DRIVING
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基本素性の向上による、 クルマと対話でき 一体になれる走り
レクサスならではの乗り味「Lexus Driving Signature」をめざし、LBXではクルマとの一体感を醸成するドライビングポジションや慣性諸元向上のためにパッケージにこだわりました。同時に、フロントサスペンションのジオメトリ刷新、ボディ剛性の向上、運転に不要な雑味を抑制した静粛性など、基本素性を徹底的に鍛え上げています。ドライバーとクルマが一体となることで、いつまでも運転していたいと思える、全ての方が自然と笑顔になれるような走りを目指しました。
制御の特徴
高出力化したモーターと出力を拡大させたハイブリッドバッテリーの活用に加え、応答性の向上や駆動力設計の最適化により、気持ちの良い発進と伸びのある加速を実現。登降坂時には、路面勾配に応じて車両加速力と減速力をアシスト。登坂中のアクセルの踏み増し操作と降坂中のブレーキ操作を軽減します。
ドライバーの志向に 合わせた走り
ノーマルモードかつシフトDポジションでの走行中、スポーツ志向の高い走行を継続している場合、アクセルオフ時の減速アシストを増加。また、エンジンの待機回転数維持による再加速をアシスト。スポーティで、クルマとの一体感をより感じられるコントロール性の実現に寄与します。
GA-Bプラットフォーム
コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)にLEXUS専用開発を施し、初採用。軽量かつ高剛性、低重心なボディをベースに慣性諸元の更なる最適化を追求しました。ドライバーの着座位置を下げることで重心高と全高を下げつつも十分な室内空間を確保。トレッドを拡大することで、ワイド&ロースタンスを実現しました。またクラスを超えた大径タイヤを採用しながらも、取り回しの良さにこだわり、最小回転半径5.2mを実現しました。
ドライビングポジション
ドライバーとクルマとの一体感を醸成するためにヒップポイントを下げ、SUVライクな視線から少し視線を低くしています。ドライバーをクルマの重心に近づけることで、クルマとの一体感を高めました。さらに、ステアリングホイールは力の入れやすさにこだわり、手首角度や脇角度、肩からの距離などを検証。面角度を立てるとともに、ドライバー側へ近づけています。アクセルペダルにはオルガンペダルを採用し、ブレーキペダルやフットレストの角度に至るまで、最適化を図りました。これによりドライビングポジションが合わせやすくなり、運転のしやすさ、走る楽しさにもつながります。
サスペンション (フロント・リヤ)
サスペンションは、フロントにはサスペンションジオメトリを刷新した新開発のマクファーソンストラット式サスペンションを採用。キャスター角を大きくとることで高い直進安定性を確保するとともに、車体ロール時のトーイン変化量を抑えアンダーステア特性を低減し、旋回中の車両姿勢は限界域まで一体感と安心感のあるリニアなコントロール性も実現しています。また、フロントサスペンションナックルには高剛性なアルミ鍛造ナックルを採用することでばね下を軽量化。加えて、新開発の3点締結の入力分離型アッパーサポートを採用することで、リニアな操舵応答性と上質な乗り心地の両立に寄与しています。リヤには、軽量高剛性なトーションビーム式サスペンション(FFモデル)と高い走行性能とリヤモーター搭載を両立するトレーリングアーム式2リンクダブルウイッシュボーンサスペンション(AWDモデル)を採用しました。新開発のショックアブソーバーは、動き出しから素早く反応する摺動部品を採用することで、極微低速の減衰力を確保し、操安性・乗り心地を高次元で両立させています。
高剛性ボディ
ボディ骨格の接合には短ピッチ打点技術や構造用接着剤の採用部位を拡大し、適材適所に設定。フロアに採用している構造用接着材の一部を高減衰接着剤に置き換えることで、高周波域での振動レベルを低減しています。また、接合剛性だけでなく、性能向上に寄与する部位の局部剛性アップにも積極的に取り組みました。フロントサスタワー間の着力点剛性を向上、またインパネ内部構造を補強することでステアリングコラム剛性を高め、ステアリング振動を低減しつつ、高い操舵応答性を実現しています。
ボディの軽量化
クルマの基本素性、走行性能に配慮した軽量化と材料置換を実施。ルーフパネルやフードを軽量化することで、低重心化を図り、すぐれた慣性モーメントを実現しました。センターピラーやフロントバンパーリインフォースメントには、剛性確保と軽量化を両立するホットスタンプ材を採用。ほかには、剛性を確保しながら軽量化を実現する、発泡樹脂材の樹脂製モールディングを採用するなど、クルマと対話でき、一体になれる走りに貢献します。
ブレーキシステム&制御
「すっきりと奥深い走り」を追求し、スムーズなブレーキフィーリングとペダル質感向上を実現するブレーキシステムを開発しました。加圧ユニットにオンデマンド加圧方式を採用することで、扱いやすいブレーキフィーリング(コントロール性、応答性)を実現しています。さらに、この加圧ユニットを使った前後独立の油圧制御により、ドライバーのブレーキ操作量に応じた前後輪の制動力配分を最適化するブレーキ車両姿勢制御を行っています。制動によって、前後のタイヤに発生する力を最適に利用することで、減速から旋回においてシームレスに繋がる気持ちよさと高い安心感のある走りに貢献しています。また、ブレーキペダルの踏み込み、抜き操作時の上質な操作性を実現するため、ペダル踏面角とペダルパッド形状の変更とペダル減衰機構を採用しています。
静粛性 (NV低減・源流対策)
音や振動の発生源を抑制する源流対策にこだわって開発しました。エンジンマウントを最適配置し、起動時のショックを低減。エンジン本体へのバランスシャフトの採用により、低回転時のフロア振動を抑制しています。さらに、エアクリーナホースへのレゾネータ追加による吸気音低減など、エンジン周りの源流対策を施すとともに、排気管ではエンジンからの振動伝達を低減するフレキシブルパイプを採用。メインマフラー容量を拡大し、排気音を低減しています。また、吸音層と遮音層の2層からなるダッシュインナーサイレンサーは、さらに吸音層を加えた3層構造とし、吸遮音性能を高めるなど、徹底したエンジンノイズや振動の低減を実現しました。フロントフードには、ボディに伝う空気の流れを整えるために、フードシールを採用。空気の圧力変動を抑制し、静粛性を高めています。