JOURNEY

“NO BORDER”を体感できるアートギャラリー
「ART Is. GALLERY」

2022.04.18 MON
JOURNEY

“NO BORDER”を体感できるアートギャラリー
「ART Is. GALLERY」

2022.04.18 MON
“NO BORDER”を体感できるアートギャラリー「ART Is. GALLERY」
“NO BORDER”を体感できるアートギャラリー「ART Is. GALLERY」

2022年1月、東京・代官山にオープンした「ART Is. TOKYO GALLERY」は、“スタイリングされたアート”を選ぶという、新しいアートの楽しみ方を提案するギャラリー。発起人メンバーの話を聞きに、スタイリッシュな街に映えるネープルスイエローのLEXUS RC350“F SPORT”で訪れた。

Text & Edit by Tamako Naoe (lefthands)
Photographs by Maruo Kono

スタイリッシュな代官山の街並みによく似合うネープルスイエロー

蔦屋書店をメインとした代官山T-SITEをはじめ、感度の高いセレクトショップや雑貨店が多い東京・代官山エリア。ファッションスタイリスト、ふくしまアヤ氏が手がけるアートギャラリー「ART Is. TOKYO GALLERY (アート イズ 東京ギャラリー)」に、LEXUS RC350“F SPORT”で向かった。
LEXUS RC350 “F SPORT”のカラーが、ギャラリーのピンクの壁とよく合う
LEXUS RC350 “F SPORT”のカラーが、ギャラリーのピンクの壁とよく合う
RC350“F SPORT”のスポーティでありながらエレガントなデザインに、「ネープルスイエロー」カラーが映える。この色は、LEXUS LC用に開発されたもので、RCでは“F SPORT”専用色となっている。代官山エリアのスタイリッシュな街並みに、この鮮やかなイエローはとてもマッチしていた。
通り沿いのギャラリーの入り口には、可憐な花がロゴを囲むように植えられていて、その奥の半地下になっている展示スペースへ視線がつながる。つい入りたくなる演出になっているからか、老若男女問わず、気軽に立ち寄る人も多いという。

アール・ブリュット 圧倒的な作品の力から生まれたプロジェクト

“NO BORDER”をコンセプトとして、「アートを通じて楽しくて心がワクワクドキドキする体験を届けたい」という思いが込められた「ART Is. GALLERY」。このプロジェクトは、スタイリストのふくしまアヤ氏が出合ったひとつの作品がきっかけとなり、代官山のギャラリーとECサイト内のオンラインギャラリーをオープンさせるに至った。
スタイリストであるふくしま氏が、絵や写真に合わせて額装するアートは、持ち帰ってすぐに飾ることができる
スタイリストであるふくしま氏が、絵や写真に合わせて額装するアートは、持ち帰ってすぐに飾ることができる
そのきっかけとなった作品は「嬉々!! CREATIVE」の前身となる福祉施設所属のアーティストが手がけたもので、家に飾ってからポジティブなパワーを感じる毎日に感動したという。「嬉々!! CREATIVE」は、さまざまなハンディキャップを持った人が、好きなこと・得意なことで活躍し、仕事を得ることを目指し活動する神奈川県平塚市にある福祉施設。金髪の女性しか描かないアーティストや、猫を主なテーマとするアーティストなど、好きな主題を自由に表現しているからこその個性がある。
ソファや小上がりのスペースもあり、ゆっくりとアートを楽しめるギャラリーになっている
ソファや小上がりのスペースもあり、ゆっくりとアートを楽しめるギャラリーになっている
「ART Is. TOKYO GALLERY」に足を踏み入れると、溢れんばかりのパワーを四方から感じる。素材もテーマも表現も自由な作品群は、大きなひとつのアートのようだ。絵画や写真は、それぞれの作品に合わせて額装がスタイリングされており、購入したらそのまま家で飾れるようになっている。これは、初めてアートを購入する際のハードルを下げるための提案なのだ。

普通であれば作品を引き立てるため、絵の邪魔をしないように額装しがちだが、ここでは絵よりも目立つ額装もあり、作品が一張羅を着て胸を張っているようにも感じる。作品を気に入ることはもちろん、特別な額装を気に入って購入する人もいる。ここでの絵の購入をきっかけに、クッションを替えたくなったり、ソファを替えたくなったりと生活に変化を与えているという話も聞くという。
ブラジルのメイナク族による椅子は、『ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力』展で、ふくしま氏が一目惚れして交渉したもの
ブラジルのメイナク族による椅子は、2018年に庭園美術館で開催された『ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力』展で、ふくしま氏が一目惚れして交渉したもの
ほかにも、ブラジルの先住民族であるメイナク族が1本の木からくり抜いて作った椅子、女性の陽の部分を表現したティーカップの彫刻や、テラコッタにセラミック粉を吹きつけカラフルに彩色することで心に浮かぶ形を実体化させた立体作品など、ふくしま氏の琴線に触れた多種多様なアートが並ぶ。

アートは、人に感動やインスピレーションを与えるものであり、心を温めたり癒やしたりできるもの。人間の本質に迫るようなアートには強烈な力があり、それは人の心に寄り添い、人生に新たな視点や視野を与えてくれる。芸術に興味がなかった人でも、知識がなくても、誰もが楽しめるもの。芸術、美術が与える影響や喜びは大きいのである。
HIJIRI TOUGANE< Art Wall Tumbler><Teacup & Saucer>シリーズ
HIJIRI TOUGANE < Art Wall Tumbler><Teacup & Saucer>シリーズは、24金をふんだんに使った作品
「アートを生活に取り入れることを、新しいエンターテインメントとして楽しんでもらいたい。ひとつでも多くの作品が、お客様の生活を明るく照らしてほしい」

ファッションのように、気軽に生活に取り入れて、刺激を受ける体験が楽しめる作品を見つけられる。「ART Is. GALLERY」は、そんなきっかけを与えてくれる。

「ART Is. GALLERY」のこれまでとこれから

1枚の絵の購入から始まった「ART Is. GALLERY」のプロジェクトは、ふくしま氏の想いに賛同したメンバーがいたからこそ実現した。
「ART Is. GALLERY」プロジェクトに取り組む石井勇一氏、安藤光氏、ふくしまアヤ氏
「ART Is. GALLERY」プロジェクトに取り組む石井勇一氏、安藤光氏、ふくしまアヤ氏のほかに、主要メンバーが数名いる
「ART Is. GALLERY」の主導力となるメンバーはふくしま氏を含め4名。国内外のデザインアワードを多数受賞している、クリエイティブディレクター/アートディレクターの石井勇一氏は、グラフィックや店舗デザインなど、全体のデザイン周りを担当。石井氏の学生時代からの友人で、WEB関連の仕事に従事する安藤光氏は、WEBサイトはもちろん、全体のディレクションについても意見やアイデアを出す。その他のメンバーは、ファッション関連のマーケティングやコミュニケーションの経験を踏まえた視点から、やりたいことや好奇心が溢れるふくしま氏の考えの整理と、活動の優先すべきことについてまとめるためのアドバイスやサポートを行っている。
インタビューを実施したギャラリーで、普段から打ち合わせを行っているという
インタビューを実施したギャラリーで、普段から打ち合わせを行っているという。軽食をつまみながら話していると、通りかかった人が入ってくることも
2020年の春、緊急事態宣言が発出され、撮影に関連する仕事がすべて止まった。SNS上では、クリエイターだけでなく、たくさんのアーティストが厳しい状況を発信していた。ふくしま氏は、アートに心温められ希望をもらった体験を世界と共有し、アーティストをサポートするEC販売を実現したいと考えたのだ。

とはいえ、ECサイトは場所を選ばない良さはあるが、絵を購入したことがない人にとっては敷居が高い。画面では伝えられない、実物から感じるパワーやエネルギー、感動に触れてほしい。ギャラリーの敷居を下げ、気軽にファッションを買うように、楽しみに来てもらえる場所を作ろうと決めたという。
MIE TAKAHASHI <Gradation Form> シリーズ
MIE TAKAHASHI <Gradation Form> シリーズ
「今、アートが持てはやされる時代になっています。投資価値で評価されるだけでなく、障がいがあるとか受賞歴があるとかではなく、自分がスタイリストとして見てきた感覚で良いものを伝えることで、新しいアートの世界を見せられると思っています。ものをつくり、その対価を得ている自分だからこそできる、アーティストの気持ちを汲み取り、その作品を尊重するギャラリーを作りたかったのです」
「ART Is. TOKYO GALLERY」に飾られた作品から、強くポジティブなエネルギーが溢れているのを感じる
「ART Is. TOKYO GALLERY」に飾られた作品から、強くポジティブなエネルギーが溢れているのを感じる
メンバー全員が語ったのは、今までの経験上ある程度想像できることが多いのに、「ART Is. GALLERY」は常に想像を超えるということ。見通せない未来にあるのは、未知への希望だ。ふくしま氏の純粋な情熱、ピュアな心だからこそ起こせる何かを知りたい。メンバーの「新しい世界を見てみたい」という好奇心が、このプロジェクトを進める力だ。彼らの言葉を借りるならば、「大人の青春」を全力で楽しんでいる。

「小川に流れる笹舟で始まったプロジェクトが、周りのサポートでグレードアップした船になってきました。必要とされている感覚と、世界から応援されていると信じる気持ちを糧に、前に進んでいます」と、ふくしま氏は話してくれた。
「ART Is. GALLERY」のECサイトは、パラレルワールドのようなトップページにして、世界中の人々が笑顔になって喜び楽しめるようにしたいと、デザインされ構築された。天地、過去未来、重力、陸海空を超えた世界を見せたいというディレクションのもと、アーティストの村山大明氏が描いたアートが、「ART Is. GALLERY」の世界観を決定した。HPのバックグラウンドイメージだけでなく、ギャラリーの壁や包装紙にも使われ、イラストに合わせてロゴも修正したという。
陸空海を超えた動植物が描かれた村山大明氏のイラストが使われた「ART Is. GALLERY」のトップページ
陸空海を超えた動植物が描かれた村山大明氏のイラストが使われた「ART Is. GALLERY」のトップページ
サイト内は、よくある白い背景に作品を並べる形ではなく、作品ごとに合わせた背景をスタイリングし、その作品を手に入れたらどのような生活が待っているのかを想像できるようなデザインに。「アートをどのように飾るのか」という疑問に応える見せ方を目指している。自宅や飾る場所のシミュレーションビューの機能を持たせ、飾りたい場所の写真にバーチャルで作品を飾ることができる。ひとつだけでなく複数個を飾ったシミュレーションも可能だ。
「ART Is. GALLERY」のオンラインストアでは、作品ごとに背景がスタイリングされている
自宅の写真を使って、バーチャルに作品を飾るシミュレーションビューは、複数の作品を並べることも可能だ
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今後取り組んでいきたいことのひとつとして挙げたのが、ギャラリーにとどまらず街中に出ていくこと。百貨店や病院、レストラン、ファッションブランドなどとコラボレーションする企画も進行中だという。また、日常的にアートに触れられるサブスクリプションサービスや、アーティストをサポートする版権サービスも始めたいと語るなど、活動の可能性は広がるばかりだ。
作品はオリジナルのジェラルミンケースで届けられる。ケースはそのまま回収され、ギャラリーに戻ってくるシステム
梱包材を減らすため、作品はオリジナルのジェラルミンケースで届けられる。ケースはそのまま回収され、ギャラリーに戻ってくるシステム

インスピレーションを受ける店「FUGA」と「LIVING MOTIF」

ふくしま氏が都内でインスピレーションを受ける場所として、2つの店舗を紹介してくれた。

ひとつは、ふくしま氏も頻繁に訪れる、青山にあるフラワー&プランツショップ「FUGA」。彼女のお気に入りの店として、自宅用の生花はもちろん、ギフトとしてもブーケやアレンジメントをお願いしているという。
店頭に並ぶ鉢植えには、ハーブだけでなく季節の花も咲き、良い香りを漂わせている
店頭に並ぶ鉢植えには、ハーブだけでなく季節の花も咲き、良い香りを漂わせている
1階のフラワーショップには、常時200種類以上のこだわりの切り花や枝が並ぶ。地下には、厳選された大小さまざまな観葉植物と、個性的なポットやフラワーベースがそろう。ボリュームを活かした店内ディスプレイは圧巻だ。大ぶりな花材を使ったアレンジメントやディスプレイは、ホテルや店舗、イベント会場やラグジュアリーブランドからの依頼も多く受けている。
1階のFLOWERスペース。大ぶりな花材がそろい、ダイナミックなアレンジメントも可能
地下のPLANTSスペースには、観葉植物だけでなく、ポットやフラワーベースも豊富にそろう
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六本木にある「LIVING MOTIF(リビング・モティーフ)」は、「ART Is.」のオープン準備中もよく通ったという店舗のひとつ。鮮度の高い新しいアイテムを見つけられるとお薦めしてくれた。ふくしま氏と石井氏は頻繁に通っているので、店舗スタッフとも顔見知りだ。
LIVING MOTIFにもLEXUS RC350 “F SPORT”で向かった
LIVING MOTIFにもLEXUS RC350 “F SPORT”で向かった
「リビング・モティーフ」1階のイベントスペースでは、エキシビジョンやポップアップショップ、シーズン商品の展示など、訪れるたびに新しい発見が楽しめる。書籍を扱うビブリオファイルを擁する2階フロアは、都会の喧騒を忘れさせる落ち着いた雰囲気。ビジネスに活躍するグッズやトラベル用品、オフィス家具が並ぶ。厳選されたステーショナリーはギフトにも最適だ。地下1階は、リビング、ダイニングシーンが演出され、家具を中心に、スタイル・マテリアルをミックスした、リビング・モティーフ独自のコーディネートを楽しむことができる。
1階のディスプレイからは、新たな発見を得たり、最新のトレンドを知ることができる
2階には、オンとオフ、大人のこだわりを刺激するアイテムが揃い、ギフト探しにもお薦めだ
地下1階では、実際の生活を想像できるコーディネートが提案されている
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純粋にアートを楽しむことで、新しい世界の見方を持つことができるかもしれない。多様性や共生がゴールではなく、その先の世界を見たい。アーティストの知名度や経歴にかかわらず、勇気や希望を与えてくれる作品が数多くあることを体感しに、「ART Is. TOKYO GALLERY」へ、出かけてみてはいかがだろう。
ART Is. GALLERY
https://www.art-is.net

FUGA
https://fuga-tokyo.com

LIVING MOTIF
https://www.livingmotif.com

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