STORY OF THE LC INTERIOR DESIGN

空間設計から造り込みまで、 人を中心に考えたインテリア。

運転席・助手席、それぞれの心地良さを追求

ひとりで走りを楽しみたい時にも、パートナーと過ごす時間を大切にしたい時にも、LCは、乗員の期待に応える心地良さを提供します。コックピットは、ドライバーを緩やかに囲む造形を両サイドに取り入れ、クルマとの一体感を生み出す空間としました。助手席は、パッセンジャーを程よく包み込みながら前方に向かって広がりを感じさせる造形によって、開放的な空間を演出しています。運転席と助手席で非対称を成すふたつの空間を融合することにより、ドライバーとパッセンジャーがともに心地良く感じられる室内空間をデザインしました。

操作の所作まで美しく

人が機械に合わせるのではなく、人の気持ちに寄り添う配慮を徹底し、人との接点のあり方を機能美として表現するために、クルマとの対話をより楽しむことができるコックピットを考え抜きました。人とクルマが一体となるために重要なことの第一はドライビングポジションです。ヒップポイントとヒールポイントの高低差の少ないスポーティな姿勢を基準に、ホールド性の高いシート、操舵角を認識しやすいステアリング傾角、自然なペダルワークを促すペダル踏面角を検証。クルマに思い通りの入力を与えられる、スムーズで正確な操作性を追求しました。さらに、スポーツ走行を楽しむクーペとして視界の良さも大切にしています。シートに座るとまずステアリングとメーターが目に入るように設計し、走りへの気持ちが自然と高まるようにしました。走り出せば、コーナーの先まで見渡せる広い視界をフロントピラーと薄型インストルメントパネルにより作り出し、運転を安全に楽しめるようにしています。

スイッチやレバーの操作系では、レイアウト、操作感、素材の手触りまで追求し、一連の操作が心地良く感じられ、無意識に所作が美しく見えるように綿密に造り込みました。始動から発進までのスタートスイッチ、ドライブモードセレクトスイッチ、シフトレバーは、操作する左手が滑らかな動線を描くように配置。シフトレバーのレイアウトもステアリングから手を大きく動かすことなく操作できる配置とし、パドルシフトはステアリングを握ったまま操作できる形状に加えて、素材に採用したマグネシウム特有の硬質な金属質感により、素早く軽快に操作を行うことができます。また、空調スイッチはインストルメントパネルに、オーディオスイッチはフロントコンソール前端にそれぞれまとめて配置し、スムーズな操作が行えるように配慮。オーディオスイッチは高級オーディオの重厚な操作フィーリングを感じながら、ダイヤル形状に合わせた分かりやすい操作性により、ブラインドタッチも可能です。

TAKUMIのインテリア

室内空間はレザーやアルカンターラ®の表皮で覆い、金属素材とのコントラストが際立ったエレガントなデザインにより、本物が持つ美しさと豊かな質感を表現しました。表皮巻き、ステッチなど、職人の手により一つひとつ造り込まれた贅沢な空間が非日常的な時間を演出し、所有する歓びを高めます。その室内にあって、熟練した職人による手技の極みのひとつがシフトノブです。無垢の金属を革で包み込むという、LCのインテリアイメージのもとにデザインし、手を触れた時にも本革らしい質感の良さが伝わるように、縫製には生地の表に糸を見せないインステッチという手法を採用。本革の滑らかな触感のみが感じられるようにしています。そして、最後の仕上げにも丁寧さを貫きました。しわを抑えること、真っ直ぐに縫い目を通すこと、さらにインステッチは縫製のわずかな違いで見え方が変わるため、糸の太さや縫製ピッチ、針の太さや向きまですべてを検証し、きめ細やかな美しさを追求しています。

また、ドアトリムには、ドレープ形状のオーナメントを施した上に、しっとりと滑らかな質感、繊細なタッチで五感を心地良く刺激するアルカンターラ®を採用しました。細部の断面にまで表皮を巻き込ませた緻密な仕上げにより、落ち着きやくつろぎだけにとどまらない、上品でエレガントな雰囲気を味わうことができます。