ここ日本でも「ビヨンド・ミート」の存在が徐々に市民権を得てきているが、同様に植物由来のたんぱく質を使った肉の代替品の開発がさらに進化し、また種類も豊富でおいしくなるにつれて、味・香り・見た目のどれをとっても“肉そのもの”のプロダクトが近年次々とリリースされている。その最新例の一つが、オランダに本拠を置く「Ojah」（オーイエー）が発表した、世界初となるヴィーガン向けの“あばら肉”だ。

同社が開発したえんどう豆由来のたんぱく質から作られたこのあばら肉は、なんと言っても本物の肉と錯覚するほどのジューシーな食感が特徴。BBQやオーブン調理に最適なリブ10本分が一つのパッケージになっており、今後はオランダ国内のレストランを皮切りに世界展開していく予定だという。骨がないので調理は簡単、さまざまな調理法に対応できるだけでなく、添加物不使用＆グルテンフリーとヴィーガンでなくても、毎日の食事に気をつけるヘルスコンシャスな消費者からの需要も高まると期待されている。

代替鶏肉を開発したことでも知られるOjahの商品開発部長、ユーリ・ホリンク氏は次のように説明する。「私たちは全く新しい食感の開発に注力しました。代替鶏肉の発表時と同様に食べた人をあっと言わせる商品の開発を目指したのです」。

Ojahのような革新的な企業の取り組みは、肉の摂取をなるべく控えたいと考えている消費者に斬新で変化に富んだ選択肢を提供するだけでなく、今後の植物性由来食品の研究・開発に大きく貢献するだろうと専門家たちは見ている。

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