雪どけ
大切な人へ指輪を贈る。
からくりは解けても、
愛は解けない。
小田原・箱根地域で発展してきた「からくり箱」。パズルマニアなど、限られたファンが多い中「記念日の贈り物」というコンセプトで開発。仕掛けを解くと収納部が雪どけ水のようにゆっくり下がり、中の指輪が姿を現す。湿度変化に弱いからくり箱に漆を施す、という挑戦も、試行錯誤しながら乗り越えた。
1985年神奈川県横浜市保土ケ谷区生まれ。幼少の頃より物作りに没頭する。2007年、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業(照明専攻)。就職活動中にからくり箱の世界と出会い、職人になることを決意。卒業と同時にからくり箱の第一人者、亀井明夫氏に弟子入りし、からくり創作研究会に参加。以降、立方体をベースとしたからくり箱の創作を精力的に続ける。