ART / DESIGN

進化するホームパーティの現在形

2020.06.19 FRI
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進化するホームパーティの現在形

2020.06.19 FRI
進化するホームパーティの現在形
進化するホームパーティの現在形

カジュアルなスタイルのホームパーティを“インスタ映え”させるサービスが次々と登場。ビジュアル、そして料理の味でゲストをあっと驚かす、ホームパーティのお助けサービスを紹介する。

©Stylus

最小限の努力で最大限のインパクト

欧米では家族や友人を自宅に招くホームパーティが昔と変わらず人気だが、そのスタイルは徐々に変化しつつある。テーブルの周りにかしこまって座り、コース料理を食するフォーマルな形から、集まるゲストの顔ぶれやパーティの目的に応じて立食やフィンガーフードのみとするシンプルなスタイルなど、バリエーションも変化に富んだカジュアルなパーティが主流となりつつある。

またInstagramで「tablescape」のハッシュタグが付いた投稿は100万件を超えたことからも、ソーシャルメディア全盛の現代を反映して、スタイルはカジュアルでありながらも「見た目は豪華!」を志向する消費者が増えていることも確かだ。

そんな需要に応えるべく、ニューヨークにあるテーブルウェア会社「Social Studies」は、パーティのテーマに沿ってチョイスした食器類、グラス、生花のセットに使い方や飾り方の解説書まで付けてレンタルするサービスを開始した。同様に、2019年の冬にローンチした、ロンドンに拠点を置くレンタル会社「Lay」も同様のサービスを提供し人気を集めているが、同社は世界各地への旅にインスパイアされた、テーマ性の高いテーブルセッティングが特徴となっている。

おもてなしのチュートリアル

アメリカのウェブサイト「The Kitchn」は、自宅にある手軽な食材からインスタ映えする料理を作るレシピ、ゲストの人数に合わせたパーティメニューの組み立て方など料理に関するアドバイスだけでなく、みんなで遊べるボードゲームなど食後のアクティビティについてまでレクチャーを行うオンラインコースを提供し、人気を集めている。

また、リアルイベントとしてはイギリスのインテリアブランド「Habitat」が、ディナーパーティ初心者を対象に、料理の下ごしらえや飾り付けを教えるワークショップを展開している。上級者向けには、イギリス人フードライターのアンナ・バーネット氏を講師に迎えたクラスも用意し、ホームパーティ好きの間で話題となっている。
インテリアブランド「Habitat」が、ディナーパーティ初心者を対象に、料理の下ごしらえや飾り付けを教えるワークショップを展開

パーティフードの多様化

パーティメニューのバラエティが豊富になり、ベジタリアン向けなどのレシピが増えている点も特徴だ。ロンドンのレストランチェーン「Comptoir Libanais」のオーナーであるトニー・キトス氏は、自身のレシピ本『Feasts from the Middle East』と経営するケータリング会社を通じて中東風のパーティスタイルを紹介している。

例えば、人気セットの一つである、前菜や付け合わせをずらりと並べた「メッゼ」なら、肉系と野菜系のレシピを自由に組み合わせることができるので、ベジタリアン、ビーガン、ケトジェニックなどさまざまな食事制限のスタイルに手軽に対応できるようになっている。

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