clayzen
新雪のようなきめ細かい質感。
グラスの中の静寂に、
シャンパンの泡音を響く。
雪のようにきめ細やかな磁土の素材感を活かした「The clayzen champagne cup」。緊張感のある形をロクロで成形した。掘り出された遺跡や使い込まれたアンティークカップのように、器の表面を敢えて荒らしダメージ加工を施した。仕上げにシルバーを焼き付け、硫化させることで経年変化を楽しめるよう工夫した。
高校時代に授業で陶芸を学び、県内の窯元で体験するなどして興味を持ったことがきっかけとなり、東北芸術工科大学、同大学院で専門的に陶芸を学ぶ。2014年12月に自宅の近くにアトリエを設け、主に食器や花器として使う磁器を制作、発表している。NPO法人職員や高校非常勤講師の仕事と並行して制作してきたが、2017年より陶芸家一本で活動し、県内外のギャラリー、ショップ、飲食店にて展示販売を行っている。