JOURNEY

奥日光の自然と調和する邸宅
「ザ・リッツ・カールトン日光」

2021.08.30 MON
JOURNEY

奥日光の自然と調和する邸宅
「ザ・リッツ・カールトン日光」

2021.08.30 MON
奥日光の自然と調和する邸宅「ザ・リッツ・カールトン日光」
奥日光の自然と調和する邸宅「ザ・リッツ・カールトン日光」

「ザ・リッツ・カールトン日光」は、奥日光の豊かな自然と調和するようにたたずむラグジュアリーリゾート。中禅寺湖を望む洗練空間で堪能できるのは、ブランド初の温泉と地産地消を極めた彩り豊かな食事だ。心身を柔らかに解きほぐす非日常体験を求めてレクサスLC コンバーチブルで出掛ける。

※緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の解除後の外出をお願いします

Text by Kaori Kawake(lefthands)
Photographs by Maruo Kono
Edit by Shigekazu Ohno(lefthands)

中禅寺湖のほとりに立つラグジュアリーリゾート「ザ・リッツ・カールトン日光」

「LC500コンバーチブル」に乗り込んで、都内を出発。空いた平日の朝の東北自動車道をこんな美しいクルマで快適に、自在に、スムーズに走らせる気持ち良さには、実にうっとりさせるものがある。ましてや高速を降り、芳しい新緑もえる山道をオープンにして流す快感は例えようがない。

つづら折りのエキサイティングなヘアピンカーブが続く峠道「いろは坂」が、この2時間半のドライブのハイライトにしてクライマックスだ。山を登りきった先にたどり着いたのが、日光随一の名勝が集まる奥日光。湖、川、山、滝、湿原、森林といったバラエティ豊かな自然が広がるエリアは、ハイキングやサイクリング、フライフィッシングなどのアウトドアアクティビティを楽しめるとあって、近年注目度を高めている。

そこに2020年7月新たにオープンしたのが、栃木県で初のインターナショナルラグジュアリーホテルとなる「ザ・リッツ・カールトン日光」だ。
男体山と中禅寺湖が目の前に望めるエクスクルーシブな場所で、一体どのような滞在体験が待ち受けているのだろうか。期待に胸を膨らませながら車回しへとレクサスLC コンバーチブルを進めた。

キーワードは、「カルチャー」「ネイチャー」「スピリチュアル」

石造りのファサードに無垢の木のひさしがモダンな印象を醸す重厚なエントランスからアプローチを抜けると、中には初夏の柔らかな陽光が差し込む静謐(せいひつ)な空間が広がっていた。すべてが完璧にしつらえられた非日常空間でありながらも、ピリッと張り詰めるような空気感はなく、とても居心地がいい。

「アライバル・ロビー」に足を踏み入れた瞬間、心身が浄化されていくような感覚に陥るのは、こだわり抜かれたBGMや香り、空間によるものなのだろうか。瞬く間にラグジュアリーなリゾート時間へと誘われる。
木の温もりが感じられる「アライバル・ロビー」
木の温もりが感じられる「アライバル・ロビー」
コンセプトは「奥日光の自然と調和する邸宅」。全ての客室のラウンジエリアには開放感のある縁側が設けられ、奇麗に手入れされた美しい中庭や陽光が水面に反射してきらめく中禅寺湖、雄大な男体山を望むことができる。
絵画のような中庭を一望できる広々とした「ザ・ロビーラウンジ」
絵画のような中庭を一望できる広々とした「ザ・ロビーラウンジ」
コーヒーを片手に読書を楽しむなど、思い思いの時間を過ごせる「ザ・ライブラリー」
ニュートラルなカラーでまとめられたインテリアは、刻々と変わる奥日光の豊かな自然に寄り添い、その景色をより一層際立たせている。

奥日光・中禅寺湖畔は、明治時代よりヨーロッパの大使館や外交官の別荘が次々と建てられ、避暑地として独自の文化が育まれてきた場所。とりわけ「ザ・リッツ・カールトン日光」のあるこの場所は、かつて西洋式リゾートホテルである「レーキサイドホテル」があり、海外の客人たちでにぎわっていたという。

そういった、かつての風景からインスピレーションを得て、オーストラリアのデザイン事務所「LAYAN Architects + Designers」が手掛けたという館内デザインには、インターナショナルなフィルターを通してモダナイズされた日本の建築デザインや、この土地で大切に育まれてきた繊細なクラフトマンシップが随所に息づく。
「レーキサイドホテル」を彩っていた木製のアートパネルを再利用して作られたシェルフ
空間を柔らかに隔てるのは、栃木の伝統工芸品の一つ「鹿沼組子(かぬまくみこ)」
ダイニングの壁を華やかに彩る「日光彫」
「奥日光には雄大な自然のみならず、歴史、クラフトマンシップなど、まだまだ世界に知られていない日本ならではの魅力が数多くあります。当ホテルではネイチャー、カルチャー、スピリチュアルをキーワードに、ゲストに驚きと発見に満ちた体験を提供したいと思っています」と話すのは、ザ・リッツ・カールトン日光の総支配人、細谷真規氏。
ザ・リッツ・カールトン日光の総支配人、細谷真規氏
ホテルでは、中禅寺湖で行う「SUPエクスペリエンス」や日本の伝統的な滝行など四季に合わせた有料のアクティビティのほか、中禅寺の住職がホテルで指導する「朝の座禅」などの宿泊者なら無料で誰でも参加が可能なプログラムも用意されているという。また我々が赴いた5月は、日本におけるフライフィッシングの発祥地であり、トラウトフィッシングの聖地としても知られる中禅寺湖や、湯ノ湖、湯川での釣りが解禁となった時期でもあり、多くの釣り人でにぎわっていた。
中禅寺湖に立ち込んでトラウトを狙うアングラー
中禅寺湖に立ち込んでトラウトを狙うアングラー
「1泊2日では、なかなか自然と触れ合う時間を取るのは難しいでしょう。せっかく来たのに、それではもったいない。ぜひ連泊して、自然や文化に触れるアクティビティにもチャレンジしていただきたいなと思います」

光と影が織りなす空間美を気の向くままに楽しむ

中禅寺湖や男体山を望める客室は、スイートを含む全94室。各部屋にはバルコニーがしつらえられ、プライベート空間で時間とともに変化する景色を思う存分堪能できる。

しばしソファに身を委ね、鳥の声や木々の音に耳を澄ませば、極上のリラックスタイムを過ごせることだろう。
バルコニーからは、まるで雄大な自然を独り占めしているかのようなぜいたくな景色が広がる
青空リビングさながらのゆったりとしたバルコニー
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室内に趣を添えるのは、鹿沼組子からインスピレーションを受けて作られたという繊細な細工。太陽の傾きによって繊細な影を落とす模様は、どんな華美なしつらえよりも美しい。
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ブランド初となる温泉で心身を解きほぐす

ザ・リッツ・カールトン日光のユニークネスと言えるのが、ブランド初となる「温泉」だ。

内風呂と露天風呂で構成される温泉には、長きにわたり地域に親しまれてきた名湯、日光湯元温泉から引いた源泉を使用。美肌や冷え性に効くと言われている硫黄泉を、ザ・リッツ・カールトンならではの洗練空間で楽しめるのは何よりの至福といえよう。
窓越しにパノラミックな庭園が望める内風呂
自然に包み込まれるような開放感のある露天風呂
静寂な空間に聞こえてくるのは、静かに流れ落ちる心地よい湯の音と、庭園から響く優しい虫の音だけ。見る見るうちに心身が解きほぐされ、五感が研ぎ澄まされていくのを感じる。

時間帯によって異なる表情を見せるため、夜のみならず夕刻や早朝にも、何度となく楽しみたい。

栃木への好奇心をかき立てる、唯一無二

滞在中の大きな楽しみといえば、大地の恵みを余すところなく堪能できる食事だろう。

ザ・リッツ・カールトン日光では「CRAFT」をコンセプトに掲げ、料理人だけでなく食材の生産者や食空間に彩を添える器、日本画を手掛けるアーティストなど、食に携わるものすべてが卓越した「クラフトマンシップ」によって共鳴し合う、こだわりの一皿を丁寧につくり上げている。
奥日光に工房を持つ作家に特別に作ってもらった器に盛り付けられた、目にもおいしい「お造り」
地元の野菜をふんだんに使用して作られた「前菜の盛り合わせ」
日本一の生産量を誇る栃木県産のイチゴをふんだんに使ったデザート
フレンチ出身のシェフによる繊細な鉄板焼き
そこに使われているのは、総料理長を務める早坂心吾氏が、自らの足と舌で選び抜いてきた栃木県産の良質な食材。「料理は手を掛け過ぎずシンプルに、さらに味を重ね過ぎないこと」をモットーに、食材を主役とした旬の味覚を楽しめる料理を提供している。
「栃木の素晴らしさを感じてほしい」と、飽くなき探究心を燃やす総料理長の早坂心吾氏
連泊者にとってうれしいのは、メインダイニングのほか洋食のレストラン、軽食やアフターヌーンティーを楽しめるラウンジまで、さまざまな食体験のための場がそろう点だ。気分に合わせて選べる充実のバリエーションで、楽しみが尽きることはない。
会席、寿司、鉄板焼きを提供するメインダイニング「日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光」
「レーキサイドホテル」時代の面影を残す「レークハウス」で提供されるのは、パスタやグリルをはじめとする洋食
またディナーの後に立ち寄りたいのは、国内外のウィスキーを取りそろえる「ザ・バー」。暖炉を前に、揺れる炎を眺めながらの一杯はもちろん、テラスに出て外の空気を感じながらの一杯もまた格別。訪れた日は、夜の庭にかわいらしい訪問者(鹿)が顔をのぞかせるといううれしいサプライズも。
アートのようにボトルが並ぶ「ザ・バー」
アートのようにボトルが並ぶ「ザ・バー」
良質な日光の天然氷とともに提供されるプレミアムウイスキー
良質な日光の天然氷とともに提供されるプレミアムウイスキー
そして翌朝待っているのは、ジュエリーボックスに見立てたホテル特製の木箱に詰められた、思わず歓声を上げてしまうほど美しい朝食。
ザ・リッツ・カールトンブレックファストは和朝食、洋朝食から選べる(写真は洋朝食)
地元産の新鮮な食材を使用した朝食は、また明日から頑張ろうと思えるプラスのエネルギーに。豊かな食体験は、その土地への愛を深め、また戻ってきたいと思わせてくれる不思議な力をもつ。

ドライブ、自然、景勝、空間、温泉、グルメ、アートとクラフトマンシップ、さまざまなプロの職人技、温かなホスピタリティ、そして自然の中で遊び、爽快な汗をかくためのバラエティ豊かなアクティビティ――。ここにはレクサスに乗って訪れるべき理由が、ごまんとある。
「ザ・リッツ・カールトン日光」

https://www.ritzcarlton.com/jp/nikko
https://www.instagram.com/ritzcarltonnikko/

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