TOUR RESULT

2019.05.09 - 05.12

AT&Tバイロン・ネルソン選手権

AT&Tバイロン・ネルソン選手権
AT&Tバイロン・ネルソン選手権

2戦ぶりのトップ25となる23位タイ
全米プロに誓う、「マスターズ以上」

2日目にフェアウェイキープ率100%、
パーオン率77.78%をマーク

 前週のウェルズ・ファーゴ選手権を31位タイで終え、2週連続で「AT&T バイロン・ネルソン選手権」に参戦した松山英樹。次週は全米プロゴルフ選手権だから、自ずと松山のスケジュールは、3週連続での試合出場となることを意味する。松山が、“3週連続以上”を選択するのは珍しい。昨年は、WGC-ブリヂストン招待からプレーオフシリーズのBMW選手権まで、6週連続という日程を戦っているが、それ以来となる。

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この時は、最終戦のツアー選手権に出場するために、できるだけフェデックスカップポイントを稼ぎたいという事情があったが、今回の場合は、多くの実戦の場でより良いゴルフの感触をさらに体に染み込ませて、メジャーに向かいたいという思いがあったのだろう。

「いまは良かったり悪かったりしますけど、先週の最終日から良い感じを続けてこられていると思うので、あとは、ショットとパットをどう繋げていくかだと思いますし、それをしっかりと出来るようにしたいです」

 昨年の優勝スコアが23アンダーで、今年も伸ばし合いが予想される今大会。松山もその流れに乗り遅れまいと、初日の序盤からバーディーを重ねた。1番では247ヤードの2打目を右ピンハイ2.5mに2オンさせ、イーグルこそ逃したもののバーディー発進。3番でも133ヤードから2.5mにつけて、やや左に曲がるラインを沈めた。7番のパー5では、1番のように2オンとはいかなかったが、3打目の15mをパターで寄せて、3つ目のバーディー。

 距離のある9番こそ10mのパーパットを迎えて初のボギーを喫したが、後半に入っても順調にスコアを伸ばした。

13番では168ヤードの2打目をピン手前1m、14番では9mに2オンから1.5m、16番では111ヤードの2打目を左ピンハイ3.5mと、入れごろのチャンスを3つともものにした。17番のパー3ではグリーンを捉えるのに3打を要し、2つ目のボギーとなったが、通算4アンダーはトップから4打差の22位タイ発進。3位タイに入ったファーマーズ・インシュランス・オープンでの初日6位タイ以降では、ベストの順位での出だしとなった。「最近の中では、アンダーパーでスタートすることがなかったので、そういう意味では良かったです」と松山も及第点だが、フェアウェイキープ率85.71%、パーオン率72.22%、ストロークゲインド-パッティング1.708と、スタッツの良さも光った。

「ショットもパットも徐々には良くなっていると思います。ドライバーのミスは2、3回でした。あとは、それを常に安定して出せるかだと思います」

 しかし、2日目の内容は一転。スコアの動きが非常に少ない18ホールとなった。バーディーは2つに、ボギーは1つ。痛かったのは14番だ。283ヤードから3番ウッドで6mに2オンを果たすも、そこから3パットのパー止まり。

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「ファーストパットは気持ちよく打てましたが、それがオーバーしてしまい、その返しを外してしまったことで、なかなか思うように打てなくなってしまいました」

 実際、15番で2m、16番で4.5m、1番で2mとチャンスを迎えながら、ことごとくボールはカップを捉えられない。3番で、バーディーよりも先にボギーが来たのも仕方のない流れだった。グリーン右サイドからの13ヤードの3打目が寄り切らずに3.5mショートし、パーパットが決まらない。一方、4番で4.5m、5番でも2mと再び迎えた短いバーディーパットも、沈めることが出来ない。

 ようやくバーディーが来たのは、残り4ホールとなった6番。118ヤードの2打目をピン筋に飛ばして、左奥2mからのパットがやっと入った。8番でもピン奥3mから左に曲がるラインを読み切った。この日のスコアをなんとかアンダーパーにし、通算5アンダー。トップとは11打差に離れ、順位も27位タイに後退した。

 ただ、たくさんのチャンスメイクからもわかるように、ショットのスタッツは、フェアウェイキープ率100%、パーオン率77.78%と、初日を上回っていた。

「ティーショットに関しては、100%ではないですけどミスも少なかったです。ただセカンドショット以降の、アイアンでピンを狙っていくショットが緩んでみたり、いろんな変な動作をしてしまったりしていました。そこがなければ、もっといいショットも打てると思うので、しっかり出来たらと思います」

松山らしさを見せた怒涛の4連続バーディー

 3日目は長い1日だった。松山のスタート予定は9時52分だったが、大雨でサスペンデッドが続き、実際に1番ホールをティーオフできたのは、実に6時間後だった。

 それでも松山は、序盤からバーディーを重ね、チャンスも次々と演出した。1番では238ヤードの2打目を、ピン奥2m。イーグルトライは右に外れたが、しっかりバーディー発進を決めた。2番では、パッティングが威力を見せた。ピン左手前10mから、大きく右に曲がるラインを描いたボールが見事カップに吸い込まれた。3番から6番まで、4ホール連続で4m以内の短いバーディーパットが決まらなかったが、7番ではアプローチが救ってくれた。グリーン左から8ヤードの4打目をチップインさせて3つ目のバーディー。

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 折り返して12番では、2mのパーパットがわずかに右に外れて、この日の初ボギーとなったが、14番ですかさず傷を埋めた。グリーン右手前のフリンジから22mを1m弱に寄せ切って、4つ目のバーディー。続く15番で、147ヤードの2打目を7mにつけたところでホーンが鳴り、残る4ホールは4日目に持ち越された。

 全米プロゴルフ選手権前、最後の実戦の1日。結果から言えば、まだ不安定な部分もありながら松山らしい爆発力も見られるという、評価の難しい最終日になった。

 第3ラウンドの残り4ホールは、朝日の中でいきなり7mの右に曲がるラインを決めて、バーディーでのリスタート。17番でも、1打目がグリーンに乗ってからカップのわずか左を抜けていくスーパーショットで、ピン奥2mからの左に曲がるバーディーパットも沈めた。

 しかし、最終18番が痛恨だった。松山はこの日のプレー後、「アドレスというか、グリップからしっくりこなくて、そこで自分が余計な操作をしたせいで、曲がっている部分がたくさんありました」と振り返ったが、この18番の1打目が左のネイティブエリアに曲がり、グリーンオンまで4打を要してしまった。しかも、その4打目も6.5mを残してダブルボギー。

17番までに5打を縮めていただけに残念な1ホールとなった。通算8アンダーでトップとの差は11打と変わらず、順位はさらに36位タイに後退した。

 第4ラウンドも、最初の9ホールはちぐはぐだった。ここではショットよりも、パッティングを含めたショートゲームに精彩を欠いた。出だしの10番では、グリーン奥からの13ヤードのアプローチでミスヒットとなってグリーンを捉えられず、ボギーが先行。14番では、グリーン左奥から35ヤードのアプローチを1.5mにつけて1打を取り戻したが、15番では3.5m、16番では2.5mのチャンスをわずかに外した。17番では、1.5mのパーパットも決められず、再びこの日のスコアは1オーバーとなってしまった。

 しかし、後半に入って松山は、「僕にとってはアウトのほうが攻めやすく、コースに助けられている部分が多いと思います」と手放しでは喜ばなかったものの、彼らしい怒涛のチャージを見せた。1番では、また左のネイティブエリアに曲げたものの、229ヤードの2打目を2オンさせて、2パットのバーディー。2番では3m弱の下りのパットを決め、3番では69ヤードの2打目を右ピンハイ1mに寄せた。締めは、4番の8mのバーディーパット。ジャストタッチでカップを捉えて、圧巻の4連続バーディーだ。

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 ただ松山いわく、「後半は全部バーディーが取れてもおかしくなかったです」とのことだから、満足出来ない。5番では3m強が右に切れ、6番の6m、7番の4m弱、8番の5m強は左に切れた。5番と7番ではカップの真横にボールが止まり、8番ではショートしていた。「思うように打てなかったりしているので、早く、そこを同じテンポで打てるようにしていけたらいいなと思います」と、パッティングに不満が残った。

 最終9番では、6.5mのわずかに右に切れるラインを強めにヒットし、カップの反対側に当てて沈めた。前の数ホールで、しっかり打てなかった苛立ちをぶつけたような一打だった。この日のスコアを、初日と同じ4アンダーとして、通算12アンダーまで伸ばしてホールアウト。最終順位は23位タイとなり、3戦ぶりのトップ25位内フィニッシュとなった。

 しかし、連日、5アンダー以上のスコアが当たり前のようにマークされた今大会。松山にはもどかしさが残っただろう。全米プロゴルフ選手権に向けても、「ここから劇的に良くなることはちょっと望めないです」と、トーンがなかなか上がってこない。

 それでも、今季メジャー初戦のマスターズでの32位タイが、よほど期待外れなものだったのだろう。

「マスターズのときよりは、いい成績を残せるよう頑張りたいなと思います」と、わざわざ名前まで出して雪辱を誓ったところに、松山の意地が見える。

 舞台は、難コースで名高い、ニューヨークのベスページ州立公園ブラックコース。悔しさをぶつける場所として、まったく不足はない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
5 3 4 4 4 4 5 3 4 4 4 3 4 5 4 4 3 4 71
4
E
2
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6
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4
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4
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3
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3
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4
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4
-4
67
-4

リーダーズボード

Pos Name
1 カン・スン
2T マット・エブリー
2T スコット・ピアシー
4 ブルックス・ケプカ
5T ピーター・アーレイン
5T キラデク・アフィバーンラト
5T ローリー・サバティーニ
5T タイラー・ダンカン
5T マット・ジョーンズ
10T ジャスティン・ハーディング
10T セバスチャン・ムニョス
23T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-23 F -4 65 61 68 67 261
-21 F -5 65 65 67 66 263
-21 F -7 67 69 63 64 263
-20 F -6 65 66 68 65 264
-17 F -7 69 71 63 64 267
-17 F -7 69 68 66 64 267
-17 F -4 67 65 68 67 267
-17 F -4 64 66 70 67 267
-17 F -4 65 70 65 67 267
-16 F -6 66 73 64 65 268
-16 F -3 69 66 65 68 268
-12 F -4 67 70 68 67 272

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。