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2019.05.02 - 05.05

ウェルズ・ファーゴ選手権

ウェルズ・ファーゴ選手権
ウェルズ・ファーゴ選手権

新たなチャレンジを試みての31位タイ
少しずつ見えてきた、進むべき方向

これまでによりも狭くなった
パッティング時のスタンス幅

 松山英樹が、「ウェルズ・ファーゴ選手権」で3週ぶりツアーに戻ってきた。

 マスターズトーナメントを32位タイで終えた後は、日本に帰国。「やることも多かったし、ゴルフはほとんど出来なかったです」ということで、練習に明け暮れる日々ではなかったようだが、今大会の週に入っての調整により、「この後もしっかり練習していけば、試合には間に合う感じはあります」と、ゴルフの状態にはまずまずの手応えを感じている様子だ。

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 なかでも、長らく課題となっているパッティングについては、「いろいろな人の意見も聞いて、面白いものもあったりしました。いろいろ試行錯誤しながら、それをどう生かすかだと思うので、早く自分のものにしたいなと思います」とコメント。実戦の中で、新たなスタイルを試すのが楽しみといった雰囲気があった。

 実際、初日の松山には、そのパッティングを含めて、以前とは違う部分がいくつか見受けられた。まずドライバーのシャフトが、長く愛用していたオレンジカラーのものからブルーのタイプに変わっていた。パターは、マスターズで使用したベントネックのものから、従来のエースパターと同じ、クランクネックのものに戻った。

 プレーの面でのもっともわかりやすい変化は、やはりパッティングだ。マスターズまでのものと比べてスタンス幅が狭まり、より高い位置からボールを見下ろすスタイル。よりリラックスしてアドレスしているようにも映る。

 ただし、チェンジしたことがすぐさま結果に繋がるほど、ゴルフは簡単ではない。久しぶりの試合ということも重なったか、松山の最初の18ホールは、思うようには進まなかった。

インスタートの11番では、ティーショットを右の林に打ち込み、2打目をグリーン左手前のバンカーに入れてボギーが先行。短いパー4の14番では、85ヤードの2打目をほぼ右ピンハイの1.5mにつけ、続く15番でも、花道からの35ヤードの3打目を3m弱に寄せて連続バーディーを奪ったが、前半最後の18番では、7mのパーパットを残して2つ目のボギーを喫し、イーブンパーで後半へと折り返した。

 その後半では、ショートパットでも苦しんだ。1番では、1mのパーパットがカップ右を通過。2番では、1打目を左の林に打ち込み、10mのパーパットを余儀なくされて、この日4つ目のボギーを叩いた。5番では、グリーン左のラフから12ヤードのアプローチを上手く寄せて、1mのパットを迎えたが、ここでもパーセーブ出来ない。7番では、グリーン右のファーストカットから25ヤードの3打目をベタピンに寄せてバーディーを返したが、初日は2オーバー発進。トップとは7打差の83位タイとなった。

「今のままじゃだめだと思ったので、いろいろチャレンジしているんですが、なかなかすぐには上手くいかないですね」

 ショットもパッティングも、及第点とはいかない。

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「パッティングは、前半はまあ良かったですけど、後半はうまく打てなくなって、そこはいまの課題ですね。ショットは修正点が多過ぎです。そんなことを忘れて打てば、真っすぐいくのかもしれませんが、僕にはそれが出来ないので」

 予選突破がかかった2日目も、プレーの改善は一気には進まなかった。前半は良かったが、後半に落とすという一進一退の様相だった。

 2番で、179ヤードの2打目をピン奥1mにつけて早速バーディーを奪うと、7番では、193ヤードからアイアンを振り抜いて見事に2オン。グリーンに乗ったボールは、傾斜で右に転がってピンに近づいていき、奥6mを捉えた。イーグルトライこそわずかに左に外れたが、楽々と2つ目のバーディー。8番でも、右ラフから67ヤードの2打目がピン右手前1.5mについて、3つのバーディーを奪って前半9ホールを終えた。

 しかし、10番でショートサイドの左ガードバンカーからピンを4mオーバーさせて、この日の初ボギーを叩くと、12番では3mのチャンスを迎えたが決まらない。最終18番では、ティーショットを引っかけてクリークに打ち込み、6mのパーパットも決まらず痛恨のボギー。

この日は1打挽回したものの、通算1オーバーは、ホールアウト時点では週末にプレー出来るかどうか確信を持てないスコアだった。全選手が36ホールを終えてみれば、カットラインぎりぎりの62位タイ。トップとは12打差がついての予選突破だった。

「昨日のラウンド後の練習で、今日は上手く回れそうな感じがしていました。前半のスタートは良かったですし、ショットはまだ自信を持てていないですけど、良い方向に来ているのかなと思いました。でも後半になって、立ちにくいホールだったり、自信が持てていなかったりで、ミスが多くなりました」

 やはり問題は、松山の生命線となるショットだ。

「根本的なスイングがやっぱり良くなっていません。でも、良くなる傾向は前半で見えていたので、あとは、それをどれだけやれるかだと思います。ちょっと兆しが見えただけでも良かったなという感じですね。ショットが回復すればパターに集中出来て良くなると思うので、早くショットを直したいと思います」

「今があったから良かったとなるように頑張りたい」
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 会場のクエイルホロークラブは難コースとして知られることもあり、松山の2日目は出入りの少ない内容となったが、3日目も同じくスコアカードに動きは乏しかった。数少ないバーディーとボギーを、順番に繰り返す1日だった。

 1番で、153ヤードの2打目を左ピンハイ1mにつけてバーディーを先行させたが、4番で3m、5番で3.5mのチャンスを逃すと、7番では227ヤードの2打目のキャリーがわずかに足りず、ボールは右の池へ。3mのパーパットもわずかにカップ左を通過して、この日の初ボギーを喫した。続く距離の短いパー4の8番では、右ファーストカットから42ヤードの2打目をベタピンに寄せて、バウンスバック。しかし、その後は終盤までパーが並んだ。なかでも、14、15番でともに4.5mのバーディーパットを迎えながら、カップに蹴られるなどして決まらなかったのが痛かった。悪い流れで迎えた16番では、42ヤードの3打目がミスとなってグリーン右手前のバンカーに捕まり、2つ目のボギー。最終18番で、160ヤードの2打目をピン奥2mにつけ、この日のスコアを1アンダーとしたが、「良いショットがあっても、結果に繋がらないというか、まだまだだなという感じです」と、噛み合わないラウンドがもどかしい。

「ミスショットをきっかけに、思うようにいかなくなるというのが続いています。ミスをどれだけ忘れるかというのも大事だと思うけど、なかなか……。積もり積もったものもあるので、なかなか忘れることも出来ないです」

 それでも、現状を避けては通れない過程と考えて、前を向くしかない。

「今があったから良かったとなるように、頑張りたいと思います」

 イーブンパーの51位タイで迎えた最終日。この日もスコアの動きは少なかったが、「4日間のなかでは、一番良かった感じですね」と、松山もやっと少しは納得のラウンドとなった。

 1番で6mのパーパットを迎えてボギースタートとなったが、「何も思わず出来ました」と動じない。4番でも10mから3パットを喫して、ボギーが2つ先行したが、8番からの11ホールで、しっかりと挽回してみせた。その8番では右ラフから45ヤードの2打目を80cmにつけてバーディーを奪うと、9番では9mのバーディーパットを強めのヒットで沈めてみせた。13番では5m強のバーディーパットがカップの縁で止まり、顔を突きだして、「なんで?」というふうにボールを見るシーンもあったが、それを悪い展開へのきっかけにはさせない。

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15番では9.5mに2オンし、あとわずかでイーグルというパットを見せての3つ目のバーディー。17番のパー3では、「ああいうショットを打てると、少しずつこういう方向でいけばいいんだというのが見えてくるので、良かったと思います」という会心の1打目で2.5mにつけ、4日間で初めての60台となる2アンダー「69」に繋げた。順位はトップ30とはいかなかったものの、51位タイから31位タイまで、20位も引き上げることが出来た。

「朝の練習場でいろいろ変えてみて、久々に良い感じ、これをやると良くなるという感じがありました。試合になるとなかなか上手くはいかないですが、少しずつは変わってきていると思います」

 もちろん、この状態を続けることが、なかなかに難しい作業であることも承知している。

「すぐ忘れるものなので、しっかりと気を抜かずに、またいいプレーが出来るように頑張りたいなと思います」

 次週も「AT&Tバイロン・ネルソン選手権」に参戦し、「全米プロゴルフ選手権」には3週連続出場で臨むことになる。新たに試して上手くいったことを、実戦の場でさらに体に染み込ませ、良い感触のままにメジャー第2戦に乗り込む考えだ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 3 4 3 5 4 4 5 4 4 3 4 5 4 3 4 71
5
1
4
1
4
1
4
2
4
2
3
2
5
2
3
1
3
E
5
E
4
E
4
E
3
E
4
E
4
-1
4
-1
2
-2
4
-2
69
-2
3
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-1
3
-1
6
E
3
-1
4
-1
5
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-1
5
-1
5
E
3
E
3
-1
70
-1
4
E
3
-1
4
-1
3
-1
4
-1
3
-1
4
-2
3
-3
4
-3
6
-2
4
-2
4
-2
3
-2
4
-2
5
-2
4
-2
3
-2
5
-1
70
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5
1
5
2
4
2
3
2
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4
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4
2
4
2
5
E
5
1
4
1
3
1
3
E
4
-1
4
-1
3
-1
5
E
73
2

リーダーズボード

Pos Name
1 マックス・ホーマ
2 ジョエル・ダーメン
3 ジャスティン・ローズ
4T セルヒオ・ガルシア
4T リッキー・ファウラー
4T ポール・ケイシー
4T ジェイソン・ダフナー
8T カイル・スタンリー
8T ジョナサン・ベガス
8T キース・ミッチェル
8T ロリー・マキロイ
8T パット・ペレス
31T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -4 69 63 70 67 269
-12 F -1 66 66 70 70 272
-11 F -3 70 67 68 68 273
-9 F -3 69 73 65 68 275
-9 F -3 71 70 66 68 275
-9 F -2 69 71 66 69 275
-9 F 2 68 63 71 73 275
-7 F -3 69 69 71 68 277
-7 F -2 72 67 69 69 277
-7 F -2 68 74 66 69 277
-7 F 2 66 70 68 73 277
-7 F 3 69 68 66 74 277
-2 F -2 73 70 70 69 282

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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