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2019.05.30 - 06.02

メモリアル・トーナメント

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“2年ぶりの優勝争い”で単独6位
「今の状態を固める段階にやっと来た」

「久々に何も考えずに
明日を迎えられる」

 最終的に16位タイでフィニッシュとなったものの、最終日を6位タイという好位置から戦った全米プロゴルフ選手権。松山英樹が一時期の不調を脱しつつあるのは、間違いない。「メジャーは大事ですけど、それ以上にこういう普通のPGAツアーの試合で優勝争いをしていく中で、『そろそろ勝てるんじゃないか』という自信を持ったときにこそ、『メジャーに合わせて……』と考えられるようになります。でも、今は“ない”ですね。自分のレベルが上がらないと、そこに行かないと思います」

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 これは今大会、「ザ・メモリアルトーナメント」に向けての事前コメントの一つ。一見すると、“まだまだ”と感じられるが、深読みすれば、少なくとも通常の試合で優勝争いすることは充分出来るようになっているとも受け取れる。2014年、PGAツアー初優勝の地でもある。上位で戦う気持ちは相当に高まっている。

 その雰囲気は、初日のプレーにも見て取れた。3番でカップ左5mから初バーディーを奪うと、5番から加速した。その5番では、グリーン右のコレクションエリアから23ヤードの3打目をピンそばにピタリとつけ、“お先に”のパットで2つ目のバーディーを奪うと、6番では155ヤードの2打目をピン右3mに絡めて、わずかに左へ曲がるラインを読み切った。7番でも、グリーン右のラフから11ヤードの3打目をロブ気味に上げて1.5mに寄せ、大会初日前半から早くも3連続バーディー。ショットもパッティングも“キレキレ”だ。

 8番で1mのパーパットが右に切れて初ボギーを喫し、後半も16番の1m、17番の1.5mと、“入れごろ、外しごろ”のパーパットが決まらず18ホールで3ボギー。結局、首位と6打差の1アンダー30位タイ発進となって、「内心は、めちゃめちゃ腹が立ってます」と言うのも当然だが、それでも、明るさのある表情が手応えを物語っていた。

「チャンスにつく、つかないは別にして、自分のフィーリングで、『ここをこうしておけばいい』というのが出来ました。これが安定すれば、もっとチャンスは作れると思います。それほど心配していないというか、久々に何も考えずに明日を迎えられると思います」

 実際、2日目の松山は、初日以上にバーディーを量産していった。インスタートの出だし、10番で、196ヤードの2打目をピン奥1.5mにつけて“おはようバーディー”とすると、11番でも102ヤードの3打目をバックスピンで戻して右1.5mにつけ、早速の連続バーディー。1.5mのパーパットがカップ左でリップし13番をボギーとしたが、流れを停滞させない。15番では240ヤードから14mに2オンを果たして、2パットで3つ目のバーディーとすると、16番ではスタンス幅を狭めてから好感触のパッティングが冴える。9mのバーディートライは、スネークラインを描いて見事にカップイン。わずか7ホールで、もうこの日2度目の連続バーディーだ。

 18番では、30ヤードの3打目がピンの段に届かず戻り、12mから3パットも喫してダブルボギー。折り返して3番でも、右ラフから150ヤードの2打目を、ホールを縦断するような形で横たわる池に打ち込みダブルボギー。

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さすがの松山もこれには、「ああ、予選を落ちるのかな」という考えが頭をよぎったと言う。しかし、まったくの杞憂だった。ボギーやダブルボギーを打っても、それ以上にバーディーを重ねる爆発力が戻ってきている。

 5番で左に曲がる9mのバーディーパットを沈めたことで、再び波に乗った。6番では前下がりのライの169ヤードをピン右手前2mに絡め、7番ではグリーン左手前ラフから8ヤードの3打目をピタリと寄せて3連続バーディー。8番のパー3で、右バンカーからの2打目を寄せ切れず2つ目のボギーとしたが、9番でしっかり締めた。134ヤードの2打目をピン手前3mにつけて、バーディーパットも真ん中から。怒涛の8バーディー奪取で、この日のスコアは2アンダー。通算3アンダーで順位も25位タイに上げ、悠々と予選突破だ。

「思ったようなスイングが出来なかったですけど、大きく崩れることなく最後に戻せたのが良かったなと思います。悪い流れになったところで、パッティングもしっかり戻せています。その辺はプラスです。ラウンドの途中で悪くなるのがネックになっている部分ですけど、戻せているのは最近なかったですから」

 前日と変わらず、首位とは6打差のまま。もちろん、あと2日あれば充分に縮められる打数だ。気持ちが素直に言葉になって出てくる。

「やっぱり優勝争いがしたいので、明日が凄く大事になってくると思います。欲を言えば今日も3つぐらい崩さずに済んだと思うのですが、明日、その3つを取り戻せるように頑張りたいと思います」

3日目に8アンダーの猛チャージ
「いい時に近いゴルフが出来た」

 迎えた3日目。チャージは宣言以上のものとなった。まさに、すべてが噛み合ったというプレー。松山は3つ取り返すどころか、その倍以上のスコアを荒稼ぎだ。

 初バーディーは、花道からパターで7.5mを寄せて奪った5番とややスロースタートだったが、そこからが激しかった。6番では、151ヤードの2打目がピン上部に当たるスーパーショットで、1.5mのパットも決めた。7番でもカップ手前3.5mからパットを沈めて、3連続バーディー。9番でも127ヤードのセカンドショットをピン左手前2.5mにつけ、前半を4バーディーで折り返す。

 後半も、容赦がなかった。13番で、108ヤードの2打目を良い雰囲気で見送ると、ボールはピン奥1.5mを捉えた。

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わずかに右に曲がるラインも読み切ると、14番も138ヤードから右ピンハイ3.5mにつけて、この日6つ目のバーディー。上がりも見事に締めた。17番ではグリーン奥のカラーから3.5mを沈め、18番は、ショートサイドのグリーン右ラフから9ヤードのアプローチが、左に進路を取りながら、するするとカップに向かいチップイン。

「上手く打つことが出来たと思って、『寄ったな』と思ったら入ってしまいました(笑)。ガッツポーズは、感情が久々に出たんじゃないですかね」

 大歓声に包まれながら拳を力強く握りしめてフィニッシュしてみれば8バーディー、ノーボギーで、もちろん、この日のベストスコアとなる8アンダーをマークしていた。昨年のプレーオフシリーズ、BMW選手権2日目以来となる好スコア、「64」。

「細かいミスはいっぱいありますが、大きなミスはしていませんでした。そういう意味で今日は良かったです。悪いなりにまとめられました。自分のいい時に近いゴルフが出来ました」

 順位も大きく上げて、首位とは4打差の3位タイで最終日へ。松山自身の感覚では、2017年全米プロゴルフ選手権以来となる、優勝争いのど真ん中だ。

「どういう自分が出るか分かりません。それでも、今やっていることをしっかりやって、良い結果に繋げたいと思います。明日も続けて良いプレーが出来るように頑張りたいです」

 最終組の1組前でスタートとなった、松山の最終日。ティーショットを、1番では右のバンカーに入れ、2番では左の林に曲げた。優勝争いによる硬さは否定したが、「昨日まで出来ていたことが出来なかったというのもありますし、それに気づくのが遅かったというのもあります」ということで、この日のフェアウェイキープ率は57.14%に留まり、パーオン率も61.11%と、4日間でもっとも悪い数字となった。2番では5mをねじ込み、4番でも3mを沈めて、必死にパーセーブを重ねていたが、6番でついに均衡が崩れた。右フェアウェイバンカーから141ヤードの2打目が池につかまって、今大会3つ目のダブルボギー。

 それでも、「そんなに悪いゴルフではなかったです」と振り返ったように、松山はそこから、そのままズルズルとは崩れない粘り腰を見せた。パー5の7番では、左ラフの残り246ヤードから2オンを果たし2パットで1打を返すと、9番でも131ヤードの2打目をスピンバックで左ピンハイ1m強。

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前半で、ダブルボギーの2打を取り戻した。折り返して10、11番でも、1mのパーパットを外したかと思えば、すぐに2.5mを決めてバウンスバック。

 スコアは4日間でもっとも出入りが少なく、イーブンパー。今季4度目のトップ10は果たしたが、首位とは8打差に広がり、やや、モヤモヤも残る6位フィニッシュとなった。ただ、確かに伸ばせはしなかったが、スコアを落としたわけでもない。

「久々ということで、気持ちも昂っていました。これを続けていくことがすごく大事なのかなというのが、今週も先日の全米プロでも感じましたし、あともう少しだなという感じですね。最終組から近いところでもっとプレーしなきゃいけないのかなと」

 ショット、パッティングに確信が持ててきていることの意義は大きい。

「今はとりあえず、今の状態を固めることが大事だと思います。そういう段階にやっと来たかなと。今週の初日と今日、課題が見えたと思うので、それを1週間で少しでも克服していけるようにしたいなと思います」

 2年ぶりのPGAツアー優勝は先送りとなったが、それがメジャーで来るとしたら、何の文句もないだろう。

松山は1週を挟み、ぺブルビーチでの全米オープンに臨む。なお、意外な感じもあるが、松山がぺブルビーチでPGAツアーを戦うのは、これが初となる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 3 5 4 5 3 4 4 5 3 4 4 5 3 4 4 72
4
E
4
E
4
E
3
E
5
E
6
2
4
1
3
1
3
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5
1
4
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3
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4
E
4
E
5
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3
E
4
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4
E
72
E
4
E
4
E
4
E
3
E
4
-1
3
-2
4
-3
3
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-4
4
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5
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3
-4
3
-5
3
-6
5
-6
3
-6
3
-7
3
-8
64
-8
4
-1
4
-1
6
1
3
1
4
E
3
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4
-2
4
-1
3
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3
-1
4
-2
3
-2
5
-1
4
-1
4
-2
2
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4
-3
6
-1
70
-2
4
E
4
E
3
-1
3
-1
4
-2
3
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4
-4
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4
-3
5
-3
3
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-3
4
-3
5
-3
4
-2
5
-1
4
-1
71
-1

リーダーズボード

Pos Name
1 パトリック・カントレイ
2 アダム・スコット
3 マーティン・カイマー
4 ケヴィン・ストリールマン
5 マーク・リーシュマン
6 松山英樹
7T ジェイソン・ダフナー
7T ジョーダン・スピース
9T タイガー・ウッズ
9T ビリー・ホーシェル
9T エミリアノ・グリジョ
9T バド・コーリー
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-19 F -8 68 69 68 64 269
-17 F -4 71 66 66 68 271
-15 F E 67 68 66 72 273
-13 F -6 72 68 69 66 275
-12 F -3 67 71 69 69 276
-11 F E 71 70 64 72 277
-10 F -3 72 69 68 69 278
-10 F 1 66 70 69 73 278
-9 F -5 70 72 70 67 279
-9 F -4 71 70 70 68 279
-9 F -1 69 68 71 71 279
-9 F E 67 70 70 72 279

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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