CAR

クルマをキャンバスにしたデジタルアート体験

2022.12.05 MON
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クルマをキャンバスにしたデジタルアート体験

2022.12.05 MON
クルマをキャンバスにしたデジタルアート体験
クルマをキャンバスにしたデジタルアート体験

クルマをキャンバスに汚れない、怒られない、デジタルアートに取り組めるイベントがある。子どもたちの自由な発想で生み出すデジタルアート、LEXUS Digital Paintの現場を取材した。

子どもたちに、記憶に残る新しい体験を提供したい

本物のUX250hをキャンバスに、デジタルアートに取り組めるイベントがある。それは、「L.C.HUB(Lexus Creative HUB)」チームと次世代型テーマパークの「リトルプラネット」がタッグを組んで、試験的に開発した「LEXUS Digital Paint」だ。
近年はコロナ禍により、子どもたちも運動会、遠足、社会科見学などの学校イベントをはじめ、お祭りなど、新型コロナウイルス流行前には当たり前だったことが、中止や縮小を余儀なくされ、子どもたちが楽しむ機会が減ってしまっている。

LEXUSは、もっと身近な場所でも、子どもたちに楽しめる機会を提供したい、子どもたちがクルマに触れて夢中になることで、クルマの原体験を作り出したいと考え、コンテンツの開発に挑戦している。

今回紹介するこの「LEXUS Digital Paint」も、このような想いから生れた。

最新デジタル技術とLEXUSの融合

「LEXUS Digital Paint(レクサスデジタルペイント)」とは、XR(クロスリアリティ)を活用したコンテンツだ。

「LEXUS Digital Paint」を開発をしたL.C.HUBとは、トヨタ自動車株式会社 Lexus Internationalに所属するメンバーが、立ち上げた社内プロジェクトチームだ。

このチームは、新たなアイデアをカタチにして、LEXUSのあるライフスタイルをより豊かにする体験をお客様に提供することを目的とし、新しいパートナーとの新価値共創にトライしている。

同チームは、子どもたちに向けた新しい体験コンテンツの制作を模索する中で、最新のデジタル技術を駆使し、子どもたちの探究心や創造力を刺激する未知の体験をコンセプトにしたテーマパークの「リトルプラネット(株式会社リトプラ『旧社名:プレースホルダ』)」に相談を持ち掛けたという。

「リトルプラネット」は、『テクノロジー』x『遊び』の新しい体験提供した次世代テーマパークである。
リトルプラネットのスプレーペインティング
リトルプラネットのスプレーペインティング
そして、L.C.HUBのメンバーは実際にリトルプラネットに足を運び、デジタルコンテンツを体験し、プロジェクトチームは「SPRAY PAINTING(スプレーペインティング)」という最新のVR技術を駆使したインクの出ないデジタル落書きがLEXUSがお客様に提供する体験の一つとしても応用できないかと考えた。

デジタルスプレーアートをクルマでやりたい

しかし、「リトルプラネット」で運用されているスプレーペインティングは、平面の壁に描くアトラクションのため、クルマという複雑なキャラクターラインや形状を持つ3Dをキャンバスとするのは、当時非常に困難であった。そこで、実車でのデジタルスプレーアート実現のため、リトルプラネットとLEXUSの連携が始まった。

スプレーペインティングをクルマで行うには、実際のクルマと仮想空間のクルマの3Dモデルを正確に重ね合わせる必要がある。

これは、位置情報や角度情報を発する機器(トラッカー)が埋め込まれたスプレーの動作を設置されたセンサーが読み取り、これらの情報を反映した映像データをプロジェクターからUX250hに映し出すことで、まるで本物のようなスプレーアート体験を創り出しているためだ。

3Dモデルと実車の位置が少しでもずれてしまうと、体験者の思った通りにスプレーできず、体験価値が下がってしまう。そのため、スムーズで違和感なく正確なデジタルスプレーの操作を可能とするために行った実車と3Dモデルの位置合わせの作業はシビアな精度が必要となり苦労したポイントだったとL.C.HUBチームの福崎と井上は教えてくれた。

一方で、ペイントされたクルマは、ペーパークラフトとして、簡単に作成ができるようするため、実際の複雑な形状ではなく、ボディラインを簡素化する必要がある。
ペーパークラフトは、簡単につくれるように17カ所の糊付けで完成する
ペーパークラフトは、簡単につくれるように17カ所の糊付けで完成する
この二律背反する条件を可能とするための作業は挑戦と失敗の連続だったという。実車を使った位置合わせ試験とペーパークラフトの出力結果を何度も照らし合わせながら微調整を行っている。その結果、本物のクルマをキャンバスにしながらも、ペーパークラフトでも再現して、持って帰ってもらえる今回のLEXUSデジタルペイントが実現可能となった。

デジタル技術が可能にした汚れないアート体験

「LEXUS Digital Paint(レクサスデジタルペイント)」とは、XR(クロスリアリティ)を活用したコンテンツだ。参加者たちは用意された本物のUX250hに、MR(複合現実)技術で、スプレーで自由にペインティングする。
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紙の塗り絵ではなく、実際のクルマを使用して、大きさやボディの凹凸を感じながら、スプレーで自由に絵を描くという、普段できない未知の体験を通し、自由な発想と想像力を研ぎ澄まし新しいものを創造して欲しいとの願いが込められているという。

実際に、体験したお子さんたちも、スプレーを握ると、大興奮で走り回りながら塗る子、黙々と頭の中にあるアイデアを描く子、好きなキャラクターを描く子、お父さんと一緒にたくさんの色で塗る子など、子どもたちの楽しみ方は千差万別で、自由な発想と想像力を思う存分発揮した。そして、一お子さんを手伝う保護者の方もリアルなペインティングに、次第に熱中する姿も見られた。

「いろいろ想像しながら、好きな色で塗って楽しかった。」と参加したお子さんが教えてくれた。

「はしゃいでやるかと思ったら、集中して打ち込んでいて、子どもたちのいつもとは違う一面もみえた。」「実車にペイントも、なかなかできないし、家で落書きしたら怒られるけど、ここでは思う存分楽しんでもらえたので、見ていて嬉しかった」「普段は小さい紙で塗り絵を楽しんでいるけど、実際のクルマに使ったことがないスプレーで大胆に塗れて楽しかった」と保護者の方々も、お子さんが熱中する姿を見守りながら目を細める。

自らがペインティングしたクルマをプリントアウトしてもらった子どもたちは、嬉しそうに自分がデザインしたクルマを見つめていた。
ペイント終了後にそれぞれのデザインがペーパークラフトになる
ペイント終了後にそれぞれのデザインがペーパークラフトになる

子どもたちにも操る喜びを感じてほしい

「LEXUS Digital Paint(レクサスデジタルペイント)」は、ペインティングだけでは終わらない。

まだクルマを運転できない子どもたちに、操る喜びを感じて欲しいとの想いから、プリントされたQRコードを読み込むことで、iOSのアプリによりAR(拡張現実)ラジコンとして、自分がペインティングしたクルマを自由に動かし、音や振動を感じることを可能としている。

そして、このラジコンの走行音もLEXUSの実際の走行音を取り入れ、リアルなLEXUSらしさと操る楽しみを感じてもらえるという。
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初めてのAR体験に、本当にラジコンがあるんじゃないかとiPadの向こう側をのぞき込むお子さんがいたり、ペイント以上に時間を使って楽しむ子など、ARラジコンも大いに盛り上がりを見せた。
MR(複合現実)によるペイント、ペーパークラフト、AR(拡張現実)アプリによるラジコン
MR(複合現実)によるペイント、ペーパークラフト、AR(拡張現実)アプリによるラジコン
このコンテンツは、MR(Mixed Reality/複合現実)技術によるペイント、ペイントしたデザインをプリンターで紙に出力してリアルで組み立てるペーパークラフト、AR(Augmented Reality/拡張現実)技術によるラジコンという3つの仕組みで、年齢、性別を問わず参加する子どもたちを夢中にさせた。

今回、このLEXUS Digital Paintのイベントを推進するLexus International BRコト事業推進室の横濱室長は「沢山の子供たちの笑顔を見れて良かったです。緻密に絵を描く子もいれば、大きな面をダイナミックに使う子もいて、自由な発想と個性にあふれていました。

実際のクルマのボディに描くことで、リアルなクルマの持つ大きさ感・質感なども感じてもらえたのではないかと思います。ラジコン体験もみんな夢中で運転してましたね。

今日の経験がきっかけで、少しでもクルマに興味を持って頂けると嬉しいです。」と語ってくれた。

「クルマは楽しい」子どもの時に父親にサーキットに連れてきてもらい、そこで見たうるさいエンジン音、ガソリンの匂い、パドックでバタバタしている大人たちが楽しそうに見えたことが五感を刺激し、豊田社長の今につながるクルマの原体験になっている。

「子どもたちの記憶に残るクルマの原体験をしてもらいたい」これが自身の経験をもとにした豊田社長の想いだ。

LEXUSは、子供たちの記憶に残る「クルマの原体験」となる印象的な体験の提供を目指し、、もっとたくさんの子どもたちに楽しんでもらえるよう、さまざまなコンテンツをリリースしていく予定だ。

<関連リンク>
世界最小のモータースポーツ https://lexus.jp/magazine/20221122/1516/car_interview.html

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