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VISIONARY初の都市型フェス「Lifegenic Salon – BEYOND THE BOX Fes」が開催 前編

2018.12.24 MON
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VISIONARY初の都市型フェス「Lifegenic Salon – BEYOND THE BOX Fes」が開催 前編

2018.12.24 MON
VISIONARY初の都市型フェス「Lifegenic Salon – BEYOND THE BOX Fes」が開催 前編
VISIONARY初の都市型フェス「Lifegenic Salon – BEYOND THE BOX Fes」が開催 前編

11月24日、VISIONARYで連載中の人気コラム「BEYOND THE BOX」による、青山を舞台にした都市型フェスが開催された。テーマは「Co-Creation(共創)」。ライブやDJパフォーマンス、人気レストランのコラボレーション、アーティストによる作品展示など、いまの東京を象徴する多様な価値観の共創から、Lifegenicな体験が生まれた。

(読了時間:約7分)

Text by Shigekazu Ohno(lefthands)
Photographs by Yoko Ohata

1日限りの都市型フェスに、ミレニアルズが集結

小春日和の暖かな土曜の午後ということもあり、その日の青山 表参道は大勢の人出で賑わっていた。11月24日、レクサスが提案するライフスタイルを体験できるスペース「INTERSECT BY LEXUS」と、表参道の新アイコンとも言えるイベント空間「WALL&WALL」の2会場の間では、行き来する若者たちの姿が夜暗くなるまで途絶えることがなかった。

この日行われたのは、『VISIONARY』で連載中のムラカミカイエ氏による人気コラム「BEYOND THE BOX」からスピンアウトした、青山を舞台にした都市型フェス「Lifegenic Salon – BEYOND THE BOX Fes」。13時のスタートから20時のクローズまで、2つの会場ではカイエ氏がこれまで連載コラムで対談してきたゲストをはじめとするミレニアルズたちの手によって、次々とさまざまなコンテンツが展開された。
「INTERSECT BY LEXUS」1Fに展示された藤原聡志の作品
「INTERSECT BY LEXUS」1Fに展示された藤原聡志の作品
「INTERSECT BY LEXUS」は、B1FがLicaxxxをはじめとするDJがプレイするDJラウンジに。1Fがベルリンを拠点に活動する写真家、藤原聡志氏の作品や、「twelvebooks」の濱中敦史氏がセレクトするアートブックを、ドリンク片手に楽しめる「ART PHOTO EXHIBITION」の場に。そして2Fが目黒の人気レストラン「KABI」と新宿ゴールデン街のバー「The OPEN BOOK」オーナーの田中開氏とのコラボレーションによる、アートギャラリーを兼ねた「Kabi BOOK SUPPER CLUB」に変身。
アートとフードが同居する「Kabi BOOK SUPPER CLUB」
アートとフードが同居する「Kabi BOOK SUPPER CLUB」
また「WALL&WALL」では、フジロックをはじめとする音楽フェスへの出演のほか、欧州ツアーも成功させるなど新世代バンドの中でも注目を集めるyahyelや、アンダーグラウンドな立ち位置はそのままに、CMキャンペーンに楽曲を提供するなど幅広く活動するラッパー/トラックメイカーの5lack、そして欧州や北米ツアーを成功させるなど海外での評価も高いtoeのライブが開催され、集まったファンを熱狂させた。

食、アート、音楽などジャンルをクロスオーバーする今回だけの多様かつ個性的なコンテンツは、いずれも「Co-Creation(共創)」のテーマを体現するもの。それぞれ個性的なクリエーションに取り組むミレニアルズたちが、ふだんとは違ったコラボレーションを通じてどんな新しい境地を見出し、どんな新しい作品を発信するのか。その化学反応を目撃し、胸ときめかせたのは集まった来場者だけでなく、参加したアーティストたち自身も同じであった。彼らが「Lifegenic Salon – BEYOND THE BOX Fes」における「Co-Creation」の内容や経緯を語る公開インタビュー「VISIONARY TALK SALON」では、アーティスト同士の共鳴から未来の共創の話にまで及ぶこともあり、まさに創造力の交差する瞬間を感じさせた。

3人のDJが公開トークで新たな「Co-Creation」の可能性を見出す

左からLicaxxx、ASPARA、Kazuichi Komatsuによる「VISIONARY TALK SALON」
左からLicaxxx、ASPARA、Kazuichi Komatsuによる「VISIONARY TALK SALON」
この日3本あった「VISIONARY TALK SALON」の1本目として行われたのは、「INTERSECT BY LEXUS」のB1Fに出演した、MALのユニット名でも活動を行うLicaxxx、ASPARA、Kazuichi Komatsuの3人のDJによるトークセッション。その会話からは、異なる個性同士が互いに刺激を与え合う、理想的な関係性が垣間見えた。

Licaxxx 今日は来てくれてありがとう。私たちは、ふだんは別々に活動してるんだけど、たまに3人で集まってMALっていうユニット名でイベントをするんですよね。

Aspara もう7、8年の付き合いかな。集まってイベントをやる場所はだいたい決まってるから、こうやって3人で出張イベントするのは今回が初めてかもね。

Komatsu この3人の「Co-Creation」っていうより、ここに集まってきてくれたみんなが、我々の音楽をどう受け止めてくれるかどうかっていう、そんな「Co-Creation」があるように感じますね。今回は空間づくりまでのトータルパッケージ的なコラボレーションで、それも面白いよね。

Licaxxx ここ「INTERSECT BY LEXUS」のB1Fは、ラグジュアリーな秘密基地っぽくてワクワクしますね。自分たちのそんな気分をどう音楽で伝えようかを考えて選曲しました。
AsparaによるDJパフォーマンス
AsparaによるDJパフォーマンス
「3人が集まるのは滅多にないから、そこでお互い磨いてきたことを見せ合うのが楽しみ」とLicaxxx
「3人が集まるのは滅多にないから、そこでお互い磨いてきたことを見せ合うのが楽しみ」とLicaxxx
Aspara そう、事前打ち合わせなしの即興でね。

Licaxxx その場の空気、人の雰囲気でパフォーマンスが変わるから、お客さんもパフォーマンスしているのと同じだよね。

Komatsu パーティに古着屋さんを呼んだりもしたね。3人の思いつきでどんな新しいことがやれるかを楽しんでいるんです。僕は今日はDJじゃなくてライブだし、出番はこれからだから全部言わない方がいいのかもしれないけど、インスタレーションみたいな感じでフロアにMacが置いてあって、YouTubeで映像と僕の音楽が流れるようにしようと思っているんですよ。それを見ているお客さんを、僕が飲みながら遠巻きに眺めるんです。ふだん、DJブースにいると自分たちが見られる立場になってしまうでしょ?DJがアーティストのように見られることへのアンチテーゼみたいなことを今日はやってみようと思って。

Licaxxx フロアからの視線って、熱すぎるとやりにくかったりすることもあるから、面白い発想だよね。

Aspara うん。DJってメンタルスポーツだと思うことがある。まあ、そんなことを考えて、お互い面白がれるところが僕らの間にはあるんだよね。個性も得意分野もバラバラな3人だけど、どこかで共有できる感覚があるから、たまに寄り添って楽しいんだと思う。
「予定調和にまとまらないところが、僕らの「Co-Creation」の面白さなのかも」とAspara(左)
「予定調和にまとまらないところが、僕らの「Co-Creation」の面白さなのかも」とAspara(左)
Licaxxx 今日はまだこれからだけど、次は何しようか? やっぱりパーティ?

Aspara あえて場所とか時間帯とか変えてやってみるとかね。

Komatsu また12月にMALやるんだったよね?

Licaxxx そうだった。でも、3人が集まるのは滅多にないことだから、そこでお互い磨いてきたことを見せ合うのが私は楽しみ。

Aspara 集まることでの発見がお互いあるよね。インスピレーションをもらうこともある。お互いある意味バラバラだから、決して予定調和にまとまらないところが、僕らの「Co-Creation」の面白さなのかも。

個性的なクリエーションに取り組むミレニアルズたちが、共創をテーマにさまざまなコラボレーションを繰り広げた都市型フェス「Lifegenic Salon – BEYOND THE BOX Fes」。リポート後編では、目黒の人気レストラン「KABI」の安田翔平氏、江本賢太郎氏と新宿ゴールデン街のバー「The OPEN BOOK」オーナーの田中開氏、そしてラッパー/トラックメイカーの5lackと気鋭の写真家、小林健太氏による「VISIONARY TALK SALON」を中心にお届けする。

なお11月27日には本イベントの出演者が参加する「Lifegenic Table Beyond the Box Special Talk Session」も開催された。その様子はこちらから。

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