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2019.03.27 - 03.31

WGC デル・テクノロジーズ・マッチプレー選手権

WGC デル・テクノロジーズ・マッチプレー選手権
WGC デル・テクノロジーズ・マッチプレー選手権

4年連続グループリーグ敗退も、
世界1位撃破で、メジャーへ弾み

「3日間でプレッシャーがかかる
パットやショットを打ちたい」

 2週前の“第5のメジャー”、ザ・プレーヤーズ選手権で8位タイに入り、上昇気配を見せた松山英樹。とくに決勝ラウンド2日間において、課題だったパッティングに冴えが戻ったことが好材料だ。スコアへの貢献度を示すスタッツは、3日目に1.389、最終日はさらに1.882を記録。大一番、マスターズ・トーナメントに向けて、自信も深まったはずだ。

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 その2週後のメジャーを前に、最後の実戦の場となるのが、今回の世界ゴルフ選手権「デル・テクノロジーズ・マッチプレー」。その名の通り、通常の試合とは異なる、マッチプレーという形式だけに、マスターズを想定してのプレーは難しいようにも映る。しかし、松山の言葉を聞けば、意外とそういうわけでもないのかもしれない。

「プレッシャーがかかった場面でのゴルフをしっかりと出来るチャンスが、3日間あります。そこからのことはまだ分からないですけど、その3日間でプレッシャーがかかるパットやショットを打てる所でやりたいなという感じはありますね」

 しっかりとしたプレーをし、勝利を意識した展開に持ち込めれば、充分に緊張感を感じられる。たとえ16人によるトーナメントに進めなかったとしても、グループリーグの3日間で毎日、その体験が出来る可能性があるということだ。

 初日の対戦相手は、南アフリカのブランデン・グレース。現在、ワールドゴルフランキング42位で、松山と同様、過去3大会連続でプレジデンツカップに出場している実力者だ。今シーズンはウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープンで2位に入ってもいる。

 松山は大会前に、ゴルフの調子について、「なかなか感覚が持続出来ないというか、ピッタリはまりそうな雰囲気がまだない、というのが正しいです」と語り、さらに、「ザ・プレーヤーズ選手権の3日目、4日目と、試合をやっていくにつれて良くなっていくという感じがありました。マッチプレーなので、その感覚を最初の3ホールくらいで掴まないと厳しい戦いになると思います」と続けていたが、その言葉が悪い方向で当たることになった。序盤からピリッとせず、主導権がグレースに渡ってしまう。

 1番では、グレースが2.5mのパーパットを沈めたのに対し、松山は2m強が決められず、さっそくアップを許すと、2番でも2.5mのパーパットが入らず、2ダウン。3番でグレースが3打目をクリークに打ち込み、4番では松山が右ピンハイ5.5mから、微妙なラインのバーディーパットを決めて、いったんはマッチをオールスクエアに戻したが、その後は、防戦一方となってしまった。

 6番で松山は、235ヤードの2打目をグリーンの奥、ピンから23mに2オンさせ、イーグルトライは6mショートしたものの、わずかに左に曲がる2パット目を沈めてバーディー。

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しかし、グレースは3.5mのイーグルパットを沈めて、松山のバーディーを上回った。続く7番では、松山の1mほどのパーパットがカップに蹴られて、再び2ダウン。

 後半に入り12番では、またしても6番のような攻防となった。179ヤードの2打目をピン右手前に2オンさせた松山だが、グレースは先に1mにつけており、松山のイーグルトライは決まらず、グレースは楽々とイーグルを奪っていった。

 残り6ホールで3ダウンの松山は、勝負に出た。しかし、思い通りに事は運ばなかった。短いパー4の13番では、ドライバーを手にして果敢に1オンを狙ったが、池に打ち込み、ドロップ後の3打目までも池に捕まって、4ダウン。14番では、松山の3.5mのバーディーパットは左に外れ、グレースが1mのパーパットを沈めて、差は縮まらない。

 ドーミーの15番では、グレースが2打目をピン手前3mにつけたのに対し、松山の101ヤードの2打目は右ピンハイ2.5m。しかし、ここでもグレースがパットを決めてきて勝負が決した。4&3で、松山は完敗に近かった。

「練習場では良かったと思うんですけどね。コースに出ると良くないです」と、この日の調子を評した松山は、グレースの2つのイーグルの場面についても、自分を責めた。

「ミスをしていなかったら、ああいうこともあると思います。ミスは僕が多かったので、しようがないかなと思います」

「良いプレーが出来た。自信を持っていい」

 トーナメントに進出するためには、勝つしかなくなった2日目。相手は、チェズ・リービー(アメリカ)。世界ランクは、松山の入ったリーグでは最下位の57位だが、今シーズンは松山と同じく、トップ10を3回記録しており、もちろん侮れない。

 この2人の一戦はシーソーゲームの様相を呈したが、互いにミスも多かった。2番では、リービーがガードバンカーで2打を要して、松山は1アップ。しかし、5番では今度は松山がグリーン右手前のバンカーから“ホームラン”させて、マッチイーブンに。その後、10番まで互いに一度ずつアップしながら、すぐにオールスクエアに戻るという流れとなった。

 12番からは、とくにミスが目立った。12、13番では、リービーが池に捕まって、松山が2アップまでリードしたが、14番では今度はリービーが2mのバーディーパットを沈めて、松山の1アップ。

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さらに17番では、松山のティーショットが最初から左に出て、グリーン手前の崖の下へ。オールスクエアに戻ったのは、これが4度目となった。

 最終18番こそ、2人ともグリーン周りからアプローチをベタピンに寄せてバーディーとしたが、締まらない引き分けだったと言えた。スコアカード上のバーディーは、2人合わせても、わずかに5つ。松山が一言、「泥仕合ですね」と評したのも無理はなかった。

「最悪の内容で2人ともやっていました。今日の相手の内容だったら楽に勝っていないといけないです。まあ、相手もそう思っているでしょうけど」

 この日、グレースが連勝したことで、松山の4年連続となるグループリーグ敗退が決まってしまった。3戦目のダスティン・ジョンソン(アメリカ)との1戦は、何としても勝ちたい。内容も問われる。

「消化試合ですが、頑張りたいです。ワールドランキング1位の選手と出来るので、マスターズに向けていいラウンドにしたいと思う」

 大会前のコメント通り、松山は3日目にしてようやく、本調子を取り戻した。ジョンソン相手に主導権は終始、手離さなかった。

 2番で7mの左に大きく曲がるバーディーパットを、「入ると思いました」という予感通りに沈めて1アップとすると、4番ではジョンソンが3m弱のパーパットを外し、松山の2アップ。5番では、打ちおろしの370ヤードをジョンソンが1オンさせ、4mのイーグルトライも決めて1アップとなり、8番では松山の3mのパーパットがカップに蹴られて、オールスクエアとなったが、松山が怯むことはなかった。

 10番では、120ヤードの2打目をピン右奥4.5mにつけ、複雑なラインのバーディーパットも沈めると、ジョンソンの1.5mのバーディーパットがカップでUターン。松山が再びリードを奪った。11番では、ジョンソンがティーショットを池に打ち込み、松山の2アップ。12番では、155ヤードからピッチングウェッジでピン右2.5mにつけ、イーグルを奪い返してリードを3アップに広げる。さらに松山は手綱を緩めることなく、13番では99ヤードの2打目を左ピンハイ1m弱。ジョンソンはOKを出し、自身の2mのバーディーパットは外れて、松山は怒涛の4連続アップとなった。

 14番でジョンソンが2mのバーディーパットを沈め、1ホールを取り返したが、もう松山の勝利は堅かった。

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16番で、松山がグリーン右手前バンカーから28ヤードの3打目を2m弱につけたのに対し、ジョンソンはグリーン左手前ラフからの3打目をグリーン右にオーバーさせて、敗北を認めた。3&2。世界ランキング1位に対し、完勝を収めた。

 何より、この日はパッティングがポイントだった。「ザ・プレーヤーズ選手権で良くなったようなフィーリングが出ました」と言うように、分けたホールの3番で2m、6番で1m強のバーディーパットも決まり、スコアカード上では1イーグル、6バーディーを奪ったことになった。加えてショットも、「ドライバーは悪くも良くもないですが、安定はしてきています。兆しは見えているかなと」と、数戦前まであった不安は払拭されている。

「良いプレーが、ザ・プレーヤーズ選手権の3日目、4日目、今日と出来ました。自信を持ってもいいと思います」

 自らに厳しい松山の口から、堂々の宣言も飛び出した。悲願のメジャー制覇へ、準備はほぼ整ったと見ていい。

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スコアボード

Win Name Score Name Win
ROUND 3
松山 英樹 16H
2 and 3
ダスティン・ジョンソン  
ROUND 2
  松山 英樹 18H
Even
チェズ・リアビ  
ROUND 1
  松山 英樹 15H
4 and 3
ブランデン・グレイス

リーダーズボード

Win Name Score Name Win
決勝
  マット・クーチャー 16H
3 and 2
ケビン・キスナー
3位決定戦
ルーカス・ビエルゴール 16H
4 and 2
フランチェスコ・モリナリ  
準決勝
マット・クーチャー 18H
1 UP
ルーカス・ビエルゴール  
  フランチェスコ・モリナリ 18H
1 UP
ケビン・キスナー
準々決勝
  タイガー・ウッズ 18H
1 UP
ルーカス・ビエルゴール
  セルヒオ・ガルシア 18H
2 UP
マット・クーチャー
ケビン・キスナー 17H
2 and 1
ルイ・ウェストヘーゼン  
  ケビン・ナ 13H
6 and 5
フランチェスコ・モリナリ

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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