6.24 Wed 19:00 START
私たちの感覚に訴えかける「デザイン」を中心の価値にして、ビジネスのイノベーションを生み出し、さらには社会そのものを変革しようとする「デザインアントレプレナー」たち。INTERSECT BY LEXUSでは、1Fガレージスペースで開いた「FORBES DESIGN ENTREPRENEUR SHOWCASE Supported by INTERSECT BY LEXUS」に、2名のデザインアントレプレナーたちを招いたトークイベントを開催。独自のアイデアを結実させ、世の中をにぎわせる才能たちがプレゼンテーションとトークセッションを行いました。モデレーターは、Forbes Japanの編集長、高野真さんが担当しました。
上の写真は、左からForbes Japan 編集長 高野真さん、Lexus International レクサスブランドマネジメント部 Jマーケティング室 室長 沖野和雄、Pixie Dust Technologies, Inc. CEO 落合陽一さん、VELDT CEO 野々上仁さん。
まずは、編集長の高野さんが「デザインアントレプレナーシップとは、デザインとテクノロジーの融合から新しいビジネスをクリエイトする、アントレプレナーそして大企業による最先端のイノベーションの姿。今日は、3人のパネリストを紹介します」と切り出し、プレゼンテーションが幕を開けました。
1人目の登壇者は、アナログ時計型のウェアラブル端末を作るVELDTの野々上さん。「僕らは、寝ても覚めてもスマートフォンを見ている現代の生活をリファインする会社。もっと周囲を見回してみよう」と会社のコンセプトを紹介。「モノづくりの次なる大きなうねりは、職人がいてテクノロジーもある日本にあります。いろんな分野の人を束ねて作ったメイドインジャパンのスマートウォッチで、生活はどう変わっていくか」と、スマートウォッチ「VELDT SERENDIPITY」について説明しました。
2人目は、Pixie Dust Technologies, Inc.のCEO、落合陽一さん。「空間にモノを浮かべたり、非接触で空間に絵を書いたりといった研究をしています。例えば、空中にプラズマで絵を描けたら、もうタッチパネルはいらなくて。そういうテクノロジーを開発し、商業とつなげることを先陣を切ってやっています」と話しました。また「アカデミック、産業、デザインとアートの壁を壊すことが大切。これまで大学での研究成果が世に出るまで20年かかっていた研究の社会実装へのスピードを上げるために、研究室のボスである自ら会社をやるのが一番いいという結論で、アメリカで法人を立ち上げました」と起業の理由も説明してくれました。
写真左上は、Pixie Dust Technologies, Inc.が今秋に発売を予定しているスピーカー「Pixie Dust」。超音波により浮かせた物体が、音楽とともに動きます。
お2人のお話しを受け、今回の企画展をサポートするLexus International 沖野和雄は、デザイン領域におけるLEXUSの取り組みとして、LEXUS DESIGN AWARDなどを紹介。「次世代を担うデザイナーを、グローバルに募集するアワードを開催しています。新しいデザインの才能をサポートできれば」と語りました。
プレゼンテーション終了後は、4名を交えたトークセッションを実施。編集長の高野さんが、デザインを重視する米国のスタートアップ経済のトレンドについて説明した後、会場を訪れていたデザイナーで今回の展示にも協力したMTDO inc.のCEO田子學さんや、A4サイズの「持ち運べるクルマ WalkCar[ウォーカー]」を開発するcocoa motors.のCEO 佐藤国亮さん、導電性インクにより手軽に電子回路が印刷できる技術を手がけるAgICの杉本雅明さんといったデザインアントレプレナーの方々もトークセッションに飛び入り参加。トークセッション終了後も人々の会話は途切れることなく、起業家と来場者の熱気に包まれた、意義深いイベントになりました。