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コインランドリー経営の事例に見る、
リテーラーの可能性

2018.01.31 WED
コインランドリー経営の事例に見る、リテーラーの可能性

次世代型コインランドリーは、「ケア・コマース(ケアの消費)」を含め、サービス主導型のリテール(小売)を牽引している。本記事では、さまざまなコインランドリー経営の事例から、今後注目すべきリテーラーの可能性を見ていく。

(読了時間:約4分)

©2018 Stylus

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ミレニアム世代をターゲットとしたコインランドリーでは無料Wifiも利用可能

アメリカのアパレルブランド「American Eagle」は2017年10月、ミレニアル世代、中でも学生たちをターゲットに、「AEスタジオ」と題したコインランドリーをマンハッタンに試験的にオープンさせた。これは、同店のメインターゲットであるティーンエイジャーや若いミレニアル世代の店内の滞留時間を増加させることを狙ったもので、学生たちが学生証を提示すると使うことができるコインランドリーを、なんと店内に設置してしまったのだ。
  • 若者から人気のミレニアルピンクをインテリア等に取り入れた「Powder Laundry」
  • 若者から人気のミレニアルピンクをインテリア等に取り入れた「Powder Laundry」
また、オーストラリアの「Powder Laundry」では、ミレニアル世代を中心に人気を集める薄ピンク色、『ミレニアルピンク』を取り入れたインテリアやキャッシュレスのサービス(小銭を入れる代わりにアプリでマシーンを動作することができる)、さらには無料Wi-Fiの提供など通じて、若者たちの利用促進を図っている。
日本の「Wash and Fold」の最新店舗ではスニーカーを洗えるマシーンも導入
日本の「Wash and Fold」の最新店舗ではスニーカーを洗えるマシーンも導入
さらに日本の「Wash and Fold」は、その最新店舗となる中目黒店に、通常のクリーニングやコインランドリーサービスに加えて、スニーカーを洗えるマシーンを導入した。
ホワイトを基調としたシンプルでスタイリッシュな「Wash and Fold」の店内
ホワイトを基調としたシンプルでスタイリッシュな「Wash and Fold」の店内

エルメスではスカーフの無料クリーニングサービスを受けられる

ラグジュアリーの分野でも、「サービス主導」の波は広がりつつある。フランスのラグジュアリーブランド「エルメス」は、2016年末に「HermèsMatic」というコンセプトのもと、スカーフの無料クリーニングサービスを提供するポップアップストアをオープン。エルメスだけでなく他ブランドのスカーフでも無料でクリーニングしてくれるというもので、フランスのストラスブールを皮切りに、イギリスのマンチェスターやアメリカのロサンゼルスなど、世界を巡回している。
スカーフの無料クリーニングサービスを提供するエルメスのポップアップストア「HermèsMatic」
スカーフの無料クリーニングサービスを提供するエルメスのポップアップストア「HermèsMatic」
ここで掲げられた「インクルーシブ・ラグジュアリー」というテーマは、現代の消費者たちがブランドに対してロイヤリティが低いことの改善を狙っており、これまでエクスクルーシブ性によってブランド価値を守ってきたラグジュアリーブランドのインクルーシブ化(ブランドの敷居を下げる動き)を裏付けるものだ。こうした専門家によるサービスが、職人技術に裏打ちされたプロダクトと同じくらい重要となりつつあることの証左とも言える。
エルメスのシンボルカラーであるオレンジが印象的なインテリアデザイン
エルメスのシンボルカラーであるオレンジが印象的なインテリアデザイン

社交スペースとしてのコインランドリー

さらに注目すべきは、社交スペースとコインランドリーを融合させた、エココンシャスな次世代型ランドリーサービスの興隆だ。消費者たちの「たまり場」的スペースへの需要が高まっていると言えるだろう。
社交スペースとコインランドリーを融合させた次世代型ランドリーサービスの代表格「Laundre」
社交スペースとコインランドリーを融合させた次世代型ランドリーサービスの代表格「Laundre」
その代表格が、昨年9月にオープンしたサンフランシスコの「Laundre」だ。従来のコインランドリーのイメージを覆すような広くスタイリッシュな店内には、サステナブルなランドリーグッズが備えられているだけでなく、本格的なコーヒーバーや、クリエイティビティを促すようなコワーキングスペースまで設けられている。IoTを搭載した洗濯機は店内後方の別の部屋に設置されており、洗濯が終わると、専用のアプリから通知が送られてくるという仕組みだ。
  • 「Laundre」には本格的なコーヒーバーが備えられており、洗濯中に有意義な時間を過ごせる
  • 広々としたスペースがとられた「Laundre」のコーヒーバー
また、2017年11月にブルックリンのウィリアムズバーグにオープンした「Celsious」は、エコフレンドリーがテーマだ。自然光が燦々と差し込む2フロアからなる店内には、エココンシャスな洗濯機が導入されているほか、利用者は、サステナブルな原材料でできた洗剤を無料で使うことができる。さらにセルフサービス式のコインランドリーだけでなく、専門家によるクリーニングサービスも提供。ヘルシーなカフェやオープンエアのテラスも併設されている。
  • ブルックリンの「Celsious」ではサステナブルな原材料でできた洗剤を無料で使うことができる
  • 「Celsious」にはヘルシーなカフェやオープンエアのテラスも併設されている
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