DRIVING
- コンセプト
- LX600
- ボディ骨格
- サスペンション
- オンロード走行性能
- オフロード走行性能
DRIVING
上質な走りの進化を実現した素性の刷新
世界中のどんな道でも、楽に、上質にお客さまに運転をしていただくために、伝統とも言えるボディオンフレーム構造は維持しつつも、走りの進化を支える基本的な素性を抜本的に見直しました。
LX600
パワートレーンシステム
上質な走りを実現する3.5L V6ツインターボガソリンエンジン+Direct Shift-10ATを採用。アクセルの踏み込み始めからシームレスでリニアな加速とダイレクトなドライビングフィールを実現しました。
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V6 3.5L ツインターボエンジン
最高出力305kW(415PS)、最大トルク650N・mを発生。マルチホール直噴インジェクタ付D-4STの採用とロングストローク化、バルブ挟角の最適配置による高速燃焼と高効率ツインターボが力強い低速トルクとすぐれた過給レスポンスを生み出します。また高効率ツインターボにより、低速から立ち上がるワイドでフラットなトルク特性を実現し、オンロードでもオフロードでも力強く扱いやすい動力性能とすぐれた燃費・環境性能を両立しています。
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Direct Shift-10AT
発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現。また、10速化により、ギヤステップのクロス化、全体のギヤレシオのワイドレンジ化を実現し、リズミカルで心地の良い走りのリズムと、高速燃費、発進加速、オフロード性能の向上を同時に果たしています。さらに、駆動力特性と変速タイミングを最適化。高回転域までの伸びやかなトルク特性を引き出すような気持ち良い加速感を生かし、ドライバーの意思に寄り添った力強い加速を実現しています。
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急勾配や悪路環境での
走行を考慮したLX専用設計
登降坂および左右の車体傾斜45度までのオイル供給性能を維持するために、オイルパン、オイルストレーナ等の潤滑系部品を最適設計しました。岩石路面や急勾配斜面でのエンジン信頼性を確保します。また、渡河や多塵環境下でのSUV特有の使われ方を想定し、防水・防塵性能が高いベアリングやオイルシールを採用しています。
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燃料消費率
燃料消費率(国土交通省審査値)
LX600 “EXECUTIVE”/LX600
8.0km/L(WLTCモード)
5.5km/L(市街地モード)
8.3km/L(郊外モード)
9.7km/L(高速道路モード)
LX600 “OFFROAD”
8.1km/L(WLTCモード)
5.5km/L(市街地モード)
8.4km/L(郊外モード)
9.8km/L(高速道路モード)
新GA-Fプラットフォームの採用とクルマの素性の刷新
新プラットフォームであるGA-Fプラットフォームの採用や、クルマの骨格を一から見直すことで、徹底した低重心化と軽量化、さらにボディ剛性の向上といったクルマの素性から刷新することで、走りの飛躍的な向上を実現しています。
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軽量ボディ
高張力鋼板の採用を拡大した上で、慣性モーメントに影響を与える車両重心点から高い位置・遠い位置のボンネット、ルーフ、全ドアパネルにアルミニウムを採用。軽量化・低重心化と高強度なボディの両立を実現しました。旋回時や加減速時の自然で滑らかな車両挙動と、すぐれた操縦安定性を実現します。
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軽量フレーム
厚板と薄板の鋼板をレーザー溶接によって結合し、プレス成形するTWB(曲線テーラード・ウエルドブランク)を用いた工法により、強度と剛性を維持しつつ、軽量化を実現しました。サイドレールやクロスメンバーの強度・剛性、および衝突安全性能への感度・影響が高い部位にこの技術を採用しています。
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高剛性ボディ
操舵時のボディ変形挙動をコンピューター解析し、スポット打点増し打ちやドアオープニング周り、フロアへの構造用接着剤の最適配置などによりねじり変形を抑えることで、すぐれたボディ剛性を実現。オフロード性能はもちろん、オンロードでの操舵応答性や手応え、リヤのグリップ感、すぐれた乗り心地、レクサスらしい走りの質感を確保します。
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高剛性フレーム
乗員の生存空間であるボディや、パワーユニット、燃料タンクなど走行に重要な部品へのダメージを大幅に低減する、すぐれた堅牢性を実現。悪路走行時に応力を受けやすい部分のサイドレール断面特性を最適化し、路面からの入力に対する強度、剛性、衝突安全などの性能バランスを取るために9本のクロスメンバーを最適に配置しました。さらに最大5mmの厚鋼鈑や、高張力鋼板を適材適所に配置することで、悪路走行時に受ける衝撃にも車体の歪みが抑えられ、操縦安定性や乗り心地への影響を低減します。
また、フレームにキャブマウントを介し、ボディが架装されているフレーム車の構造は、オフロードの走行時などに、ボディへ損傷を受けた場合でも、クルマの基本走行性能を支えるフレームへの影響を及ぼすことが少なく、万が一の場合でも乗員の安全を確保しながら目的地をめざします。
高い走破性と操舵安定性を
実現するサスペンション
上質な乗り心地、制動時の安定した車両姿勢、路面からのショックや振動を吸収するすぐれた車両安定性を実現するサスペンション。
オフロードでは、卓越したホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)により、モーグル路のような、タイヤの浮きが発生しやすい路面においても接地性にすぐれ、駆動力が路面に伝わることで高い走破性を発揮します。
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フロント・ハイマウントダブルウイッシュボーン式サスペンション
サスペンションジオメトリおよびコイルスプリングのばね定数を最適化し、すぐれた車両安定性と乗り心地を両立します。また、オフロード走破性の重要なファクターであるサスペンションストロークをバウンド、リバウンドともに十分な長さを確保し、すぐれた路面追従性と悪路走破性を実現します。
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リヤ・トレーリングリンク車軸式サスペンション
信頼性の高い車軸式を継承しつつ、サスペンションアーム、ショックアブソーバー配置と特性を作り込み、車軸の動きをコントロールしやすくすることで、すぐれた車両安定性と乗り心地を両立します。また余裕のリバウンドストローク長により、すぐれた路面追従性を確保しています。
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リヤショックアブソーバー
フレームを曲げることまでして外側へ配置し、アブソーバー取付角度を車軸の動く角度に合わせることでタイヤの上下動に追従しやすくなり、すぐれた減衰効果を発揮。路面からのショックや振動を吸収する、すぐれた車両安定性を実現します。
レクサス独自の走りの味を
磨き上げた
オンロード走行性能
ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を実現する、レクサス独自の走りの味「Lexus Driving Signature」を妥協なく作り込みました。クルマの素性の刷新に加えて、新開発パワートレーンや、電動パワーステアリング、電子制御ブレーキを採用することで、減速、操舵、加速がシームレスにつながる気持ちの良い走りを実現。
同時に新開発AHC&AVSによる接地感、力感、安心感のある走りを両立しました。伝統のオフロード走破性と車両安定性はそのままに、すぐれた車両コントロール性と乗り心地を実現しています。
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あらゆる道での走行と
安心感に寄与するAHC
AHCは使用環境に応じて車高を調整できるシステムです。車高ポジションはNormal・Hi1・Hi2および乗降時のLoを基本とし、ドライブモードセレクト、マルチテレインセレクト、トランスファーの選択状況に応じて最適な車高を自動で調整。さらにピッチやロールといった車両姿勢の変化にも対応し、ばねレートを随時最適化することにより、旋回や加速・減速時の車両姿勢を安定させます。また乗降モードON時は、乗降時に車高をLoに下げて乗り降りしやすくし、走り出すと自動で車高をアップします。
オフロードでは、トランスファー・ローレンジ(L4)選択やマルチテレインセレクトのモード選択と協調し、道路環境に合わせてHi1またはHi2に自動調整。Hi1、Hi2が選択された時は、車速に応じて最適な車高に自動調整し、路面との干渉回避と操縦安定性を両立します。車高の状態はメーターパネルと7インチタッチディスプレイに表示され、容易に確認することができます。
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上質な乗り味を実現するAVS
減衰力切り替え応答性の良いリニアソレノイド式を採用することにより、路面や走行状態に応じてきめ細かく、滑らかな制御を実現します。街中で段差を乗り越えるような時には減衰力を低めに設定して快適な乗り心地を、ステアリング操作時は減衰力を高めることでフラットな安定感を確保します。さらにドライブモードに合わせて減衰力も変化し、ドライバーの好みに合わせた走りに寄与します。
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意のままの走りへ導く
電動パワーステアリング
ステアリングの切り始めからリニアにクルマが応答し、オフロード走行時などの低速では、軽い操舵感によりドライバーの負担軽減に寄与、高速では車速に応じた適度な操舵力により、レクサスらしいドライバーの意図に沿った走りと、手応えのある操舵感を実現します。
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安全・安心を高める
電子制御ブレーキ
ブレーキペダルの操作量をセンサーで検出し、最適な制動力を生み出すことで、よりリニアな制動特性が得られます。オフロードでマルチテレインセレクトを選択した場合は、スリップや空転しているタイヤに対する細やかなブレーキ制御により、高い走行安定性を確保してドライバーに安心感を提供します。フロントベンチレーテッドディスクは放熱性にすぐれたスロッテッドフィンタイプとし、耐フェード性と安定したブレーキの利きを確保します。
オンロードを爽快に
走るための新開発タイヤ
18インチ、20インチ、22インチすべてのタイヤのばね下重量を軽減し、転がり抵抗値の最適化により、低燃費に寄与します。また、操縦安定性、乗り心地、静粛性を実現する最適なトレッドパターンや構造を追求したほか、ドライ・ウェット路面でのすぐれた操縦安定性と制動性能を確保しています。
空力機能
ルーフパネルとサイドアウターパネルを絞り込んだ造形にすることで、フロントから後方へスムーズな空気の流れを実現。また、エアロスタビライジングフィンにより、小さなフィンが作り出す空気の渦がボディ側面の空気の剥離を抑え、空気抵抗の低減とすぐれた車両安定性の確保を両立します。
静粛性とエンジンサウンド
<アクティブノイズコントロール>
ツインターボエンジンの高トルク領域拡大により燃費向上を図る一方、それに伴い発生するエンジンこもり音やプロペラシャフトこもり音を低減。室内のオーディオ用スピーカーからこもり音制御音波を出力し、室内の静粛性を確保します。
<エンジンサウンドエンハンスメント>
アクセル開度やトルクに応じて、エンジンサウンドの盛り上がり感を演出。室内のオーディオ用スピーカーから、車両の加減速感をより臨場感あふれるサウンドで演出します。
過酷な環境でも
安心して運転できる
悪路走破性
オフロード走行を安全・安心に、そしてレクサスらしい上質さや快適さを体感できることをめざしました。伝統のボディオンフレーム構造に加えて、リヤサスペンションやAVS、AHCのチューニングをきめ細かく行い、悪路での接地感を高めつつ、上質な乗り心地を実現しています。
また、マルチテレインセレクト、クロールコントロールなどを進化させたほか、マルチテレインモニターやデュアルディスプレイなど、オフロードでの運転を支える先進技術を搭載しました。オフロードという環境の中でも、LXとの時間を楽しめるようドライバーを支援します。
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黄金比のホイールベースと
対地障害角を継承
歴代のLXが引き継いできた、高い悪路走破性とゆとりある室内空間を両立するホイールベースの黄金比2,850mm、および対地障害角など本格オフロード車としてのすぐれたディメンジョンを継承しました。
対地障害角は起伏の激しい地形や倒木を乗り越えるような悪路などで高い走破性を発揮、最大渡河性能700mmにより大雨で冠水した道路にも対応可能です。
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極低速走行が可能な
クロールコントロール
凹凸の激しいオフロードや滑りやすい路面を走行する際、アクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能です。ホイールスピンや車輪のロックを抑制するためスタックからの脱出能力が高く、駆動系への負荷も軽減。
状況に応じて5段階の速度設定が可能です。クロールコントロール作動中にドライバーがアクセル操作した場合、加速操作を妨げないシームレスな駆動力・ブレーキ制御を実現。ドライバーが加速したい時にもアクセル操作ができ、ストレスの少ないオフロード走行をアシストします。
また切り返しが必要なタイトコーナーに差し掛かった際、後輪内側の制動力を制御することで回頭性を高めるターンアシスト機能付きです。
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ダウンヒル
アシストコントロール
エンジンブレーキだけでは十分減速できないような険しい急坂路を降坂する際、スイッチ操作により、4輪のブレーキを自動的に制御し、タイヤロックすることなく安定した降坂を支援します。スイッチで選択した車速を保ち、ブレーキやアクセルの操作に気を使うことなく、ステアリング操作に集中できます。
路面状況に応じて
走破性を引き出す
マルチテレインセレクト
マルチテレインセレクトは、オフロード走行において、路面状況に応じた走行支援を6つのモードから選択できるシステムです。従来、トランスファーのローレンジ(L4)のみだった作動範囲をハイレンジ(H4)にも拡張し、岩石路の極低速走行から未舗装路の高速走行までオフロード走行支援を行う機能に進化。ブレーキ・駆動力・サスペンションを統合制御することで路面状況に応じた走破性能を引き出します。
初採用のAUTOモードでは、各種センサーの情報から走行中の路面状況をクルマが推定、最適なモードを自動で選択。ドライバー自らモード切り替えすることなく、走行シーンに応じた走破性能を引き出すことができます。
デザインと機能性を両立した
デュアルディスプレイ
インストルメントパネルに上下2画面のデュアルディスプレイを採用しました。上部の12.3インチタッチディスプレイはナビゲーションやオーディオ画面を表示し、オフロード走行時にはマルチテレインモニターになります。
下部の7インチタッチディスプレイはマルチテレインセレクトやドライブモードセレクト、空調コントロールなどを表示します。例えばオンロード走行でナビゲーションとドライブモードセレクト画面を表示したり、オフロード走行でマルチテレインモニターとマルチテレインセレクト画面を表示するなど、走行状況に応じて必要な情報を同時に表示することができます。
また、オフロード走行時の場合、上部でカメラ画像を表示しながら、下部で車両状態を同時に表示することで、画面表示を切り替えることなく、オフロード走行時の状況把握が可能です。
オフロード走行を支援する
マルチテレインモニター
車両周辺の状況確認を4つのカメラでサポートするシステム。フロント・サイド左右・リヤに搭載したカメラでとらえた映像をカメラスイッチで切り替え、12.3インチタッチディスプレイに車両周辺映像を鮮明に、滑らかな動きで映し出し、ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認できます。
オフロード走行時には、車高に適したカメラ映像の合成を行うことで、周辺状況をより分かりやすくドライバーへ伝え、安心感をもたらします。
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アンダーフロアビュー
アンダーフロアビューは直前に撮影された映像を車両下部に床下透過映像として表示、現在映像と合成することで車両下の状態や前輪・後輪の位置が確認できます。
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バックアンダーフロアビュー
バックアンダーフロアビューは車両後方の障害物との位置関係の把握や、後輪と路面の確認を支援することで、林間路、モーグル路、岩石路などでの走破性に寄与します。
さらに、車両を透過し、後輪周辺をクローズアップして大きく表示するバックアンダーフロアビュー(拡大)により、タイヤ付近の状況や障害物との距離感を把握でき、スタックや行き止まりからの脱出に力を発揮します。
安定した運転姿勢を支える
ステアリングやペダル
着座して自然にステアリングとペダルに手足が添えられるドライビングポジションをめざし、ステアリング取付角度やペダル踏面角度、フットレスト位置および取り付け角度、ヒップポイント高、シート形状やホールド性などを作り込みました。
またワークブーツ着用時でも隣のペダルに干渉しないよう、アクセルペダルとブレーキペダルの間隔を確保し、正確なペダル操作をサポート。アクセルペダルはショートストローク、かつ高剛性アームの採用により、レスポンスと操作性を両立させています。
燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客さまの使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります。
WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。市街地モードは、信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定し、郊外モードは、信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定、高速道路モードは、高速道路等での走行を想定しています。
画像は一部実際の仕様と異なります。
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クロールコントロール推奨スピードモード
Lo:岩石路、モーグル路(降坂)、瓦礫路(降坂)
MIDL:岩石路、モーグル路(登坂、降坂)、瓦礫路(降坂)
Mid:モーグル路(登坂)
MIDH:雪路、泥濘路、瓦礫路(登坂)、砂地、砂利・ダート路、モーグル路(登坂)、草地
Hi:雪路、泥濘路、瓦礫路(登坂)、砂地、砂利・ダート路、モーグル路(登坂)、草地
推奨スピードは参考です。路面状況(勾配、路面滑りやすさ、起伏)により最適でない場合があります。路面状況をよく確認して走行してください。
トランスファー・ローレンジ(L4)、クロールコントロール作動時のみ作動します。
ターンアシスト機能は一般走行には使用しないでください。
車両の限界性能を高める装置ではありません。路面状況をよく確認した上で安全に注意して走行してください。
画像は一部実際の仕様と異なります。
降坂時にトランスファー・ハイレンジ(H4)を選択し、車速4km/h~30km/h以下で作動します。
画像は一部実際の仕様と異なります。
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