TOUR RESULT

2021.05.20 - 05.23

全米プロゴルフ選手権

全米プロゴルフ選手権
全米プロゴルフ選手権

23位タイでフィニッシュも、 メジャー連勝を充分期待させた4日間

 2021年メジャー第2戦、「全米プロゴルフ選手権」。年間グランドスラムの権利を持っているのは、言うまでもなくマスターズ王者、松山英樹だけであり、メジャー2連勝の期待がかかる。ただ、松山にとっては長いオフを経ての復帰2戦目。調整不足を隠そうとしない。

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「ちょっと良くなってきているので、期待できそうな反面、『なんでこんなショット、こんなパットを打っているんだろう?』というのはあります。そこが減ってくれば、もうちょっと自信を持ってティーショットを打てるように変わってくると思います」

 そんな状態ながら、初日の松山は、強い風が吹きつけるキアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコースを相手に、充分、上手く立ち回ったと言えた。10番からスタートしての11番では、花道から12ヤードの3打目がカップを掠めながらピン奥1.5mについて、バーディーが先行。後半の2、7番のパー5でも、3打目を1.5m、1m強にしっかりと寄せて、計3つのバーディーを奪った。ボギーは、3パットを叩いた12、18番。後半の3番では、砲台グリーンに大きく打ち上げる21ヤードの3打目が、グリーン面に届かず戻ってしまい、ダブルボギーも喫した。だが、通算1オーバーは、首位と6打差の41位タイ。松山も、「思ったよりも悪いスコアにならなくて良かったです」と胸を撫でおろした。

 圧巻だったのは2日目だ。松山のスコアカードは、初日のような風がまったくなかったのかと思わせるほどのものとなった。2番で、グリーン右手前ラフから23ヤードの3打目を1mに寄せてバーディーとすると、3番の3パットボギーを挟んで、次々とバーディーを重ねた。6番では、126ヤードの2打目をピン奥1m。7番では2.5mを沈め、前半は3バーディー。後半も、10番で159ヤードの2打目を右ピンハイ2m弱につけ、11番でも1.5mを決めると、強烈だったのは13番だ。グリーンすぐ右にクリークが流れ、ピン位置も右というセッティングに対して、松山が放った191ヤードの2打目は右ピンハイ1.5m。笑顔もこぼれたこの1打で、6つ目のバーディーを呼び込んだ。最終18番では2つ目のボギーを喫したが、4アンダーはこの日のベストスコアタイ。松山はリーダーボードを一気に駆け上がり、首位と2打差の通算3アンダー、4位タイで週末に向かうことになった。松山は好プレーの要因を、「状態が良くなく、低い球など余計なことをすると大変なことになるので、そのようなことをしなかったのが逆に良かったのかなと思います」と分析した。

 優勝が俄然、現実味を帯びてきた3日目。穏やかになった風も手伝って、この日も松山は前半に、ほぼ理想的なプレーを見せた。3番でボギー先行も、4番では198ヤードの2打目を2mに絡め、5、8番のパー3では、1打目がそれぞれ4m強、1mを捉えて、3バーディー。この時点で松山の順位は、ついに2位タイにまで上がっていた。

 しかし、まだ自信を持つまでには至らないゴルフの状態が、松山の迷いを呼んだのか、それとも、気にする素振りを見せていた左肩に、問題が生じたのか。後半の11番からが、魔の4ホールとなってしまった。11番で2m弱のパーパットを外すと、さらに2つのボギーと1つのダブルボギーを連ねた。最終18番も、3パットで5つ目のボギーを喫し、通算1オーバー、首位と8打差の23位タイ。メジャー2連勝への期待が相当なレベルにまで高まっていた分、落胆も不甲斐なさも大きかったのだろう。松山は、無言でコースを後にした。

 結果的に見れば、この突然の乱調が本当に痛いものとなった。松山は最終日のとくに後半で、キレを取り戻していた。2番こそ、前日のプレーを引きずったのか、1打目を左に曲げてペナルティーとなり、ダブルボギーとなったが、3番では1mを沈めてバウンスバック。6番では、グリーン右手前13ヤードからチップインも決めた。7番では約1.5mが決まらず、11番では4.5mから3パットと、2つのボギーを重ねたが、それでも松山はバーディーを求める気持ちを止めなかった。15番では、129ヤードの2打目を右ピンハイ1m強に絡めて3つ目のバーディー。16番では、左ウェイストバンカーから24ヤードの3打目をピン右手前2m強のチャンスにつけた(結果はパー)。池越えの難関、17番では、1打目を右ピンハイ3.5m。バーディーパットもしっかり打ち切った。最終18番は、左ファーストカットから153ヤードの2打目を、ピン奥1m強。バーディーパットは惜しくもカップ左を通過したが、松山も、「少し良くなったかなと思ったところで終わってしまったので、ちょっと残念でしたね」と、終盤のプレーに手応えを感じた様子だった。通算1オーバー、23位タイ。マスターズ王者に相応しいゴルフを、随所で見せた1週間だった。

「4日間やっているうちに、行ったり来たり、わからなくなったりしているので、そこをしっかりと、行ったり来たりの真ん中あたりで出来るように頑張りたいなと思います」

 2週後の次戦、メモリアル・トーナメント、そして、その後に控える全米オープンに向けて、こう語りながら、松山が見せた笑顔。次の優勝も、そう遠くはないはずだ。

通算スコア:+1
順位:23T

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。