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Mar 22,2014. UPDATE

WORKSHOP BY LEXUS vol.8 「落語と音楽の新しい世界を体験せよ」開催

4.22 Tue 19:00 START

GUEST:
春風亭一之輔さん(落語家)、テイ・トウワさん(音楽家/DJ)

落語家の春風亭一之輔さんと、INTERSECT BY LEXUSの音楽をプロデュースする音楽家/DJのテイ・トウワさん。今回のワークショップでは、それぞれ独自のクリエーティビティによって注目を集め続ける両氏が、落語と音楽を融合させた新たなライブパフォーマンスに挑戦。先日、雑誌「SWITCH」誌上で対談を果たした際に語り合った落語と音楽の共通項を、さらに深く掘り下げる催しがここに実現しました。司会・進行は、同対談のライティングを手がけたライターの斎藤あきこさんが担当しました。

まずは、テイさんのDJでスタート。10分ほどのDJプレイに続いて高座に上がった一之輔さんが、会場の笑いを誘う“マクラ”を披露し「熊さん、八っつぁんなる連中が——」と寄席を開始しました。一之輔さんが一席終えたところで、再びテイさんの音楽が会場の雰囲気をガラッと一変させるといった具合に、音楽と落語が交互にINTERSECT BY LEXUSを包み込みます。続いて一之輔さんが2席目を披露し終わった所で、第1部のパフォーマンスは終了となりました。

第2部は、落語に興味があると言うミュージシャンの坂本美雨さんを招いて3名によるトークショーを実施。「興味をもったきっかけは、2005年に始めた舞台ですね。演技そのものや、舞台芸術にも興味の対象が広がって、いろんなものを見に行くようになった1つが落語でした。生身の人間が1人で話す落語は、純粋にすごいと思いました」と坂本さんは話してくれました。

そこから、第1部で行なった落語と音楽のコラボレーションに話題が移っていきます。テイさんが「最初に流したのは、クラブをあたためる時にかけることが多い曲。2回目にかけたのは、師匠のパフォーマンスにインスパイアされた曲ばかりです」と語ると、一之輔さんは「最初はやっぱり(会場の雰囲気が)固いんだけど、今日は2人でほぐしていくような感じ。今日のこれって、きっと世界初の試みですよね」と振り返りました。

続いて「一之輔さんの演目って、いつ選ぶんですか?」と坂本さんが尋ねると、「その場の空気で決めることが多くて、家であらかじめ稽古して臨むことはほとんどないですね。常に出来るネタが40くらいあって、その都度、その中から選んでいます。若い人が多くてノリが良ければ、テンポを上げるといったこともしていますね」と一之輔さん。テイさんもまた、曲を事前に選んでおくことはあまりないんだとか。「PCの中の曲が入ったフォルダに“なごみ”とかタグ付けしていて、今日は“ラウンジ”フォルダ中心に音楽データを持ってきました」とテイさん。会場の雰囲気に合わせてその場で即興で曲や演目をセレクトするのが、両者のクリエイティビティにおける共通点。最後に、会場を訪れたゲストの方々からの質問に答えてトークショーは幕を閉じました。

この日、INTERSECT BY LEXUSでゲストの方々が体感したのは、落語と音楽というまったく異なるジャンルを行き来した新たなコラボレーション。ジャンルを超えたクリエイティビティに触れることが出来る、文字通り、貴重な機会となりました。