VISIONARYMAGAZINE BY LEXUS

EXPERIENCE

カニエ・ウエストが“建築業界”に参入?

2018.07.16 MON
カニエ・ウエストが“建築業界”に参入?

”Make the World a Better Place”をミッションに掲げ、世界的な住環境の改善に取り組む「Yeezy Home」。建築においては門外漢のアメリカ大物ミュージシャンが始めたディスラプティブな試みに注目が集まる。

(読了時間:約2分)

© 2018 Stylus

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プロジェクトに賛同する建築家の参画も呼びかける

ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオやアシュトン・カッチャー、ポップシンガーのジャスティン・ビーバーなど、きらびやかな表舞台の顔とは別にITベンチャー企業などに積極的な投資を行う“インベスター”としての顔をもつセレブの存在はよく知られた話だろう。アメリカを代表するヒップホップミュージシャンのカニエ・ウエストもその一人。メインである音楽活動のみならず、ファッションブランド「Yeezy」を立ち上げ、そこからリリースされるシューズは販売前からファン垂涎のプレミアムプロダクトとなるなど話題に事欠かない。

そのウエストは、アーティストの枠を超え、実業家としての実績も十二分に備えるが、いま新境地を切り拓くべく(意外な?)次の一手を発表し注目を集めている。というのも次なるプロジェクトの正体とは、なんと「Yeezy Home」と名付けられた住宅メーカーなのだ。この記事のトップ画像からも分かるとおり、“Zen”(=禅)の精神を彷彿とさせるミニマルな中庭を中心にデザインされたコンクリート打ちっ放しの平屋建て。ウエスト自身が建てたカリフォルニアにある自社ビルにも見られるブルータリズム(20世紀半ばに誕生したコンクリートによる力強い建築表現)からインスピレーションを受けた外観で、部分部分にシルバーのメタルフィニッシュを配するなどコンテンポラリーなコンセプトとなっている。

「所詮はセレブリティ向けの超豪華プロジェクトに過ぎないのでは?」と勘ぐる向きもあるだろうが、Yeezy Home は、“Make the World a Better Place”(世界をもっとより良い場所にしよう)を設立意図に掲げているとおり、住環境の改善をそのミッションとしている点がユニークで、ソーシャルメディアを通して、その意図に賛同する建築家やデザイナーなどの参画を広く呼びかけている。

デザイン業界はいま大きな転換期を迎えており、ウエストの最新プロジェクトに代表されるように他分野からの新規プレーヤー参入が活発化している。彼らは業界特有の慣例やルールに縛られることなく、自身の経験やクリエイティビティを前面に出して新しい風を吹き込んでいる。ファッションやプロダクトデザインの世界ではすでに当たり前となりつつあるトレンドだが、今回のウエストの試みは建築業界にも新たな変革の息吹を生み出す可能性があるとして大きな注目を集めている。

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