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クルマとの対話をより楽しめる走りへ
体幹をさらに鍛え、テストコース「Shimoyama」を走り込むことで「より鋭く、より優雅に」を磨き上げたLC。あらゆるシーンにおいて自然体で、気持ち良いドライビングを可能にしクルマとの深い一体感をもたらします。
フロントミッドシップ レイアウト
「鋭く優雅」な走りの実現のためにFRプラットフォームを開発し、慣性諸元を突き詰めました。慣性諸元とは、重量物の配置により決まる重量配分や慣性モーメントのことで、車両の運動性能を向上させる重要なファクター。LCはその基本となるパッケージにフロントミッドシップレイアウトを採用し、タイヤの四隅配置、前後ショートオーバーハング、補機バッテリーのラゲージルーム配置など、重量配分と慣性モーメントを最適化しました。旋回時や減速・加速時において、自然で滑らかな車両挙動を実現しています。
低い重心高
クルマは重心が低いほど旋回時に発生するロールが小さくなり、姿勢変化に無駄のないスムーズなコーナリングが可能になります。LCは低重心化を図り、フロントミッドシップレイアウトの採用に加えて、エンジンユニットの低配置によりフロントフード、カウル、ルーフそれぞれの高さを低減して車両全高をローダウン。さらに、アッパーボディに軽量化素材のCFRPやアルミニウムを使用したほか、ドライバーのヒップポイントを車両重心高よりも低い位置に設定。低重心パッケージを徹底して追求し、すぐれた操縦安定性を生み出しています。
ドライビングポジション
低配置化に加えて、車両の前後重心点とドライバーのヒップポイントの距離を近づけた「近接配置」としました。ドライバーとクルマの旋回中心がほぼ一致することで、クルマとの一体感を味わうことができます。このように慣性諸元を徹底して突き詰めたパッケージにより、減速・旋回・加速といったコーナーを走り抜けていく一連の動きにおいて、操作に対する応答性の良さと、スムーズで穏やかな姿勢変化を実現。ドライバーとクルマが一体となり、リズミカルなドライビングを楽しむことができます。
高剛性ボディ
世界トップレベル*の高剛性を実現しながら、旋回時に車体がスムーズにねじれる特性を備えたボディを開発し、操舵時の軽快なボディ追従性、質感の高い乗り心地を実現したクーペ。コーナリングにおいて、ドライバーのステアリング操作にクルマが素直に応える走りを生み出すためには、4輪の接地感がステアリングにしっかりと伝わることが重要です。そのために、ねじりを加えたフレームの変曲点を最小化し、フレーム全体のねじり特性を均一化。連続するコーナーで4輪がつねに路面をグリップすることに貢献します。このリニアなねじり特性により、ドライバーは車両挙動を予測しやすくなり、ワインディングやサーキットにおいて、先を読みながらアクセルを踏み込むことが可能となります。アクセルワークでクルマをコントロールするFRならではの走りを一層楽しむことができます。また、ガソリン車にはフロントとリヤに床下ブレースを採用。より高いボディ剛性を実現することで、すぐれた操縦安定性、素直な車両応答性を確保します。ドライバーとクルマの一体感を高め、LCが掲げる「より鋭く、より優雅」な走りのさらなる進化に寄与しています。
軽量ボディ
クーペのボディは、高剛性化のみならず、素材のマルチマテリアル化により軽量化も両立しました。アンダーボディなど変形に対する強度が求められる骨格にはスチールを使い、高剛性化。車両重心点から遠いルーフにはCFRP*1、ドアにCFRPとアルミニウムを使用して軽量化を図り、慣性諸元を向上しています。その中でサイドドアは、インナーパネルにCFRP(C-SMC)、アウターパネルにアルミニウムを使用した世界初*2の構造。レクサスが培ったCFRPテクノロジーを継承し、成形のしやすさを特性に持つC-SMCを採用することで、複雑形状のドアパネルへの展開を実現しました。またフロントサスペンションタワーにはアルミダイキャストを採用し、スチール素材に対して大幅な軽量化と剛性向上を両立しています。ステアリングサポートの材質に高剛性のアルミダイキャストを採用することで、すぐれた操縦安定性を確保しました。
ハブボルト締結構造
ハブベアリングとホイールの締結にハブボルトを採用しました。高剛性化により、すっきりとした手応えのある操舵フィールと質感の高い乗り心地に貢献します。
マルチリンクサスペンション
ドライバーの操作や路面からの入力に対し、より微細に動きを制御できるフロントダブルボールジョイント式マルチリンクサスペンションを採用。各アームの配置を最適化することで、ステアリングの切り始めから手応えのある、リニアなステアリングフィールを実現しました。また、旋回時の横力に対する高い剛性を確保し、微小な操舵入力からすぐれた応答性を発揮します。リヤサスペンションは、アームの最適配置とフリクションの低減により、高いスタビリティと上質な乗り心地を生み出します。アブソーバーでは、減衰力特性の幅を拡大し、かつ応答性を上げることで、快適な乗り心地と高い操縦安定性をもたらします。また、フロント・リヤともに各部品の材質や構造などを徹底して検証。バネ下重量を軽くすることで、しなやかなサスペンションの動きを実現し、タイヤの接地感を向上させています。加えて、クーペとコンバーチブルそれぞれの走りの味の深化をめざし、ばね定数などを最適化。クーペはよりリニアで滑らかな車両挙動と高い回頭性・安定性を、コンバーチブルでは優雅さと高い回頭性の両立を図りました。
ブレーキシステム
フロント対向6ポッドアルミモノブロックキャリパー、リヤ対向4ポッドアルミモノブロックキャリパーに高摩擦ブレーキパッド*を組み合わせ、高い剛性と耐フェード性能を確保しました。さらに、マスターシリンダーサイズやペダルの配置・踏面形状などの最適化により、高い応答性とコントロールのしやすさを実現しています。ワインディング走行などにおいても安定した効きが得られ、ドライバーの意図する制動力を正確に発揮し、意図通りの速度調整に貢献します。ブレーキを踏み込んでいった際には効き込み感も得られるため、ドライバーに絶大な安心感を提供します。さらに、コーナー進入時や停止間際のブレーキ抜き操作において足裏に吸い付くようなペダルフィールが得られることで、より細やかなGコントロールが可能です。また、フロントには大径2ピースディスクローターを採用し、バネ下重量の低減に寄与しながら、熱変形を抑えて安定した効きを確保しています。
LDH (レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)
LDHは、安全とクルマを操る楽しさを両立するために車両を統合制御するVDIMコンセプトのもと、ギヤ比可変ステアリング、電動パワーステアリング、後輪の切れ角を制御するDRSを統合制御するシステムです。ドライバーの操作に対し理想的な車両挙動を実現すべく、車速やステアリング操作などに基づき4輪のタイヤ切れ角を最適に制御。高速走行時の高い車両安定性、山岳路など中速走行時での軽快なステアリングレスポンスを実現します。LCのLDHは、トルセン®LSDを組み合わせ、旋回中の加速性能を向上。さらに、ブレーキ制御と協調したアクティブステアリング制御により、ドライバーが制御されていることを感じることなく、すぐれた旋回加速性、ライントレース性、車両コントロール性を確保します。限界領域まで思いのままの走りを実現し、クルマを操る楽しさと安定した車両挙動を高次元で両立します。
“S package”
アクティブコーナリング アシスト
ワインディング走行等のシチュエーションで、思い描いたラインを走行できるようにサポートします。コーナリング中、アクセルを踏み込んだときに発生しやすい車両のアンダーステアを抑制し、すぐれた旋回性能を確保。高い車両安定性を実現します。
LC500h “L package” LC500 “L package”* LC500h LC500* Convertible*
トルセン®LSD
駆動輪であるリヤタイヤのトラクション性能を確保し、コーナーの立ち上がりなどでよりダイナミックな加速を発揮。減速時にもスムーズで安定感のある挙動を確保します。
“S package”
LC500“L package”*1*2*3 LC500*1*2*3 Convertible*1
パフォーマンスダンパー® (リヤ)
リヤバンパーリインフォースメント部に「パフォーマンスダンパー®」を設定。走行中に生じるボディのねじれや微振動を速やかに吸収し、ハンドリング特性をいっそうシャープにするとともに、すぐれた乗り心地にも貢献します。
LC500 全車
オートマチックトランスミッション(AT)オイルクーラー
ATオイルの熱を効率よく冷却することで、サーキット走行等での油温上昇を抑制し、スムーズなシフトチェンジと快適なドライブフィールを実現します。
LC500 全車
ボディ形状
LCのダイナミックなプロポーションは、風の流れを利用して車両前後の揚力バランスを整える空力性能を追求しています。低く構えたフロントノーズからフロントピラーへ滑らかにつながる独自の造形により、空気を剥離させることなくスムーズに後方へ誘導。車体下を流れる風は、ダウンフォースを生み出すスポイラー形状により揚力を抑え、さらに、広範囲にわたりフラット化したアンダーカバー下を通り、緩やかに切り上がったバンパー後方へスムーズに導出されます。このように風の流れをコントロールすることで、空気抵抗を低減しつつ、最適なダウンフォースを得て、すぐれた走行安定性を確保しています。
空力機能
高速走行時に気流が乱れやすいタイヤ周辺の空力処理を、デザインと一体化した機能美として織り込みました。ワイドスタンスを強調する縦基調のターンランプデザインと融合したサイドグリルが前面からの風をフロントホイールアーチへスムーズに流し、また、アグレッシブに張り出したリヤフェンダーに設置したロッカーサイドグリルによって、側面からの風をリヤホイールアーチへ抜ける導線で整流。この前後のサイドグリルにより、空気抵抗の低減とホイールハウス内に発生する揚力を抑制して、高速走行を安定化させます。
エアロスタビライジングフィン
デザインや空気抵抗に影響を与えることなく、操縦安定性を確保するため、ドアガラス前方にエアロスタビライジングフィンを採用しました。小さなフィンが作り出す空気の渦がボディ側面の空気の剥離を抑え、空気抵抗の低減とすぐれた車両安定性の確保を両立します。
アクティブリヤウィング (格納式)
高速走行時のダウンフォースを高め、車両挙動を安定化。時速約80km/hでアップし、約40km/hで自動格納。マニュアル操作によるアップ・ダウンも可能です。
“S package”
アクティブノイズコントロール
コンバーチブルでの静粛性を左右するリヤのルーフ格納部からのノイズ。これを低減するため、ホイールハウスで使われるフェンダーライナー材をルーフ格納部のトリム全面に採用し、 吸音材として活用しました。また、エンジンこもり音を抑えるアクティブノイズコントロールをクーペ/コンバーチブルともに設定。特にコンバーチブルではヘッドレストにマイクを搭載してルーフオープン時のこもり音も低減するなど、快適な室内空間を確保します。