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November 27, 2024 -

日本の伝統工芸と世界的クリエイターとのコラボレーション作品展『Craft × Tech Tohoku Project展』を11月27日(水)より開催

INTERSECT BY LEXUS - TOKYO(以下INTERSECT)は、日本の伝統工芸と現代的なアイディア・テクノロジーを繋ぐ新しい試みである『Craft × Tech』から生まれた作品を展示する『Craft × Tech Tohoku Project展』を、2024年11月27日(水)から開催いたします。

『Craft × Tech』は、工芸の美しい素材や技法を、歴史と未来の両面から見つめ、新しく特別なアート作品へと昇華させることで、数百年にもわたる伝統工芸の歴史に新しい発見をもたらすことを目指した取り組みです。次世代のクリエイターを支援・育成する国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」の第1回グランプリ受賞者である吉本英樹氏が立ち上げました。
この『Craft × Tech』の取組みは、日本のクラフトマンシップとデザイン・テクノロジーとの融合により、新たな未来を切り拓く挑戦を続けるLEXUSの姿勢と共鳴することから、今回の展示が実現いたしました。

本展示では、東北地方の工芸産地とクリエイターとのコラボレーションにより生まれた6作品のうち、LEXUSにゆかりのあるクリエイターによる2作品を展示します。1つは吉本英樹氏自らが手掛ける、福島県会津本郷焼とコラボレーションした「Rain」。もう一つは「LEXUS DESIGN AWARD」でメンターを務めたSabine Marcelis氏が手掛ける、秋田県川連漆器とコラボレーションした「Yōkan」です。両コラボレーション作品の元となる工芸品、会津本郷焼と川連漆器も併せて展示いたします。また、会場内にて上映する映像は、デザイナーが工芸職人の工房を訪れてコラボレーションを実現していく様子を映し、それぞれの作品自体の美しさと併せ、『Craft × Tech』の取り組みの背景や物語も感じていただけます。

INTERSECTは2013年の開業時より、“都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる”というテーマを掲げ、食やデザイン、アート、テクノロジーなどとの新たな出会いをお客様に届けて参りました。伝統的な職人技術と最先端のテクノロジーが融合した唯一無二のアート作品を通して、感性を刺激する新たな出会いをぜひお楽しみください。


『Craft × Tech Tohoku Project展』

会期: 2024年11月27日(水)~
会場: INTERSECT BY LEXUS ‒ TOKYO 1F GARAGE


吉本 英樹(Tangent)

デザイナー、クリエイティブディレクター。東京大学先端科学技術研究センター特任准教授。1985年和歌山県生まれ。2010年東京大学大学院航空宇宙工学専攻修士課程、2016年英ロイヤル・カレッジ・オブ・アートIDE専攻博士課程修了(デザイン工学博士)。2015年ロンドンにてデザインスタジオTangentを設立。2020年東京大学・先端科学技術研究センターにて先端アートデザイン分野を共同設立し、ロンドンと東京をベースにさらに活動の幅を広げる。デザインとエンジニアリングの発展的な融合を得意とし、世界的なラグジュアリーブランドに多くのデザインやコンセプトを提供するほか、テクノロジー起点の新規事業開発から、街づくりに関わるまで、幅広い領域において活躍する。近年では、日本の伝統工芸と先端技術を繋ぐ国際的なイニシアティブ「Craft x Tech」を創立し、また個人としても、伝統工芸とのコラボレーションによるアート作品を積極的に発表するなど、日本文化の進化・継承にも取り組んでいる。主な作品に、Milan Design Week 2024で発表したLEXUSのためのインスタレーション『Beyond the Horizon』(2024)、種子島宇宙芸術祭のための巨大な壁面アート『Orb』(2023)、伝統的な金沢箔と最先端レーザー加工技術を融合したアート『Dawn』(2023)、国際高級時計サロンSIHH(Salon International de la Haute Horlogerie)でのHermèsパビリオンのインタレーション『Here』(2019)、Wonderglassから発表されたガラス彫刻『Rise』(2017)、世界最大の高層タワーBurj Khalifaのファサードのためのアニメーション『Ascension』(2016)、風に揺れる稲穂から着想を得た照明『Inaho』(2013)など。日本人工知能学会全国大会優秀賞、IPA未踏ソフトウェア事業スーパークリエーター認定、和歌山県文化奨励賞、Lexus Design Award、Red Dot Design Concept Best of the Bestなど、デザインと工学の両分野での受賞多数。
https://www.tngnt.uk/


『Rain』  会津本郷焼 x 吉本英樹

東北最古の窯場といわれる会津本郷焼の陶器を、モノリスのような造形に埋め込んだフロアライト。大判の陶板を、降り頻る雨を思わせる様な独特の釉薬の表情をそのまま生かし、焼成した。手作り、かつ焼成後に縮みや反りが生じる陶器を、異種素材と組み合わせるために、焼き上がった陶板をスキャンしてデジタルデータとして取り込み、それに合わせて樹脂と金属素材を切削加工することで、この構成を実現した。


サビーヌ・マルセリス(Sabine Marcelis)

ロッテルダムを拠点に活動しているオランダ出身のデザイナー。2011年にデザインアカデミーアイントホーフェンを卒業したマルセリス氏は、プロダクト、インスタレーション、空間デザインの分野で、素材性を重視したデザイナーとして活動を開始した。彼女の作品は、素材の特性を強調したシンプルなフォルムを特徴とする。マルセリス氏は他者とコラボレーションする際には、自身の強い美的感覚を発揮し、素材の研究や実験を活かして製造工程にも関わることで、斬新な視覚効果を実現している。その取り組みは美術館での展示や、クライアントワーク、ファッションハウスとのプロジェクトなど多岐に渡る。権威ある「Wallpaper Design Award」のDesigner of the Year 2020賞、「Elle Deco International Design Awards 2019」のYoung Designer of the Year賞、「GQ Men of the Year 2019」のInternational Artist of the Year賞を受賞している。


『Yōkan』  川連漆器 x Sabine Marcelis

丸みを帯びたボリュームのある2種のテーブルと、なだらかなカーブの稜線が特徴的な壁掛け作品による川連漆器のシリーズ。光と素材の相互作用に常にインスピレーションを受けてきたデザイナーらしく、漆の特性を活かし、その表面に捉えられた光を巧みに操り、見る者をあらゆる角度から探求へと誘う。多少のひねりやアクセントを加えつつも、無駄をそぎ落とし本質を残すことで、漆器そのものに焦点を当てた作品。


【Craft x Tech 紹介】

「Craft × Tech」は、日本の伝統工芸と現代的なテクノロジーを繋ぐ新しい試みです。工芸の美しい素材や技法を、歴史と未来の両面から見つめ、新しく特別なアート作品へと昇華していきます。伝統工芸の各産地と、世界的に活躍するデザイナー / アーティストによるコラボレーションをプロデュースすることで、時に数百年という歴史を持つ工芸に新しい発見をもたらすことを目指します。

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