TOUR RESULT

2021.04.08 - 04.11

マスターズ

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ついに叶えられた、日本の悲願 夢の舞台で、初のメジャー制覇

 偶然なのか、それとも必然だったのか。夢の舞台に挑むこと、10回目。そして、東日本大震災から10年後。松山英樹がついに、偉業を達成した。「マスターズ」初制覇。日本の男子メジャーの呪縛も、ようやく解き放たれるときがやってきた──。

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 前週のバレロ・テキサス・オープンを終えた際に語っていた、「期待はゼロです」という言葉は何だったのか。松山のプレーは、初日から素晴らしかった。2番で6m弱を沈めて早々にバーディーとし、5、6番で3mの微妙なパーパットを続けてねじ込んだのが、8番の呼び水となった。残り253ヤードからピン手前7mに2オンし、左に曲がるラインも完璧に読み切ってのイーグル奪取。リーダーズボード最上部に、いきなりMATSUYAMAの9文字が並んだ。さらに13番では、2打目をクリークに落としかけたが、なんとか残ったボールを生かし、3.5mを沈めて4アンダーに。17番では3パットのボギーも、3アンダーで首位と4打差の2位タイ。マスターズ(過去最高は昨年の10位タイ)での最高位発進だ。

 2日目は一転、少し遅くなったグリーンもあってか、松山のゴルフは我慢の展開となった。2番で、2mのパットをショートし、パーとすると、5番では下りを意識し過ぎたか、12ヤードのアプローチが5mショートでボギー。9番で5mのバーディーパットをねじ込み、10番では林に曲げた1打目がフェアウェイに戻るラッキーもあり、勢いに乗れるかと思われたが、2打目もミスとなって、折角のバーディーが消えた。だが、次の幸運が大きかった。13番で、グリーン外からパターで打った14ヤードが、「ちょっと強かったので入るとは思っていなかったけど、入ってくれて良かったです」という1打となり、2日連続のイーグル奪取。その後も1バーディー、1ボギーでまとめ、1打伸ばしての通算4アンダーの6位タイ。60台を出す上位陣も多かったが、首位は7アンダーのまま。差は3打に縮んだ。

「いい位置で2日間終われたので、まずは明日、しっかりいい位置で終われるように頑張って、日曜日いいプレーが出来るように頑張りたいなと思います」

 3日目は、2日目に残したこの言葉を、まさに有言実行した1日となった。中盤までは、2打目を1.5mに絡めて奪った7番のバーディーのみと、じりじりした展開だったが、雷雨による1時間超の中断後にスイッチが入った。池が絡むグリーンに対し、右の林から低く出していく、11番の難しい2打目だったが、ピン右奥6m弱に止めて、バーディーでのリスタート。12番では、1打目がピン右3mを捉え、今大会初連続バーディーを奪った。圧巻は15番。205ヤードの2打目を放つと、5番アイアンを手の中でクルクルと下ろした。ボールは2m弱。3日連続のイーグル奪取で、初日途中以来の単独トップに立った。しかし松山は、まだ止まらなかった。16番では、1打目をピン右1m強につけ、17番では140ヤードの2打目がピン奥3m。この3ホールで4打を稼ぎ出した。最終18番も、グリーン奥から25ヤードの3打目を見事な距離感で60㎝まで転がし、パーセーブ。2015年最終日「66」を上回る自己ベスト「65」で、通算11アンダー。2位には4打の差をつけた。

「明日も出来ると思ってベストを尽くしたいと思います」という言葉を残して臨んだ、運命の最終日。「朝からずっと緊張していました」というとおり、いきなり1番の1打目を右の林に入れてボギーとしたが、次の2番の1打目がフェアウェイを捉えたことで落ち着いた。このホールで12ヤードのバンカーショットを1m強に寄せ、すぐにバウンスバックを果たすと、8番では、グリーン奥から14ヤードの3打目を絶妙な距離感で1mにつけ、9番でも95ヤードの2打目をピン左手前1mに寄せて、連続バーディーと畳みかけた。序盤に2位と1打差の瞬間もあったが、逆に5打差へ突き放しての折り返しだ。12番では、1打目をグリーン奥バンカーに入れて本日初ボギー。それも、続く13番で、再びすぐさま取り返した。グリーン左の難しいライから1mに寄せた3打目が完璧だった。

 14番を終えて、2位と4打差。しかし、「後半に入って難しくなってくると思っていました」と振り返るように、簡単に勝たせてくれないのがメジャーだ。15番では2打目をグリーン奥の池に打ち込み、16番では、寄せるのが難しい上の段に1打目をつけて、連続ボギー。しかし、3日目から築いてきたリードは大きかった。18番では1.5mのパーパットを外したものの、通算10アンダー、2位に1打差での勝利。ずっと欲してきた2017年以来のツアー6勝目が、この夢の舞台でやってきた。

「僕が勝ったことで、これから先、日本人が変わっていくんじゃないかと思います。僕も、もっともっと勝てるように頑張りたいです」

 前人未踏の地を歩んできた松山が、また1ステップ、新たな場所へと踏み込んだ。果たして、これからまた、どんな違う景色を見せてくれるのか。しかし今日くらいは、松山も我々見る側も、先のことに思いを至らせなくて良いだろう。表彰式で飛び跳ねるように喜ぶ松山の姿だけで、充分すぎる1日だ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 4 3 4 3 4 5 4 4 4 3 5 4 5 3 4 4 72
5
1
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E
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65
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71
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3
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5
-3
4
-3
69
-3

リーダーズボード

Pos Name
1 松山英樹
2 ウィル・ザラトリス
3T ジョーダン・スピース
3T ザンダー・シャウフェレ
5T ジョン・ラーム
5T マーク・リーシュマン
7 ジャスティン・ローズ
8T パトリック・リード
8T コーリー・コナーズ
10T キャメロン・スミス
10T トニー・フィナウ
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-10 F 1 69 71 65 73 278
-9 F -2 70 68 71 70 279
-7 F -2 71 68 72 70 281
-7 F E 72 69 68 72 281
-6 F -6 72 72 72 66 282
-6 F 1 72 67 70 73 282
-5 F 2 65 72 72 74 283
-4 F -3 70 75 70 69 284
-4 F 2 73 69 68 74 284
-3 F -2 74 68 73 70 285
-3 F E 74 66 73 72 285

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。