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植物を育てる楽しさを発信
ボタニカルブランド「WOOTANG」とは

2021.02.03 WED
植物を育てる楽しさを発信 ボタニカルブランド「WOOTANG」とは

リモートワークや在宅勤務などで家にいる時間が増えた今、植物への関心がより高まっている。今回は、土を使わず、水だけで育てられる水耕栽培植物をご紹介。手間いらずの植物は、新たな生活スタイルに欠かせない相棒となるはず。

Text by Kaori Kawake(lefthands)
Photographs by Teppei Daido

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手間いらずで、衛生的な水耕栽培植物

土を使わないため虫の心配もなく、毎日の水やりも不要。そんな植物があることをご存じだろうか? 「すぐに枯らしてしまう」「育て方が分からない」といった植物に対する悩みを解消し、“室内で楽しむ”に特化した水耕栽培植物を展開するのが、ボタニカルライフスタイルブランド「WOOTANG(ウータン)」だ。

水栽培とも呼ばれる水耕栽培は、その名の通り水を利用した栽培方法を指す。

「週に何度も水やりが必要な土での栽培とは違い、水耕栽培は水にさえ入れておけば1カ月放っておいても大丈夫なんです」と話すのは、WOOTANG代表の中島大輔氏だ。
もともとテレビのディレクターや出版プロデュースを手掛けていたという、異色の経歴をもつ中島大輔氏
もともとテレビのディレクターや出版プロデュースを手掛けていたという、異色の経歴をもつ中島大輔氏
水耕栽培植物の何よりのメリットは、毎日の水やりが不要なこと。

週に一度、減った分の水を足すだけ。あとは月に一度、水を全部入れ替えて、器を洗うだけという手入れの手軽さゆえに、家を空けることの多いビジネスパーソンでも育てやすいのが特徴だ。

また、衛生的なことも大きなメリットと言える。土を省くことにより虫の心配などがなく、キッチンや食卓など食べ物を扱うような場所であっても、切り花を飾る感覚で置くことができる。

枯れない理由は、長きにわたる実証実験

毎日水やりをしていたのに、観葉植物が枯れてしまった……という経験をお持ちの方は多いのではないだろうか? 中島氏は植物が枯れる原因の一つは水やりにあると話す。

「土の植物って、水やりのタイミングが非常に難しいですよね。よく、土が乾いたら水をあげるといいますが、土が乾いた感覚を見極められない方も多いと思います。水をあげ過ぎると根腐れを起こしますし、水が少な過ぎると乾燥で枯れてしまう。水やりが原因で枯れてしまうということはよくあります」

中島氏自身も、過去に何度も植物を枯らしてしまった苦い経験をもつという。「枯らさないためにはどうしたらいいのか」と考えた末にたどり着いたのが、かつて旅先で出合った水耕栽培植物だった。

「水耕栽培の観葉植物は、日本では不思議と普及していませんが、台湾や香港をはじめとするアジア圏では専門店もあるなど非常にポピュラーです。水耕栽培なら、根を水に漬けてさえおけばいいので、水やりのリスクをクリアできると思いました」
水耕栽培に適した白い根が生えている
水耕栽培に適した白い根が生えている
植物を小さいうちから水で栽培することで、水に適した根が出てくるという。WOOTANGで取り扱っているのは、水耕栽培専用に開発された植物だ。

「実は、土の植物を掘り起こして、ただ水に入れるだけでは腐ってしまうんです。小さいうちから水で栽培することで、水に適応する植物になります」
また、植物が枯れるもう一つの原因は光だと話す中島氏。

「本来植物は、太陽の光が必要です。しかし、都心のマンションでは日のあたる場所が少ないですよね。植物に必要な光が十分確保できておらず、日照不足で枯れてしまうケースはすごく多いですね」

WOOTANGではその問題を解決するべく、光の環境を「明るい」「標準」「薄暗い」の3種類に分け、同じ植物をそれぞれの環境で1年ほど育て、状態をチェックしていったという。その数は60種類にも及ぶというから驚きだ。実験を繰り返す中で、それぞれの植物に合う明るさ(光の量)を見いだし、室内でも枯れにくいと判断した植物20種類だけを取り扱っている。

購入者は、光計測が可能なアプリを使用することで、自分の部屋の明るさに合った植物を購入サイト上で見つけることが可能となっている。加えて、育て方の詳細やペットへの害の有無も記載されているので、自分の生活環境に見合った植物を容易に見つけ出すことができる。
購入前に、植物を置きたい部屋の明るさをチェック
購入前に、植物を置きたい部屋の明るさをチェック
「水やりと光の問題を解決することで、9割は枯れなくなりました」と話す中島氏。商品到着後から3週間以内に植物が枯れてしまった場合は、新しい植物を無償で提供する「3週間の枯れ保証」からも、“WOOTANGの植物は枯れにくい”という自信のほどが伺える。

小さな森から始まるサステナビリティ

水が植物にとっていかに大切かは、先述した通りだ。しかし、その一方で我々の飲み水も植物があってこそということを忘れてはいけない。

「WOOTANGは小さな世界ではありますが、水と植物で小さな森を表現しています」と中島氏。植物を楽しみながら育てることによって、環境問題にも思いをはせてほしいという願いがあるという。
「水と植物は、切っても切れない関係なんです。植物を育てること自体が、すでにサステナビリティにつながっていると言っても過言ではありません。小さな森に見立てた植物を育てることで、水の大切さを改めて感じ取っていただければと思っています」

商品の売上金の5%は、ユニセフ「汚れた水を安全な飲み水にする浄水剤の支援」と国際環境NGO FoE Japan「マングローブ保全活動」に寄付されている。そんなところにも、WOOTANGに込められた強い思いが感じ取れることだろう。

自由自在にアレンジを楽しんでほしい

置いて終わりではなく、水耕栽培の植物をベースに楽しみ方が多方面に広がるのも、WOOTANG商品の大きな魅力だ。

例えば、切り花をプラスすればフラワーアレンジメントを楽しむことができ、大きさのある器を選べば、熱帯魚なども飼うことができるという。ひとつの植物でも、見せ方によってさまざまな表情を楽しむことができるのは実に面白い。
  • 水耕栽培植物に切り花を加えたアレンジも楽しい
  • 生命力あふれる根の間を泳ぐ熱帯魚は、見ているだけで癒やされる
また、WOOTANGがオリジナルで製作している器は、無色透明なガラスに木のふたがセットされた、シンプルなデザイン。無駄なものを削ぎ落としたその器には、自由自在にアレンジを楽しんでほしいという中島氏の思いが宿る。

「植物を購入して、置きっ放しのまま興味がなくなってしまうのはもったいないですよね。せっかくなら、自分で手を加えて継続的に楽しんでもらえたらと思います。アイデア次第で楽しみ方は無限大です」
シールやマスキングテープを使ってデコレーションされた器
シールやマスキングテープを使ってデコレーションされた器
中島氏は、植物を育てる楽しみを伝えるべく、新たな取り組みもスタートさせている。そのうちの一つがアーティストとのコラボレーション企画だ。WOOTANGの水耕栽培植物を事前に提供し、実際に育ててもらいながら、それに見合う器を自由に製作してもらっているという。

「いろんな方々とコラボレーションすることで、きっと思いも寄らないアイデアや楽しみ方が出てくるはずです。それを見た人に、オンリーワンのプロダクトを自分でも作ってみようと思ってもらえたらうれしいですね。そのヒントになる情報は、SNSやブログなどを通じて随時発信していければと思っています」

一方的に情報を発信するだけでなく、ワークショップを開催するなど、ユーザー同士もつながることができるコミュニケーションの場として発展させていきたいと意気込む中島氏。

今後もWOOTANGのユニークな取り組みから目が離せない。
WOOTANG
https://wootang.jp
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