涛(NAMI)
漆とデジタルモデリング
それぞれの極みで表現した「水」。
伝統と革新を、やさしく融合
酒処・伏見から生まれた未来の酒器、「涛(NAMI)」。匠が挑戦したのは、人の手でしか行きつけないディテールと、デジタルでしか行きつけないカタチの統合。「水の姿」をデジタルモデリングで再現し、「水の質感」を表現することに最も適した漆を、幾度となく手でほどこす。新旧が融合し完成したその姿からは、工芸の未来を背負っているかのような存在感を放つ。
1978年京都生まれ。CM制作会社などを経た後、木地の伝統工芸士である父・石川光治氏とともに木地製作や吹付塗装を得意とする石川漆工房を運営する。ヤマハ発動機のマリンジェットの漆塗りを手がける。京都漆器青年会主催の公募展うるおい漆展にて大賞、府知事賞などを受賞。