ART / DESIGN

有名和菓子店からお取り寄せ──
おいしく美しい夏の和菓子5選

2020.07.10 FRI
ART / DESIGN

有名和菓子店からお取り寄せ──
おいしく美しい夏の和菓子5選

2020.07.10 FRI
有名和菓子店からお取り寄せ──おいしく美しい夏の和菓子5選
有名和菓子店からお取り寄せ──おいしく美しい夏の和菓子5選

和菓子の楽しみはこだわりの味だけでなく、見た目の美しさも重要なポイント。夏の季節には涼しげなデザインのお菓子を取り寄せたり、大切な人に贈ったりしたい。老舗和菓子店から全国展開している有名和菓子店まで、こだわりの5選を紹介する。

Text & Edit by Tamako Naoe(lefthands)

夏に楽しむ涼しげでおいしい和菓子

日本には四季があり、四季を感じることを楽しむ文化がある。着物や食器ばかりではなく、日本料理や和菓子にも季節感が溢れている。夏には冷たくして食べるだけでなく、目にも涼しい色形で爽やかな味を楽しめる和菓子を堪能したい。

老舗や有名店の和菓子から、取り寄せもできるお菓子を5つ選んだ。家の中でも自然を感じるお菓子とともに、夏を楽しもう。

夏の夜空に浮かぶ月と流れる星 亀屋清永の季節限定「星に祈りを」と「星づく夜」

亀屋清永の創業は元和3年(1617年)と伝えられ、江戸幕府によって認められた「禁裏御用達」の上菓子司とされた「京御菓子司」28軒の一つにも選ばれていた。

「温故知新」を大切にする京菓子の老舗がつくる2つの夏季限定棹菓子(さおがし)は、どちらも夜空を閉じ込めている。「星に祈りを」(左)は、梅酒風味の琥珀羹(こはくかん)と道明寺羹(どうみょうじかん)に、星やハートをちりばめたロマンチックな仕上がり。「星づく夜」(右)は、パッションフルーツとレモンがほのかに香る、さっぱり爽やかな味わいで、満天の星が夏の夜空を思わせる。2つ並べて楽しんでみては。

販売期間:6月中旬~8月下旬
左から「星に祈りを」(小)と「星づく夜」(小) 各850円(税別)
左から「星に祈りを」(小)と「星づく夜」(小) 各850円(税別)
亀屋清永
https://www.kameyakiyonaga.co.jp

こだわりの素材からできた白玉甘味 白玉屋新三郎の「白玉甘味と香り白玉のセット」

寛永15年(1638年)、初代牛嶋甚左衛門尉正隆が熊本の肥後・吉野郷(現在の氷川町)に純良なもち米を材に米飴(こめあめ)屋を営みはじめ、以後綿々と米飴、白玉粉、白玉菓子づくりに励み、370年余り。

「国内九州産水稲もち米100%」を石臼碾きした白玉粉を使用し、弾力がありつつも、フワッとした柔らかい白玉に仕上がる。きな粉、抹茶みつ、黒みつ、胡麻みつ、つぶあん、みたらしの6種の「白玉甘味」と、こしあんを白玉求肥で包みニッキの葉で挟んだ「香り白玉」のセットは、好みの味を選べて人気。

白玉甘味は専用容器に入っており、気軽に持ち運びできる。常温で食べると、白玉の柔らかさが引き立つ。
白玉甘味の「きな粉」、「つぶあん」、「抹茶みつ」と「香り白玉」
「白玉甘味と香り白玉のセット」2,944円(税別)。白玉官民は持ち運べる専用容器入り
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白玉屋新三郎
http://www.shiratamaya.co.jp

たっぷりフルーツとみかん寒天に白蜜をかけて 船橋屋の季節限定「夏かんてん」

船橋屋は文化2年(1805年)に創業し、2020年で創業215年目を迎えた関東風のくず餅店。毎年8月に期間限定で販売される「夏かんてん」は、珍しいみかん寒天に、なつみかん、パイナップル、マンゴー、キウイの4種類のフルーツと、赤えんどう豆、クコの実をトッピング。白蜜でさっぱりと味わえる、暑い夏にぴったりの一品だ。

みかん寒天は、寒天にみかん果汁を加えることで、子どもや寒天になじみのない人でも食べやすく、見た目も鮮やかに仕上がっている。トッピングのフルーツも新しい組み合わせになっており、夏のギフトとしても喜ばれるはず。

販売期間:2020年8月2日〜8月31日
「夏かんてん」 540円(税別)
「夏かんてん」 540円(税別)
船橋屋
https://www.funabashiya.co.jp/

仲良く泳ぐ金魚と出目金 日本橋屋長兵衛の「金魚すくい」

江戸時代の豊かな文化や歳時記を、和菓子づくりを通して現代へとつなげている日本橋屋長兵衛。

寒天を煮詰めてつくる透明な和菓子は錦玉(きんぎょく)と呼ばれ、生き物や植物、夏の風物詩などを羊羹で型抜き、錦玉に浮かべることで涼しげな景色を表現することができる。

日本橋屋長兵衛の「金魚すくい」は、レモン風味のゼリーに羊羹製の赤い金魚と黒い出目金を泳がせた、目にも涼やかなお菓子。

販売期間:5月上旬~8月中旬
「金魚すくい」単品250円、3個入900円、5個入1,400円、7個入2,000円、9個入2,500円(全て税別)
「金魚すくい」単品250円、3個入900円、5個入1,400円、7個入2,000円、9個入2,500円(全て税別)
日本橋屋長兵衛
http://www.nihonbashiya.jp/

切子模様が映える和風ゼリー 菓匠 清閑院の「風鈴」

京都に本店のある和菓子店の菓匠 清閑院。夏季限定の「風鈴」は、爽やかな風味のみずみずしい和風ゼリーを、切子模様が涼しげな風鈴の姿に仕上げた菓子。

羊羹でつくられた紫の朝顔はぶどう味のゼリー、ピンクの朝顔はもも味のゼリー、金魚はラムネ味のゼリーに閉じ込められて、透き通るカットガラスがデザインされている。朝顔のゼリーは、それぞれマスカット果汁と白桃果汁が使われフルーティーな味わい。

販売期間:6月上旬~8月中旬
「風鈴」3個入 900円(税別)
「風鈴」3個入 900円(税別)
菓匠 清閑院
http://www.seikanin.co.jp/
日本の食文化には、味覚だけでなく、視覚や嗅覚、触覚、聴覚など五感を刺激する楽しみがある。夜空や金魚、朝顔のモチーフは見るだけで涼感を与えてくれ、寒天や白玉はガラスの器に盛ることで、素材感をより際立たせることができる。和菓子を選ぶ醍醐味は、いつ、どこで、誰と食べるために、どの和菓子にするのかを悩むところにもある。その時間さえも、ゆっくりと楽しんでみてはいかがだろうか。

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