JOURNEY

スマートパッケージで“ゴミゼロ”を目指す
「LUSH」

2019.07.17 WED
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スマートパッケージで“ゴミゼロ”を目指す
「LUSH」

2019.07.17 WED
スマートパッケージで“ゴミゼロ”を目指す「LUSH」
スマートパッケージで“ゴミゼロ”を目指す「LUSH」

フレッシュでオーガニックなコスメグッズで日本でも人気の高い「LUSH」。ビューティー界のサステイナビリティに挑む同ブランドは、2019年のサウス・バイ・サウスウエストで、“パッケージフリー”のコンセプトショップをお披露目した。

© Stylus 2019

エココンシャスな消費者を囲い込む

イギリスを拠点とし、日本を含む世界49の国と地域でグローバル展開するフレッシュ・オーガニックコスメブランド「LUSH」は、デジタルテクノロジーを駆使したパッケージの“廃棄物削減”を全社的な長期目標に掲げ、業界をリードする積極的な取り組みで注目されている。

そのLUSHが、米国テキサス州オースティンで毎年行われる最先端テクノロジーの祭典、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)に2019年3月、初参加。ここで、主要商品のひとつである入浴剤のバスボムを“パッケージフリー”(商品パッケージなし)で販売するデジタルコンセプトストアを発表した。

このポップアップ店舗では、最新バスボムの全ラインアップ54種類を展示。商品はラベルもパッケージもついていない、文字通り裸の状態だが、人工知能を搭載したアプリ「LUSH LABS」を使い、バスボムの全体像をスキャン撮影すると、商品の名前、原材料、価格が瞬時に画面に表示される仕組みになっている。

さらに、バスボムを浴槽に入れた際、どのような効果(泡立ちや色彩の変化など)があるのかもムービーで確認することができる。これによって、従来型の店頭デモンストレーションをする必要がなくなり、水資源の保護にもつながるという。

アメリカに住むミレニアル世代の67%は、オンラインでリサーチをした後、店舗で気に入った商品を購入しているという調査もある。そのためLUSHは、このLUSH LABSアプリにオンラインの口コミをチェックできる仕組みも搭載することで、オンラインとオフラインのショッピング体験をシームレスにつなげ、ミレニアルズを一気に囲い込みたいと考えている。

LUSHのように自社ブランドのデジタルパッケージ戦略を差別化することで、エココンシャスな消費者のファンを獲得しようとするブランドは今後も増えていくとみられている。

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