小学生が見ても直感で楽しめるのが素晴らしい」と話します。小松さんは「ツールのひとつとしてテクノロジーがある感じですね。テクノロジーは見えるかどうかくらいの出し方で、自然とテクノロジーの見せ方のバランスには気をつけています」と語ってくれました。

話題は、二人が共通して興味を持つ、自然とテクノロジーの表現バランスから、身体性へと及びます。さらに、3月からELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZAで公開される、宮前さんと小松さんが共創中のシャンデリアについての話題も飛び出しました。布をプリーツ加工して作った羽根を使った、シャンデリア作品です。「柔らかい素材にプリーツをかけることで構造線を作っています。普通、服にはダーツや折り目を入れるのですが、プリーツだけでフォルムが立ち上がるのがこの素材の特徴。自分が作った素材は小松さんにバトンタッチしてあるので、早く完成したシャンデリアを見てみたいです。こうやっていろんなスイッチを押してもらえて、いつも刺激を受けています」と宮前さん。小松さんは「自在に色や柄を入れられるのに、光にかざせば光を含むことができるのが本物の羽根のよう。一枚の布が羽根になるというワクワク感もあって、自分自身も出来上がりが楽しみです」

トークセッション終了後は、宮前さん、小松さんと直接会話を楽しめる懇親会を開催。お二人もゲストらと対話できる貴重な機会とあって、この日、会場は遅くまで賑わっていました。アート作品や、ファッションが入り交じった今回のトークセッション。テクノロジーを通じて、人と人、文化や価値観が行き交う、INTERSECT BY LEXUSならではの一夜になりました。