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BEVが開いた新しいライフスタイルの扉

2024.02.20 TUE
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BEVが開いた新しいライフスタイルの扉

2024.02.20 TUE
BEVが開いた新しいライフスタイルの扉
BEVが開いた新しいライフスタイルの扉

LEXUSのバッテリーEV(BEV)オーナー向けLEXUS Electrified Programに加わった新たなプログラムをモータージャーナリスト島下泰久氏に体験してもらった。
※こちらの記事はLEXUSから島下泰久さんに依頼したコメントを掲載しています。

新たに仲間に加わったセカンドホームサービス

人と自然が協調した次世代のライフスタイルを志向し、2035年の100%BEVブランド化を目指すLEXUSが、バッテリーEV(BEV)オーナーだけのために用意したサービス「LEXUS Electrified Program」に、新たな共創パートナーが加わった。

それがセカンドホームのサブスクリプションサービスとして知られる「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)」である。
月額5万5000円のサブスクリプションに登録することで、日本中に続々と展開されているキャビンのなかから自由に選んで滞在できるというSANU 2nd Homeのサービスは、都市生活者が容易に、自然のなかでの生活をライフスタイルに採り入れることを可能にするものとして、いま非常に高い支持を得ている。

都市と自然を移動し、分散型かつサステイナビリティに配慮した暮らしを楽しむには、もちろんモビリティの存在は必須。同じようにカーボンニュートラルな社会の実現を目指すLEXUSとは、まさに最適なめぐり合わせだったと言えるだろう。

カーボンニュートラルなライフスタイル提案

今回のパートナーシップに於いては、SANU 2nd Homeの全拠点へのLEXUS普通充電器の設置推進、SANU会員、LEXUSオーナーに向けたサービス体験提供にはじまり、新しい体験やサービスの共創、カーボンニュートラルなライフスタイルの提案を行なっていくとされる。

さて、LEXUSのBEVオーナーは一体どんな体験をすることができるのか。今回は、それを実際に味わってみることにした。
雪の予報が出ていた某日、荷物を積み込み乗り込んだのはLEXUSがBEV専用モデルとして2023年に発売したRZ450eである。足元にはスタッドレスタイヤを履く万全の態勢で向かったのは「SANU 2nd Home 北軽井沢1st」。

標高1,100メートルの浅間高原に位置し、ハルニレなどの落葉樹を中心とした天然林のなかに位置するこの拠点は、一方で都心からの所要時間は約1時間半という利便性をも併せ持つ。
ここに設えられた計6のキャビンのうちのひとつに、LEXUS普通充電器が備え付けてあり、宿泊者はここを優先的に使用することができる。忙しない毎日のなかの1日、RZをドライブして現地に赴き、気分を変えてワーケーションに励もうというわけである。
東京からのRZ450eのドライブは、期待通りとても快適なものだった。RZの美点である静粛性、滑らかな乗り心地が高速移動では更に際立つ。何しろ疲れ知らずで、一応は途中で休憩を挟んだものの、気持ちとしては一気に現地まで行くのも余裕という感覚だった。

上信越自動車道に入る頃には雪がいよいよ強くなってきて、碓氷軽井沢ICを降りた頃には路面は完全なスノーに。立ち往生するクルマも居るなかを、RZは難無く目的地を目指して走っていく。

まさにハルニレの森を超えて「SANU 2nd Home 北軽井沢1st」に到着したのは夜もだいぶ更けた頃。駐車場にクルマを停めたら、早速LEXUS普通充電器のコネクターを接続する。携帯電話でチェックインして、送られてきたコードで解錠したら部屋のなかへ…。

天然素材で作られた快適空間

思わず「わあーっ」という声が漏れてしまった。国産木材100%、しかも再活用を容易にする釘を使わない工法で建てられたキャビンは、何と4メートルにもなる高い天井を持ち、どこか凛としていて、それでいて優しい。

その先には一面の大きな窓。窓の向こうには真っ白な雪景色が拡がり、ちょっと幻想的とすら思えた。
玄関脇のペレットストーブに点火して、更に部屋を見渡す。キッチンは整然としていて、家電もそれぞれにこだわりを感じさせる。

道中のスーパーなどに立ち寄って食材を買い込み、普段あまりやらない料理を楽しむのも良さそうだ、なんて気にさせる。

だけど心配は要らない。冷蔵庫にはエリックサウスのカレーが、脇のセラーにはナチュラルワインが入っている。手ぶらで来ても大丈夫だ。

この日はシャワーを使い、セミダブルの寝台で眠りにつくことに。ふかふかの布団に入り寝転がると、高い天井にまた心をくすぐられる。周囲は森だけに音も静か。よく眠れること請け合いである。

目覚ましをかけずに起きた翌朝、こちらも常備されているコーヒーを淹れながら、更に部屋をチェックする。
こぢんまりとしたワーキングスペースはいかにも仕事が捗りそうだし、ちゃんとWi-Fiも、しかも速いのが用意されている。朝の気持ちの良い空気を感じながら、しばし仕事の時間だ。

Bluetoothスピーカーが備わり、本も何冊か用意されているから、休憩もまた楽しみ。プロジェクターも備わっているから、お気に入りの映画を楽しむのもいいかもしれない……などと、この部屋で過ごしていると、色々と想像が高まってしまう。
同じようにノートパソコンに向かっていても、環境が変わるとフレッシュな気持ちで案件に対峙できる。

頭では理解しているつもりでも、実際に体験してみないとやはり分からないセカンドホームという存在の嬉しさを噛み締めながら過ごしていたら、あっという間に出掛ける時間に。

次に使う誰かのことを思いながら部屋を片付けて、やはりオンラインでチェックアウトを行なう。
駐車場で雪をかぶったLEXUS RZ450eは、しっかり充電されている。BEVにとっては厳しい極寒のなかを200km以上走ってきて、それでもバッテリーは3分の1以上残っていたが、やはりここで充電しておけると心の余裕が違う。

快適な滞在に後ろ髪をひかれつつ、山を降りることにした。

軽井沢にある急速充電器

せっかくなので回り道をしてスノードライブを楽しみ、午後になって到着したのがLEXUS充電ステーション軽井沢コモングラウンズである。

地域のコミュニティハブとなることを目指して、軽井沢書店 中軽井沢店をはじめコワーキングスペース、カフェ、飲食店、更にインターナショナルスクールまでが点在したこの複合施設には、LEXUSオーナーのためだけの専用急速充電器が設置されているのだ。
使用するにはMyLEXUSアプリを使い、LEXUS Electrified Programのページから予約をするだけ。優待プログラムとしてコワーキングスペースを2名2時間までの無料で使用可能で、また屋外スペースでニーチェアXを自由に使ってくつろぐこともできる。
1日楽しんだあと、都内に戻る前にここでクルマを充電しておく。万が一、渋滞していたとしても、これで不安は解消である。

最大150kWの高速でクルマを満たしながら食事やお茶でおなかと気持ちを満たして、あるいは書店で知的好奇心まで満たして帰路につく。

軽井沢での1日の理想的なクロージングではないだろうか。
「LEXUS Electrified Program」が目指すのは、単にBEVへのシフトを推し進めるということだけには留まず、BEVを通して、こうして新しいライフスタイルの扉を開いていくことなのだろう。今回の旅で改めて、そう実感したのである。

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