コップや器に波紋が浮かぶ──
oodesign「Floating Vase / RIPPLE」
水に浮かべて使うユニークな一輪挿し「Floating Vase / RIPPLE」。oodesignのデザイナー、大村卓氏が、花束をもらったときに飾る器がなかったことがきっかけとなり手掛けたものだ。手持ちのコップやボウルを、美しいたたずまいの花器に変身させるユニークなコンセプトのアイテムとしてデザインしたという。

花瓶を持っていなかった大村氏は、水面に花が立っているだけのイメージを思い描いた。透明な本体を、手のひらサイズの波紋のような形状にしたことで、水面と溶け合うようなデザインとなった。
Floating Vase / RIPPLEは、ポリカーボネートという丈夫で透明な素材で薄く作られている。中央にあるスリット状の穴に草花を挟みそっと水面に浮かべるだけで、オリジナルの花器に。コップに一輪浮かべるだけでなく、ボウルや皿にいくつか浮かべて、草花の重なり合う様子を楽しむこともできる。サイズがとても小さいので大きな草花を浮かべることはできないが、逆に複数の小さな草花を浮かべられるのが魅力だ。
Floating Vase / RIPPLEは、ポリカーボネートという丈夫で透明な素材で薄く作られている。中央にあるスリット状の穴に草花を挟みそっと水面に浮かべるだけで、オリジナルの花器に。コップに一輪浮かべるだけでなく、ボウルや皿にいくつか浮かべて、草花の重なり合う様子を楽しむこともできる。サイズがとても小さいので大きな草花を浮かべることはできないが、逆に複数の小さな草花を浮かべられるのが魅力だ。

お気に入りの器に水を張り、草花を挿したFloating Vase / RIPPLEをそっと浮かべる。波紋から垂直に立ち上がる花が空気のかすかな動きとともに、ゆらゆら、ぷかぷかと漂い、位置や見え方を変化させていく。見慣れたコップやボウルが一瞬にして花器になり、道端で摘んだ野の花でさえ、特別な光景を作り出す。Floating Vase / RIPPLEは水に溶け込んで見えるので、器の表情を活かすことができる。透明な器だけでなく、色付きや陶磁の器に浮かべてもすてきだ。

画用紙のコラージュから立体に──
Anna Beam「FLOWER VASE - SCULPTURE VASE-07」
「FLOWER VASE - SCULPTURE VASE-07」をデザインしたアナ・ビーム(Anna Beam)氏は、ロンドンを拠点に活動するアーティスト。彼女の作風と生き方に共通するキーワードは“遊び心”。偶然見つかる美しさを発展させていくという制作方法により生まれる形状と、大胆な色づかいが特徴だ。
彼女が花器をデザインするとき、まず画用紙を用いたコラージュでイメージを膨らませ、おおよそのビジョンを固める。それと同じ形に厚みをもたせたピースを粘土でかたどり、そのピースを組み合わせることで、花器が作り上げられる。幾何学的でありながらも、ハンドメイドらしいゆがみも魅力の一つだ。
彼女が花器をデザインするとき、まず画用紙を用いたコラージュでイメージを膨らませ、おおよそのビジョンを固める。それと同じ形に厚みをもたせたピースを粘土でかたどり、そのピースを組み合わせることで、花器が作り上げられる。幾何学的でありながらも、ハンドメイドらしいゆがみも魅力の一つだ。

アナ・ビーム氏がデザインする陶器の花器は、毎日の生活に彩りを与えてくれる作品であり、“生活のひとこまもアートに”するプロダクトだ。一輪挿しは置く角度を変えると、生けられた花の表情も大きく変化するので、その日の気分に合わせて楽しんでみては。
やわらかなラインが美しい──
ジョージ ジェンセン「Bloom Botanica Vase」

つぼみがほころび、花びらが姿を見せる瞬間にインスピレーションを得て誕生したブルーム ボタニカ(Bloom Botanica)コレクション。デンマーク出身のデザイナー、ヘレ・ダンケア(Helle Damkjær)氏が、自ら粘土で試作品を作ることで、金属でありながら有機的な温かみや触感を感じさせる作品を生み出している。
ブルーム ボタニカを新作とする、彫刻的な美しさを放つブルーム コレクションは、桜の花びらにインスピレーションを得てデザインされたもの。手作業で磨きをかけたミラー仕上げのステンレススティールに有機的な曲面を組み合わせることで、調和のとれた流麗なデザインに仕上げられている。
ブルーム ボタニカを新作とする、彫刻的な美しさを放つブルーム コレクションは、桜の花びらにインスピレーションを得てデザインされたもの。手作業で磨きをかけたミラー仕上げのステンレススティールに有機的な曲面を組み合わせることで、調和のとれた流麗なデザインに仕上げられている。

創業者、ジョージ・ジェンセン氏の哲学とは、機能性と美しさが融合した普遍的なデザインを創造すること。氏の卓越した技術と芸術的なセンスは、数々の才能あるアーティストを見いだす能力と融合し、1904年にコペンハーゲンに設立されたジョージ ジェンセンの礎となった。
ジョージ ジェンセンのスタイルは、当初のアールヌーヴォーの流れを発展させながらモダンな北欧デザインを創造し、今でも人々を魅了し続けている。穏やかな花のフォルムが彫刻的なデザインで表現されている一輪挿しは、テーブルや窓際だけでなく、デスクに置いてもスタイリッシュに空間を演出してくれる。
ジョージ ジェンセンのスタイルは、当初のアールヌーヴォーの流れを発展させながらモダンな北欧デザインを創造し、今でも人々を魅了し続けている。穏やかな花のフォルムが彫刻的なデザインで表現されている一輪挿しは、テーブルや窓際だけでなく、デスクに置いてもスタイリッシュに空間を演出してくれる。

花を一輪飾るだけで心が和み、丁寧で穏やかな生活を送ることができるといわれている。大きなブーケではなく、さりげなく花や緑を飾ることができる一輪挿しを、自分に、あるいは大切な人にプレゼントしてみてはいかがだろう。オブジェとして美しい一輪挿しを選べば、明るい気分で自宅での時間を過ごすことができるはずだ。