VISIONARYMAGAZINE BY LEXUS

TECHNOLOGY

AIの存在拡大で未来の職場環境はどう変わる?

2018.08.22 WED
AIの存在拡大で未来の職場環境はどう変わる?

ニューヨークで開催された職場環境に関するカンファレンス「WORKTECH 2018」。建築家、エンジニア、ビジネスリーダーなど各分野のエキスパートが集結し、未来の“働く環境”をテーマに議論を交わした。そのハイライトをピックアップしリポートする。

(読了時間:約3分)

© 2018 Stylus

SHARE

この記事をシェアする

こちらの記事は音声でもお楽しみいただけます。

COLLABORATED WITH

ポイント1:カスタマーサービスはAIに一任!

近い将来を見越したスマートなスタートアップ企業は、電話対応やクレーム処理などの顧客サービスをAI(人工知能)に集約し、人的コストを低減するサービスを大企業に提供している。例えばニューヨークを本拠とするIPsoft社は、カスタマーサービス専用のAIロボット「アメリア」をリリース。アメリアは40カ国語を自在に駆使し、BtoC業界で事業を営むクライアント向けにカスタマーサービスの中心的機能をサポートしている。またアメリカの自動車保険会社「Allstate」も2017年よりカスタマーサービスにAIボットを登用。これにより電話での初期対応満足度は75%もアップしたという。
ポイント1:カスタマーサービスはAIに一任!

ポイント2:ハードウェアが視界から消える

「WORKTECH2018」に登壇した多くのスピーカー、パネリストたちが共通して主張したのが、ハードウェアを中心とするテクノロジー機器が人間の視界から消える「透明化」の必要性だ。音声認識が可能なスマートスピーカーの普及により個々の家庭で「声」がすでに主要なUX(ユーザーエクスペリエンス)の主役となりつつあるが、今後はこの流れが職場環境にも浸透していくと多くの専門家がみている。スマートスピーカー市場をリードする一社、アマゾンは米国シアトル本社にある700の会議室に自社の「アレクサ」を完備している。

「音声を媒介とすることで、スマートフォンやパソコンなどの機器を通さずに、テレビ会議を開始したり、さまざまな社内リポートを処理することができます。すべてはアレクサに話かければ解決するのです」と語るのは、アマゾンの音声認識スピーカー部門を率いるコリン・デイビス氏。

これまでパソコンを開いたり、スマートフォンを始動しなければ処理できなかったタスクが音声のみで解決可能となり、ワークフローが簡潔化するだけでなく、近い将来ハードウェアの存在は加速度的に我々の視界から消えていくだろう。
ポイント2:ハードウェアが視界から消える

ポイント3:哲学、心理学が必要不可欠なスキルに

本来、人間が行っていたタスクをAIやロボットが高度に処理できる環境になり、人間とロボットの棲み分けを明確にしていた境界が曖昧になってくると、「人間とはいかなる存在なのか?」という哲学的命題が改めて議論され、職場環境もその影響を少なからず受けると識者は予測する。

イギリスのザハ・ハディッド建築事務所で職場環境の分析を担当するアルジュン・カイカー氏は「職場環境にAIやロボットが介在する未来が遅からずやってくることを考慮すると、いかにしてワークフローを効率化できるかという問題のみならず、両者を共存させるスキームをデザイン的にのみならず哲学的、心理学的にも分析できる能力が不可欠となってくるでしょう」と語る。

ニューヨークにベースを置くコンサルティング会社、OgilvyRedのジェス・キンボール・レスリー氏も「コンピューターが人間の仕事をこなす環境になればなるほど、ロボットと人間の存在意義を研究、習得するため、哲学や心理学など人文学系の学位を専攻する学生が今後増えるでしょう」と予測する。
記事一覧へ

SHARE

この記事をシェアする

FOLLOW US

公式アカウントはこちら

RELATED

この記事を読んでいる人におすすめ

POPULAR

RECOMMENDED