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富士24時間レースで走るLEXUSのクルマ

2023.07.19 WED
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富士24時間レースで走るLEXUSのクルマ

2023.07.19 WED
富士24時間レースで走るLEXUSのクルマ
富士24時間レースで走るLEXUSのクルマ

富士スピードウェイで行われた「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」。この日本最長のレースでLEXUSの活動を取材した。

未来のクルマ、未来のモータースポーツのために

2023年5月26日~28日、「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」が富士スピードウェイで開催された。

S耐は1991年に発足した『N1耐久シリーズ』を前身とする日本発祥の耐久レースで、さまざまなチームが市販車をチューニングして競い合う。

なかでも、この第2戦は、国内最長の24時間レースとなり、プロのドライバーとジェントルマンドライバーが、1周4,536mのサーキットを24時間で650~700周を走行する過酷なレースだ。
そして、カーボンニュートラル(CN)社会の実現と選択肢を広げるため、「水素」「合成燃料」「バイオディーゼル燃料」を使用した新しいエネルギーの実証実験も各社が進めている。

「他のクラスに該当しない、STOが認めた開発車両」を対象にしたST-Qクラスに参戦するORC ROOKIE Racing 32号車のGRカローラが世界初となる液体水素を燃料で24時間を完走した。
世界初の液体水素を燃料に積んだGRカローラ32号車とCN燃料で走るGR86の28号車
世界初の液体水素を燃料に積んだGRカローラ32号車とCN燃料で走るGR86の28号車
S耐は、レースを楽しむ文化を大切にしながらも、新しい時代に向け、メーカー間の垣根を越えた試行錯誤がされる場となっている。

LEXUSのクルマで参戦する3台

レースではプライベーターとして参戦するLEXUSのクルマたちも見ることができる。LEXUSのクルマで参戦するのはST-X class #31 apr Racing(LEXUS RC F GT3)、ST-3 class#38・#39 TRACY SPORTS with DELTA(LEXUS RC350)の3チームだ。
ST-X クラスに参戦する#31 apr RacingはLEXUS RC F GT3
ST-3 クラスの#38・#39 TRACY SPORTS with DELTAはLEXUS RC350で参戦をする
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決勝スタート直前、ピットにいくとそこには、Lexus International Co. Presidentの渡辺剛の姿があった。
31号車 apr Racingの金曽裕人代表はレース車両の前で、渡辺プレジデントとクルマづくりについて熱い議論が交わす。
次に訪れた38号車、39号車の TRACY SPORTS with DELTA(LEXUS RC350)ピットでは、チームの兵頭信一代表らから、エンジン内のパーツまでインハウスで開発しているというLEXUS RC350についての説明を受ける。

「好きなクルマでレースに出ないと意味がない」と語る兵頭代表に対して、渡辺プレジデントは想いを話す。
「サーキットに来るとみんながクルマに向かって、笑顔になっている姿を見ることができるので嬉しいです。私もクルマをつくっているときが一番楽しいのですが、楽しみながら知恵を絞るからレースは面白いです。オフィスにいると日々のタスクに追われて、表情が硬い人がたくさんいます(笑)」

「LEXUSは発売して終わりではなく、技術を次のクルマにしっかり活かしていきます。クルマの基本構造を整えると操舵性と乗り心地が良くなり、安心して操作できます。今後技術を鍛えもっといいクルマをつくっていきたいと思います」
クルマについての議論をした渡辺プレジデントと兵頭代表は熱い握手を交わし、お互いの挑戦を約束した。
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レース会場内に展示されたLEXUS

ホームストレート前のイベント広場には各社のCNの取り組みなどの展示が見られた。ここにはLEXUSのBEV専用車「RZ」と、その「RZ」をベースに走りを追求したコンセプトモデル「RZ SPORT CONCEPT」が展示された。
「RZ SPORT CONCEPT」は2023年1月に開催された東京オートサロンで初めてお披露目されたモデルだ。

さらに、富士モータースポーツフォレスト内に併設されたLEXUSのオフロードコースではGX OUTDOOR CONCEPT(JAPAN STYLE)、ROV CONCEPT 2の展示や、LX600に同乗し林間や急斜面を悪路走行できる同乗プログラムが開催された。
テントやキャンプ用品なども設置され、LEXUSならではのアウトドアを目指すOVERTRAIL PROJECTの世界観が表現された
テントやキャンプ用品なども設置され、LEXUSならではのアウトドアを目指すOVERTRAIL PROJECTの世界観が表現された
入口にはOVERTRAILの世界観が再現され、GX OUTDOOR CONCEPT(JAPAN STYLE)とROV CONCEPT 2が来場者を迎える。

GX OUTDOOR CONCEPT(JAPAN STYLE)は本格的なアウトドア体験を提案する専用装備とギアを搭載するとともに、適材適所で日本のアウトドアシーンを想定してカスタムされているという。
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ROV CONCEPT 2は、水素を燃料とするが燃料電池車(FCEV)のように水素で発電して電気で走るのではなく、エンジンで気体水素を燃焼させ走行する水素エンジンを採用している。

これにより、自然と共存しながらもエンジンの鼓動を感じ走ることができるコンセプトモデルとなっている。
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2022年の東京オートサロンに出展した ROV CONCEPT の第 2 弾モデルとなる。

ROV CONCEPT 2は、第1弾モデルから走りの楽しさをさらに際立たせるため、リヤの水素タンクをより低く搭載し、低重心化を実施、耐久性のためにフロントロアにアルミスキッドプレートや、アンダー回りに耐チッピング性の高い塗装を施すことでよりタフに仕上げた。

ボディカラーには「Regolith(レゴリス)」を採用し、自然と調和したアースカラーで、マットでありながらも金属質感を表現している。

また、レスキュー車をイメージした「ソーラーフレア」のROVも会場には展示されオフロードでのLEXUSの遊び心が表現されていた。
ボディカラー「ソーラーフレア」のROVも展示。レスキューを待つ方々が遠くからでも認識できるカラーとして採用された
ボディカラー「ソーラーフレア」のROVも展示。レスキューを待つ方々が遠くからでも認識できるカラーとして採用された
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オフロードコースで同乗体験を実施したLXは、世界中の「どんな道でも楽に、上質に」をコンセプトにドライバビリティと乗り心地を追求したクルマだ。

コース内の急勾配や岩だらけの道でもグイグイと進む。タイヤが浮いてしまうほどのコブが連続する道でも、接地している3輪にトルクを伝達し、難なく走破していた。

この試乗体験には家族連れなどの参加者が、力強い走りを体験した。
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休憩スペースには、OVERTRAIL PROJECTの世界観の一部が再現されており、キャンプ用品と心地のよい音楽でゲストを迎えた。
アウトドア専門ブランドNordiskと協力して、アウトドアを感じられる空間を設置
Nordiskのテントやテーブル、椅子、マークレビンソンのヘッドホンが置かれキャンプ空間を演出
特製コーヒーやINTERSECT BY LEXUS – TOKYOで人気の「AMAZINGあんぱん」がふるまわれた
SNS投稿キャンペーンで配布されたEXUSオリジナルのカラビナ
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24時間レースならではの楽しみ方

一方、24時間レースを楽しむ観客は、日が沈むとレースを見ながらキャンプやBBQを楽しむなど、思い思いのスタイルでレースを満喫する。
鳴り響く心地の良いエンジン音を聞きながら、コース脇でキャンプをしながらサーキットを疾走するクルマ眺める。

S耐富士24時間に来ると日本でもモータースポーツを楽しむ文化が毎年、進んでいくことが感じられる。

24時間レースはクルマ好きにとって欠かせないものとなったのかもしれない。

<関連リンク>
・24時間レースで見たLEXUSの「NEXT CHAPTER」への挑戦
https://lexus.jp/magazine/20220615/1409/car_motorsport.html

・LEXUSが彩るアウトドアライフスタイル
https://lexus.jp/magazine/20230120/1532/car_interview.html

・LEXUS OVERTRAIL PROJECT
https://lexus.jp/models/overtrail_project/

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ご回答いただきありがとうございました。

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