2013.4.19

米ケンタッキー工場でのレクサスES350の生産を決定

トヨタ自動車 (株) (以下、トヨタ) は、トヨタ自動車九州 (株) (以下、トヨタ九州) で2014年後半より、新型車の生産を開始すると共に、米国における生産事業体Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc. (以下、TMMK) で2015年夏より、レクサスES350の生産を開始すると決定した。

トヨタ九州での新型車生産は、年間約8万台を予定。トヨタは九州を、中部に次ぐ国内第二の生産拠点と位置付けており、トヨタ九州では、1992年の生産開始以来積み重ねてきた品質維持・向上の取り組みを生かし、高品質・高付加価値を生み出すモノづくり拠点として、引き続きオールトヨタの中で重要な役割を担っていく。

また、トヨタは、トヨタ九州で生産しているESのうち、北米で販売しているES350を、よりタイムリーにお客様にお届けするため、TMMKで生産することとした。台数は年間約5万台。北米以外の地域向けES350および、ES250 (北米未導入) 、ES300hについては、引き続きトヨタ九州で生産する。
ES350の生産開始に伴うTMMKの生産能力は、これまでの年間約50万台から約55万台となる。投資額は約3.6億ドルを予定。収益体質強化に向けた投資効率最大化を図りつつ、お客様にご満足いただけるレクサス品質確保に必要な投資を行った。新規雇用は約750名を予定している。

<ご参考>トヨタ九州概要 (2013年3月現在)
所在地 福岡県宮若市
社長 二橋 岩雄
創業 1991年設立 (1992年生産開始)
工場 宮田工場 (トヨタ及びレクサス車両生産) 、苅田工場 (エンジン生産) 、小倉工場 (ハイブリッド部品生産)
生産能力 (設備) 車両:年間43万台、エンジン:年間22万基
従業員数 約7,700人
<ご参考>TMMK概要 (2013年3月現在)
所在地 米国ケンタッキー州 ジョージタウン市
社長 Wil James (ウィル・ジェームス)
創業 1986年1月設立 (1988年5月生産開始)
生産品目 アバロン、アバロンHV、カムリ、カムリHV、ヴェンザおよびエンジン
生産能力 (定時) 車両:約50万台/年、エンジン:約60万基/年
従業員数 約6,600人

以上

豊田社長スピーチ (2013年4月19日記者会見)

ニューヨークのみなさま、そしてケンタッキーのみなさま、おはようございます。

アメリカの大学院に通い、数年間働いたことのある私は、アメリカという社会、そしてそこに住む人々に、特別な思いを抱いております。

ですから、今回、アメリカで初めて、ケンタッキー州ジョージタウンにある工場でレクサスES350を2015年から生産開始することを発表でき、非常にうれしく思っております。

アメリカが、日本以外で初めてESを生産する国となったことは、きわめて自然なことです。レクサスが最初に導入されたアメリカ、レクサスブランドにとって世界最大の市場であるアメリカは、まさにレクサスの生まれ故郷なのです。

ESはアメリカのみなさまに、非常にご愛顧いただいています。1990年以降、およそ120万台ものESがアメリカで販売されてきました。また、ESは、レクサスブランドの中でも一、ニを争う顧客ロイヤリティを誇ります。

今回の決定は、第一に「アメリカのお客様により良いサービスを提供する」、第二に「為替変動の影響を受けない体制を構築する」、という二つの重要な目的を達成するためのものです。

さて私どもは、25年に渡る協力関係を築いてきたケンタッキー州で、ESを生産致します。

私個人として、素晴らしいビジネス環境を整え、この四半世紀以降も続いていく我々の協力関係をサポートして下さるスティーブ・ベシュア州知事に、深く感謝いたします。
また、長年に渡りご支援をいただいているジョージタウン市およびスコット郡の皆さまにも、お礼申し上げます。

ケンタッキー州でESが生産されることも、また当然のことだと言えます。トヨタがアメリカで初めて、単独工場を設けたケンタッキー州は、トヨタにとって、まさに生まれ故郷なのです。

また、ケンタッキー州の工場には、世界の中でも非常に経験豊富なチームメンバーがいます。
インターネット中継を見ているケンタッキーのみなさん、これまでの25年間、みなさんが一台一台の車に注いだ多大な努力、熱心な取り組みが実り、この決定がなされました。おめでとうございます。引き続き、素晴らしい仕事を期待しています。

また、私たちは、先日、お客様により良いサービスを提供できるよう、意思決定の迅速化に向けた組織変更を実施いたしました。

例えば、

  • ジム・レンツ氏が北米トヨタのCEOに就任
  • かつて私もNUMMIで一緒に働いたことのあるマーク・ホーガン氏を、トヨタの取締役に選任予定
  • そして、アメリカのレクサス責任者であったマーク・テンプリン氏が、レクサスインターナショナルのExecutive Vice Presidentに就任

私は、この新しい米国のリーダーシップチームを、大変信頼しています。実際、新体制発足から1ヶ月も経たないうちに彼らが行った最初の決断が、今回の決定でした。

新しいチームで、新しい始まりを、新しいレクサスに。

このように、私どもトヨタは大きな変化の中にあります。しかし、一つだけ、決して変わることのないことがあります。
それは、アメリカへの揺るぎないコミットメントです。

ここアメリカ、そして世界中にいらっしゃるお客様のニーズに応え、地域との関係を強めていけるよう、一致団結し、取り組んでまいります。

ご清聴ありがとうございました。