国際的なチョコレートの祭典に招待された若き才能
25周年を迎えたパリのサロン・デュ・ショコラ(SALON DU CHOCOLAT)は、世界60カ国のチョコレート業界から500組以上が参加する国際的なチョコレートの祭典。ショコラティエやパティシエばかりではなく、カカオ生産者などもブースを持ち、チョコレートに関する最新情報が集まる。2019年10月末に開催されたサロン・デュ・ショコラに「Jeunes Talents Île-de-France (イル・ド・フランスの若き才能)」として選ばれ、招待されたショコラティエ3人のうち2人に、彼らのチョコレートへのこだわりや今後の活動について話を聞いた。
制限がなく新しいクリエーションができることがショコラティエの醍醐味──ローラン・モレノ氏(ショコラトリー・ル・ボヌール)
今回、サロン・デュ・ショコラに招待されたLaurent Moreno(ローラン・モレノ)氏は、2018年の秋、パリのサントノーレ通りに「Chocolaterie Le Bonheur(ショコラトリー・ル・ボヌール)」をオープンした。
モレノ氏は「ショコラティエの仕事として特に気に入っているのは、多くのアッセンブリ(組み合わせ)を行うことができ、制限がなく新しいクリエーションができること」だと熱く語る。
モレノ氏は「ショコラティエの仕事として特に気に入っているのは、多くのアッセンブリ(組み合わせ)を行うことができ、制限がなく新しいクリエーションができること」だと熱く語る。

ショコラトリー・ル・ボヌールのチョコレートの特徴は、さまざまなドライフルーツを使ったプラリネをベースに、こだわりの天然素材と職人技を駆使したダークチョコレートやミルクチョコレートにスパイス、花、芳香植物を混ぜ合わせて作られること。
新作のインスピレーションは、初めての場所、旅、自然、スパイスの香り、波の音、あるいは初雪の降る景色など、日常のあらゆるシーンから得ているという。
そんな彼のチョコレートには、大切な人と幸せな時間(Le Bonheur)を共有するために楽しんでもらいたいという気持ちが込められている。
カラフルな包装紙を開くと一見シンプルなチョコレートだが、一口食べると中に隠されたドライフルーツとの絶妙なバランスのおいしさに驚かされる。そこで生まれる笑顔のために、彼はチョコレートを作っているのだ。
新作のインスピレーションは、初めての場所、旅、自然、スパイスの香り、波の音、あるいは初雪の降る景色など、日常のあらゆるシーンから得ているという。
そんな彼のチョコレートには、大切な人と幸せな時間(Le Bonheur)を共有するために楽しんでもらいたいという気持ちが込められている。
カラフルな包装紙を開くと一見シンプルなチョコレートだが、一口食べると中に隠されたドライフルーツとの絶妙なバランスのおいしさに驚かされる。そこで生まれる笑顔のために、彼はチョコレートを作っているのだ。


サロン・デュ・ショコラ2020に招待された気持ちを聞くと、「とても嬉しかったです。Jeunes Talents Île-de-Franceに選出していただき、国際的な知名度を得ることができました」と謙虚に答えた。
また「会場では多くの関係者だけでなく、一般の来場者との出会いにも恵まれ、素晴らしい経験になりました。今回、初めてサロン・デュ・ショコラに参加して、プラリネをもっと小さく、手に取りやすいサイズに変更することも考えています」と、経験を次に繋げることにも前向きだ。
今後、ヨーロッパや中東に店舗をオープンする予定があり、日本で開催されるサロン・デュ・ショコラへの参加にも意欲的だ。
いつか日本でも、彼の作るチョコレートが食べられる日が来るだろうが、それまではパリの店を訪れてみたい。彼はすでにパリのサロン・デュ・ショコラ2021への参加を表明している。
また「会場では多くの関係者だけでなく、一般の来場者との出会いにも恵まれ、素晴らしい経験になりました。今回、初めてサロン・デュ・ショコラに参加して、プラリネをもっと小さく、手に取りやすいサイズに変更することも考えています」と、経験を次に繋げることにも前向きだ。
今後、ヨーロッパや中東に店舗をオープンする予定があり、日本で開催されるサロン・デュ・ショコラへの参加にも意欲的だ。
いつか日本でも、彼の作るチョコレートが食べられる日が来るだろうが、それまではパリの店を訪れてみたい。彼はすでにパリのサロン・デュ・ショコラ2021への参加を表明している。

オーダーメイドで作る、他にはない特別なもの──マーク・シャンショール氏(ランスタン・カカオ)
「L’INSTANT CACAO (ランスタン・カカオ)」のMarc Chinchole(マーク・シャンショール)氏は、25歳の新進気鋭のショコラティエだ。パレロワイヤル近くにある彼の店に入ると、小さく居心地の良い店の奥で、彼がチョコレートや菓子を作っているところを見ることができる。
近年人気の高まるBean-To-Barのなかでも、「オーダーメイドで作る、他にはない特別なもの」と表現するチョコレートは、フェアトレードのカカオ豆を南米やアフリカの生産地、種類、状態などによって選別、調整し、最適な工程を選んで作られたもの。
彼自身がカカオ農園に買い付けに行き、生産者と一緒に作り上げることも重視している。彼自身、「カカオ生産者の仕事が50%、僕の仕事が残りの50%」というほど、豆の種類や品質、鮮度だけでなく、焙煎や輸送に関してもこだわりが強い。
近年人気の高まるBean-To-Barのなかでも、「オーダーメイドで作る、他にはない特別なもの」と表現するチョコレートは、フェアトレードのカカオ豆を南米やアフリカの生産地、種類、状態などによって選別、調整し、最適な工程を選んで作られたもの。
彼自身がカカオ農園に買い付けに行き、生産者と一緒に作り上げることも重視している。彼自身、「カカオ生産者の仕事が50%、僕の仕事が残りの50%」というほど、豆の種類や品質、鮮度だけでなく、焙煎や輸送に関してもこだわりが強い。

そんな彼がサロン・デュ・ショコラ2020に招待された。「招待を受けた時は、身体中が喜びで溢れました。あの有名なサロンで、私の製品を紹介できたことは非常に名誉なことでした」と語った。
会場では同業者やカカオ豆の生産者にも会うことができ、また一般のチョコレート愛好家が新しいチョコレートを発見することに熱狂しているのを目の当たりにし、喜びとやりがいを感じずにいられなかったようだ。
サロンを経て、今後の目標を聞くと、「毎年、1つの国のカカオ豆にフォーカスするという目標を設定しました。1つの国のカカオで、4種類ほどのチョコレートをつくりたいと思っています」と答えた。これから毎年、国別のこだわりチョコレートが楽しめることだろう。
会場では同業者やカカオ豆の生産者にも会うことができ、また一般のチョコレート愛好家が新しいチョコレートを発見することに熱狂しているのを目の当たりにし、喜びとやりがいを感じずにいられなかったようだ。
サロンを経て、今後の目標を聞くと、「毎年、1つの国のカカオ豆にフォーカスするという目標を設定しました。1つの国のカカオで、4種類ほどのチョコレートをつくりたいと思っています」と答えた。これから毎年、国別のこだわりチョコレートが楽しめることだろう。


また顧客の配偶者に日本人がいて、日本語を習い始めたこともあり、「すぐにでも日本に小さな店をオープンしたい」と目を輝かせる。ランスタン・カカオの日本上陸を楽しみに待とう。

