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LBXワールドプレミア

現地インタビュー

2023.06.13 TUE
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LBXワールドプレミア

現地インタビュー

2023.06.13 TUE
LBXワールドプレミア現地インタビュー
LBXワールドプレミア現地インタビュー

イタリア、ミラノで行われた新型LBX発表のプレス向けのイベント「LEXUS TAKES THE CITY」の会場でサイモン・ハンフリーズCBO、渡辺剛プレジデント、遠藤邦彦チーフエンジニアにLBXについて話を聞いた。

カジュアルだけど上質なクルマをつくる

トヨタ/LEXUS執行役員 兼 Chief Branding Officer(CBO)のサイモン・ハンフリーズは、このクルマの発案者は豊田章男会長だったと明かす。

豊田会長との数年前のやり取りを振り返りながら、イタリア・ミラノで発表した理由について話してもらった。
サイモン・ハンフリーズCBO
「週末にジーンズとTシャツのまま乗れるカジュアルだけど上質で運転が楽しいそんなクルマがあってもいいんじゃないか」と豊田会長から言われ、私たちはこのクルマをつくりました。

このクルマを披露するのに、ファッションの本場であるミラノほどふさわしい場所はありません。

カジュアルでリラックスできる、この街には小さなクルマが必要で、LBXは正にぴったりです。
でも、このクルマはサイズもコンパクトですが、そうは感じません。とても力強く、安心感を感じてもらえます。

レクサスのどのクルマとも、トヨタや他のメーカーのクルマともまったく違うものになっています。

このクルマのプロポーションは、このサイズの一般的なクルマとは全く異なります。

開発プロセスではプロポーション、タイヤサイズ、車体の幅、スタンスなどにこだわり、力強さと安心感をつくり出しました。

このクルマは、幅広いお客様にアピールすることを目的としています。カジュアルで上品でトレンディな自分のスタイルやニーズに合わせてキャンバスのようなクルマを持ちたい人たち、そんな人たちが自分で選ぶことができるクルマです。

これはラグジュアリー路線の通常のアプローチとは異なるものです。
ゲームチェンジャーを狙いました。

LEXUSらしいコンパクトカー

Lexus International Presidentの渡辺剛は、LEXUSのブランドの目指す姿と、このクルマのポジショニングについてこう話す。
渡辺プレジデント
LEXUSがどんなブランドになりたいのか、われわれが大事にしている言葉として「本物を知る人が最後にたどり着くブランドでありたい」ということを豊田会長とも話をしながらやっています。

本物を知る人が、必ずしもハイエンドの高級車に乗るかというと、やはりそんなことはなくて、本当に「ほっ」としたい時間とか自分の素に戻るような時間、気軽にちょっとクルマで出かけたいなと思ったときに乗れるクルマをLEXUSでも欲しいねと実現したのがこのクルマです。
このクルマは、コンパクトとして成立してればいいということではなく、やはり、本物を知る人が乗るクルマなので、このクルマのセグメントであってもLEXUSでないといけない。

LEXUSを選んでいただける、お客様の選択肢としてLEXUSのテイストをしっかりと持ったコンパクトSUVとして、このクルマをつくってきました。

本当にたくさんの方の選択肢になるモデルだと思っていますので、もっと気軽に日常の中でLEXUSブランドやテイスト、世界観を味わいたいお客様にも、このLBXに乗っていただいて、LEXUSを知っていただきたいです。

スニーカーみたいなクルマがほしいんだ

LBXチーフエンジニアの遠藤邦彦は豊田会長の「このスニーカーみたいなクルマがほしいんだ」と言われたエピソードについて話す。
遠藤CE
実はこのクルマの企画をはじめたのは2018年、そのときにブランドホルダーでもある豊田会長(当時社長)からアドバイスいただいたのは、「このスニーカーみたいなクルマがほしいんだ」という言葉でした。

当時、Lexus International Co. Presidentだった佐藤恒治(現トヨタ自動車社長)とも相談しながら、まずは買って履いてみようと、このスニーカーを買いました。
このスニーカーは、オーダーメイドしたかのようなフィット感があり、それでいて上質な材料を使い、質感の良さがありました。

買って4年以上経ちますが、まったく色褪せない、履き心地も変わらない、いつまでも履いていたくなる、このスニーカーのような感じをLBXの凝縮感、乗り味、このクルマの良さっていうところに繋げられたらいいなと思いました。

LBXの開発をするときには、まず乗り込んだときのパッケージ、小さくても、しっかり存在感のあるダイナミックなプロポーション、パッケージが良くないと、かっこいいクルマにはなりません。

パッケージにこだわって、LBXの場合はタイヤコンシャスで外形意匠を出していくためにも、タイヤの大きさは既存のGA-Bプラットフォームで準備されているタイヤでは足りなくて、もう、ふた回り大きく、UXよりも、ひと回り大きいタイヤを履いています。
その大きなタイヤを履きながらしっかりトレッドアウトして、ワイド・アンド・ローでスタンスとプロポーションの良いパッケージでつくって、その上にデザイナーの外形意匠をのせました。

インテリアに関しては、運転するうえで視界の良さが命だと思います。視界の良さを確保しながら、シンプルで上質な内装をつくるために、いろいろと工夫しました。
そのために必要だったのが、シフトバイワイヤであり、e-ラッチシステムという技術、それに加えてLexus Driving Signatureがしっかりコンパクトであっても具備されているところを感じていただいて、笑顔でいつまでも運転していたくなる。

そんなクルマづくりっていうのが正しく豊田会長がスニーカーに込めた思いなのかなと思って取り組んできました。

00:31 サイモン・ハンフリーズCBO - LBX開発のきっかけ
02:40 渡辺剛プレジデント - LBXでも追及したLEXUSらしさ
05:14 遠藤邦彦CE - スニーカーとの共通点

<関連リンク>
LEXUS、新型「LBX」
https://lexus.jp/models/lbx/worldpremiere

サイズのヒエラルキーを超えた次世代LEXUSモデル
https://lexus.jp/magazine/20230605/1605/car_worldpremiere.html

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