ART / DESIGN

ビューティー業界の新潮流
クリーン・ビューティーなコスメブランド3選

2021.05.12 WED
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ビューティー業界の新潮流
クリーン・ビューティーなコスメブランド3選

2021.05.12 WED
ビューティー業界の新潮流 クリーン・ビューティーなコスメブランド3選
ビューティー業界の新潮流 クリーン・ビューティーなコスメブランド3選

近年、世界で注目を集めているのが、肌に負担となる成分を使わずに、製法や処方に透明性を持ち、さらに地球環境や社会に対する影響まで配慮して作られた化粧品「クリーン・ビューティーコスメ」だ。今回は、よりすぐりの日本ブランドを紹介する。

Text by Kaori Kawake(lefthands)

コスメの新潮流「クリーン・ビューティーコスメ」

国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた取り組みが世界中で推奨されるなか、企業やブランドの社会的責任や環境配慮に対する姿勢を重視する消費者が増加している。

そのような流れはビューティー界にも押し寄せ、サステナブルやエシカルを思想に掲げる「クリーン・ビューティーコスメ」が注目を集めるようになった。

今回は、数あるクリーン・ビューティーなコスメブランドから、日本発のブランドを厳選して紹介する。

巡りがよく、血色感のある、ヘルシーな肌を目指す「アスレティア」

「Strengthen Yourself . 美しさは鍛えられる」をコンセプトに、エネルギーに満ちた“美しさ”とアクティブでしなやかな“生き方”をサポートするスキンケア&ライフスタイルブランド「athletia(アスレティア)」。

「自分を大切にするように環境を大切にする」というクリーン・ビューティーな生き方こそ、バランスの取れた、しなやかな自分でいるための基本とし、正直なものづくりを徹底して行っている。

その姿勢がよく表れているのが、製品への自然由来指数の明記だ。すべてにグローバルスタンダードであるISO 16128()に基づいて計算された指数が記されている。また、スキンケアのキー成分であるアシタバやシソなどは、独自に管理する農園で農薬や化学肥料を使用することなく栽培するなど、トレーサビリティにも力を注ぐ。

さらに、この農園では独自の循環サイクルを構築。植物からエキスを抽出した後の残渣(ざんさ:ろ過をした後に残ったカス)を堆肥に利用することで、化石燃料やCO2の削減にも貢献しているという。ほかにも天然植物精油を90〜100%使用し、容器にはバイオ素材を採用するなど、こだわりは細部にまで及ぶ。
そんなアスレティアが目指すのは、心身ともにヘルシーな肌だ。

肌の基礎力をサポートする基本のスキンケア「tune & charge」、アクティブなシーンをサポートする「active & go」、呼吸や眠りに着目した「breathe & sleep」の3ラインを展開。

なかでも人気が高いのが、「アシタバ」「シソ」「コメ発酵エキス」配合で肌にうるおいを巡らせてくれるローションと、10種類のオイルが皮脂バランスを整え、ふっくらやわらかな肌へと導いてくれるオイル。
左から、コアバランス オイル/6050円(税込)、コアバランス トーニング ローション/6050円(税込)
ほかにも、「スカルプ リフレッシュローション」「スカルプ&ヘアオイル」「スイッチング アロマルームミスト」など幅広いラインナップが用意されており、ライフスタイルをより充実したものへと変えてくれる。
頭皮をスッキリ健やかに保つ、スカルプ リフレッシュローション/3300円(税込)
頭皮をスッキリ健やかに保つ、スカルプ リフレッシュローション/3300円(税込)
うるおいがあり、まとまりやすいツヤ髪に仕上げる、スカルプ&ヘアオイル/4400円(税込)
うるおいがあり、まとまりやすいツヤ髪に仕上げる、スカルプ&ヘアオイル/4400円(税込)
気分をリフレッシュできるスイッチング アロマルームミスト。リモートワークでも役に立つ/2750円(税込)
気分をリフレッシュできるスイッチング アロマルームミスト。リモートワークでも役に立つ/2750円(税込)
ISO(国際標準化機構)が定める、天然および有機化粧品成分の技術的定義および基準の指針。
■athletia
https://www.athletia-beauty.com/jp/ja/

樹木との共生をテーマに掲げるスキンケアブランド「バウム」

日本人が古来、大切にしてきた「自然との共生」という思想に目を向け、“樹木の力”に着目したコレクションを展開する「BAUM(バウム)」。

樹木の「貯水」「成長」「環境防御」の働きを応用したさまざまなアイテムを取りそろえ、持続可能な美しさを引き出すスキンケアを提案している。
そんなバウムの特徴ともいえるのが、アップサイクル木材を使用したパッケージだ。木製家具メーカー「カリモク家具」とのコラボレーションにより、家具の製造工程で発生した良質なオーク(ナラ)材から作り出されている。
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インテリアにもなじむ、その洗練されたたたずまいは唯一無二。使い捨てにならないよう、詰め替えが可能なレフィルタイプも積極的に採用しているという。

ほかにも、プラスチック容器にはバイオPET(植物由来のPET)を、ガラス容器にはリサイクルガラスを採用するなど自然環境への配慮に余念はない。売り上げの一部は森林の保全活動に充てられており、育んだ恵みを再び消費者へ還元するサステナブルな取り組みを徹底して行っている。

化粧品はパラベン、シリコーン、合成着色料不使用。90%以上が自然由来の素材からなる。また、樹木由来の天然香料を中心に調合された香りも特徴の一つだ。森林浴を思わせるやわらかな香りが、心身の調和をもたらしてくれる。

幅広いアイテムの中でも発売以来、不動の人気を誇るのが「ハイドロ エッセンスローション」。とろみのある濃密なローションが肌の奥まで浸透し、ツヤと透明感あふれる、みずみずしい素肌へと導いてくれる。
バウム ハイドロ エッセンスローション/本体7150円(税込)、レフィル ¥6050円(税込)
また、バウムらしいアイテムともいえるのが「モイスチャライジング オイル」。2層のエッセンスがローション後の素肌をやわらかくほぐし、ベタつきのないさらりとしたみずみずしさで包み込んでくれる。
バウム モイスチャライジング オイル/本体 8800円(税込)、レフィル 7700円(税込)
■BAUM
https://www.baumjapan.com/baum/index.html

日本発のヴィーガンスキンケアブランド「アンナチュラリーナチュラル」

低刺激で肌にも環境にも優しいスキンケアブランドを作りたいという想いを形にした「UNNATURALLY NATURAL(アンナチュラリーナチュラル)」。

あらゆる肌タイプに対応するだけでなく、ヴィーガンな製品であることにこだわり、肌質だけでなく人種や文化を超えて、誰もが安心して使える商品づくりを行っている。

成分は自然なものだけにとらわれず、本当に肌に効くかどうかをベースに厳選。肌に悪影響を及ぼすグルテンやシリコーン、サルフェートなどをはじめとする不配合の成分をリスト化するだけでなく、動物実験を行わず、動物に由来する素材を一切含まない「クルエルティフリー」を掲げるといった徹底した取り組みは、日本ではこれまでに類を見ない。

アメリカの動物愛護団体「PETA」やヴィーガン認定を意味する「VEGAN SOCIETY」の認定マークを取得しているという点からも、その意気込みが感じ取れることだろう。
ラインナップは、「ザ・トリートメントローション(化粧水)」「Cオイルエッセンス(美容液)」「ハイドレートRクリーム(クリーム)」のシンプルな3 STEP。
すべてに配合されているのは、アンナチュラリーナチュラルが独自調達したアジア未上陸のこだわりの成分「キウイシードオイル」だ。αリノレン酸、オメガ3脂肪酸とともに、ビタミンCやビタミンEが豊富なオイルが、肌のうるおいを保ちながらエイジングサインにも働きかけ、透明感と柔軟性を高めてくれるという。

とろみのあるテクスチャーで高い保湿力をかなえるローションと、ハリとツヤを与えるエッセンス、そして外的ストレスから肌を守り抜くクリームが理想の肌へと導いてくれる。
ザ・トリートメントローション 120ml/4950円(税込)
ザ・トリートメントローション 120ml/4950円(税込)
Cオイルエッセンス 50ml/5390円(税込)
Cオイルエッセンス 50ml/5390円(税込)
ハイドレートRクリーム 47ml/5500円(税込)
ハイドレートRクリーム 47ml/5500円(税込)
UNNATURALLY NATURAL
https://unnaturally-natural.com
肌にも環境にも心地よいクリーン・ビューティーコスメ。これを機に、エシカルでサステナブルなスキンケアにシフトしてみてはいかがだろうか?

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