VISIONARYMAGAZINE BY LEXUS

SPORT

エアレース・パイロット 室屋義秀の挑戦─
悲願の年間総合優勝へ

2017.05.29 MON
エアレース・パイロット 室屋義秀の挑戦─悲願の年間総合優勝へ

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップに参戦し、2016年の千葉大会の優勝につづいて2連覇を果たした室屋義秀選手。VISIONARYでは、第3戦千葉大会の直前にインタビュー。エアレースの醍醐味や今シーズンの目標を語ってもらった。

(読了時間:約5分)

Text by Shota Kato
Photographs by Masahiro Okamura

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アジア唯一のパイロットとして、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップに参戦。

大空を自在に駆け抜け、我々を熱狂させ続ける日本人がいる。エアロバティック・パイロットの室屋義秀選手だ。自らの可能性を信じ抜き、日本から世界に挑戦し続ける室屋選手の姿勢に共鳴し、LEXUSは彼の活動をサポートしている。

室屋選手が一躍有名になったのは、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップでの活躍だ。FAI(国際航空連盟)公認の世界選手権として開催されているレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップは、“究極の三次元モータースポーツ”と称されている。最高速度は370km/h、最大重力加速度は10Gに設定されるなか、パイロットたちは熾烈なタイムアタックを展開。操縦技術の正確性、知力、体力、そして精神力の限りを尽くし、世界中の人々に驚きと感動を与えている。
愛機をバックにエアレースの魅力を語る室屋選手
愛機をバックにエアレースの魅力を語る室屋選手
室屋選手はアジア唯一のパイロットとして2009年よりレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップに参加しているが、2016年シーズンは大きなターニングポイントに位置づけられた。千葉県の幕張海浜公園を舞台に開催されたシーズン第3戦「Red Bull Air Race Chiba 2016」にて、念願の初優勝。室屋選手の活躍は、エアレースになじみのない人々の心も動かし、スカイスポーツそのものへの注目が高まろうとしている。

「エアレースの楽しさや醍醐味は、タイムに答えが出るというシンプルなところが分かりやすいです。曲技飛行というアクロバティックな演技では、フィギュアスケートのような採点方法から、審判のジャッジでスコアが決まっていきますが、エアレースとなるとタイムという単純明確な答えがある。そこに面白みを感じています」

自動車と飛行機、レクサスと室屋義秀の共通項

自動車と飛行機は「操縦」という共通項を持つが、エアレース・パイロットとして飛行機を操るという感覚・体験とは、どのようなものなのだろうか。

「飛行機には“飛ぶ”というわかりやすい違いはありますが、人間が機械の能力をどこまで引き出せるのかということに尽きると思います。結局は人とマシンが挑む戦いなので、どちらかが優秀ではダメなんですよ。モータースポーツというくくりで考えると、その面白みは、ただ単に人間の能力に依存するのではなく、機械の開発・操縦・調整という人馬一体感が醍醐味だと思います。飛行機を入念にケアすると良いパフォーマンスを発揮してくれますが、コンマ何秒という非常に際どい競争で勝つためには、やはり人間の能力も必要になってきます」
コックピット内には多くのメーターが配されている。室屋選手曰く、これでも少ないタイプなのだそう
コックピット内には多くのメーターが配されている。室屋選手曰く、これでも少ないタイプなのだそう
パイロットたちはレース中、この操縦桿と両足で操作するラダーで機体をコントロールする
パイロットたちはレース中、この操縦桿と両足で操作するラダーで機体をコントロールする
LEXUSが室屋選手の活動をサポートし始めたのは2016年3月31日から。1989年生まれのLEXUSに対して、室屋選手が本格的な飛行訓練を開始したのは1991年。ある意味で同じ時代を歩んできた存在に共感するポイントを次のように語ってくれた。

「LEXUSからは世界の自動車メーカーと凌ぎを削るというスピリッツ溢れるものを感じます。それを僕に置き換えると、エアレースを通じて世界の空(の競技)挑戦しているということなので、根本的な価値観やスピリッツに共感しています。大事なのは、刺激や影響を与えあえる関係ということです。たとえば、LEXUS LCについて開発担当の方とお話しする機会があり、LEXUSの車作りに対する意気込みを知ることができたのは大きかったです。独自のドライビングテイストを作り込み、車の基本性能を突き詰めようとする、その根底にある思いに感激しました」
LEXUS LC500hの運転席に乗り込み、ドライビングポジションを確かめる室屋選手
LEXUS LC500hの運転席に乗り込み、ドライビングポジションを確かめる室屋選手
「LEXUS LC500hは日常使いの車として非常にエレガントですね」とインプレッションを語る
「LEXUS LC500hは日常使いの車として非常にエレガントですね」とインプレッションを語る

ハートを燃やしながら2017年シーズン総合優勝を目指す

2017年シーズンのレッドブルエアレース・ワールドチャンピオンシップ第2戦が4月15日、16日と、アメリカ・サンディエゴで行なわれ、室屋選手は優勝を飾ったばかり。弾みがついた状態で迎える第3戦が開催されるのは6月3日、4日。会場は、昨年優勝を飾った幕張海浜公園だ。

「昨年の初優勝は25年かけて世界一を掴むことができて、それまでの出来事が走馬灯のように思い出されました。今年は年間の総合優勝を目指していきます。第3戦の千葉は非常に盛り上がると思いますし、母国開催は僕にとって有利ですから、絶対に勝ちにいきたい。ただ千葉が終わった後に、まだ5戦も残っていますから、そこで燃え尽きてはいけません。特に後半戦はヨーロッパ勢が強さを発揮してくるので、コンスタントに戦っていけるようペースを上げていきます」
第2戦、第3戦の連勝、そして悲願の年間総合優勝に大きな期待がかかる
第2戦、第3戦の連勝、そして悲願の年間総合優勝に大きな期待がかかる
レッドブルエアレース・ワールドチャンピオンシップに出場できるエアレース・パイロットは、全世界で14人という極めて狭き門。そんな選ばれし者たちだけが上がることを許された舞台を通じて、室屋選手はエアレース界の日本人パイオニアとして、どんなことを伝えていきたいと考えているのだろうか。

「目標に向かって、チーム一丸となって取り組んでいるだけなので、何かを伝えようというのも僕にはおこがましいというか。そのなかで、世界一を獲るためには色々な努力、ノウハウや考え方が必要なので、そういった独自のものが何かの役に立てばいいなと思っています。僕に限らず、皆さんは熱いハートを持っていますが、なかには燃え切っていない人も多いんじゃないかな。僕は常にハートを燃やしながら空を飛んでいるので、その熱量や情熱を皆さんにも灯していきたい。そうやって感動していただき、僕に続く未来のエアレース・パイロットが現れてくれたら嬉しいですね」
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