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2019.03.07 - 03.10

アーノルド・パーマー招待

アーノルド・パーマー招待
アーノルド・パーマー招待

5戦連続トップ20を逃す、33位タイ
やはり課題はグリーン上のレベルアップ

原因不明の体調不良に襲われても、
31位タイで予選通過する地力の高さ

 前戦のWGCメキシコ選手権を4戦連続トップ20となる19位タイで終え、1週間のインターバルを置いて、「アーノルド・パーマー招待」に出場した松山英樹。開催地はフロリダ州オーランドで、松山がアメリカの拠点を置く場所だ。通常なら、自宅から大会に臨めるというのは大きなプラスに働いたことだろう。

 しかし、今大会の松山は、地の利を生かす以前の問題に直面した。体調不良により、開幕前日のプロアマを欠場。

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無事、初日のスタートホールには姿を現したが、ティーオフ前から腹部をさする仕草を見せ、万全の状態ではないことを窺わせた。

 やはり、そんな状態では中々いいプレーを見せることは出来ない。序盤から苦戦が続いた。1番では、162ヤードの2打目をショートしてグリーン手前のバンカーに入れ、12ヤードの3打目は、いわゆる"目玉"のライのためにカップを11mオーバー。ボギー発進とすると、続く2番でも2打目で右手を離し、グリーン手前の花道にショート。18mの3打目はパターで打ったが、ここでも4mを残して連続ボギーを喫する。さらに5番では、1mのパーパットもカップに蹴られて決められず、5ホールで3オーバーの乱調ぶりだった。

 ようやくバーディーが来たのは6番。41ヤードから1mにつけてパットも沈めると、7番のパー3でも、1打目を2.5mにつけるナイスショットで2打挽回した。

 しかし、連続バーディーでそのまま上昇気流に乗って、というわけにはいかなかった。8番では1m強のパーパットがカップを舐めて外れると、折り返して10番では20ヤードのアプローチを4mショートさせて、連続バーディーが帳消しに。12番でも、3パットでこの日6つ目のボギーを献上し、スコアは4オーバーにまで達した。

 この日は、ショットを終えた後にしゃがみ込む場面も散見された。ホールアウト後に明かしたところによると、血液検査をしても体調不良の理由がわからず、薬を飲んでも効かない状態だったとのこと。ただ、「痛いときもあったけど、ゴルフをしていたら忘れられました」と言うように、腹部の痛みを気にする様子は、ホールを消化するごとに減っていった。

 そのお蔭もあったのか、終盤ではいつもの松山の爆発力がようやく見られた。14番ではティーショットをピンに絡めて1.5mにつけ、3つ目のバーディー。15番では、4.5mのわずかに右に切れるバーディーパットを沈めた。16番では205ヤードの2打目をオンさせて、12mからしっかりと2パットで収めて、3連続バーディー。最終18番でも、ピン奥5mから少し左に曲がるパットを決め、バーディーフィニッシュ。「途中まで4オーバーを打っていますし、あまり手応えはないですね。たまたま最後に良いショットを打てた感じです」と、自己評価は低かったが、終わってみればイーブンパーにまで戻っているあたり、さすが松山と感じさせるプレーぶりだった。トップとは7打差の49位タイ。状態を考えればまずまずだろう。

 松山が言うには、痛みそのものが問題なのではないのだそうだ。

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「体調は関係ないと思います。それ以前に、練習してもなかなかティーショットの不安が取り除けない部分があり、そういう所で今日はミスが多かったです。明日、18ホール頑張ります」

 迎えた2日目の体調は、「昨日よりかなり良くなっているので、楽にプレー出来たかなという感じです」と振り返ったように快復傾向を見せ、ゴルフの方でも序盤からスコアを伸ばすことが出来た。スタートの10番で100ヤードの2打目を4mにつけて、早速バーディーを先行させると、12番では79ヤードの3打目を1m弱に寄せて楽々と2つ目のバーディー。14番では15ヤードのアプローチを寄せ切れずに3mを残し1打落としたが、前日のような大崩れには陥らない。折り返して4番では、グリーン右手前15ヤードからショートサイドのピンに対し、バンプアンドランのアプローチでベタピンに寄せ、タップインでバーディーとすると、6番でも右手前バンカーから18ヤードの3打目を1m弱につけて、4つ目のバーディー。この日は、パー5で3打を稼ぎ出した。8番では2mのパーパットを沈められず、2つ目のボギーを喫したものの、2アンダーをマーク。前日序盤の状況を考えれば予選を通過するだけでも凄いが、首位と7打差の31位タイで決勝ラウンドに駒を進めたのだから、やはり松山の現在のゴルフはかなり底上げされていると見ていいのではないだろうか。

 もちろん本人に、まったく納得する様子は見られない。「良いのかなと思っていたら全然ダメだったり、ちょっと苦しい流れが続いてます。原因が何か分からないままでいるので、それを早く突き止められるようにしたいなと思います」と言うように、この日はティーショットのフェアウェイキープ率が、前日の64.29%から50%に低下。「ミスしている所もありますけど、最近の中では良い方だと思うので、これを続けられるようにしたいと思います」というパッティングに救われた形だが、そのパッティングもスコアへの貢献度を示すスタッツはマイナス。とても本調子とは言えない。

「パッティングでどれだけ
損をしているんだという感じ」

 迎えた3日目。結果から言えば1アンダーでまとまったが、松山にとっては現状の悪い部分がすべて出て、さらにいい所も消えてしまったという内容だった。ホールアウト後、「ショックを隠せないです」とまで口にした。

「ショットで、年明けから良くなる兆しが見えたものが、この試合で一気に無くなった感じです。アイアンは何とかなっていたのに、今日は全然言うことを聞かなかったです」

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 何より象徴的だったのは、1バーディー、1ボギーで迎えた6番だった。1打目はなんとか左の池ギリギリに留まり、左足下がりのライから5番アイアンで放った2打目もトップのミスショット。しかし、ボールは水切りショットで池ポチャを免れ、さらに、グリーンを捉えられなかった3打目の後に、8ヤードの4打目がチップインでバーディー。結果は良くても、このドタバタぶりでは、手応えも何もあったものではないだろう。

 その後も、スコアは行ったり来たりだった。8番で20mから3パットで2つ目のボギーを喫したが、10番では右ラフから110ヤードの2打目がグリーンに乗ってから上手く転がって1mにつき、3つ目のバーディー。さらに12番では、16ヤードの3打目、バンカーショットを2mに寄せてバーディーを重ねた。しかし、15番では1.5mのパーパットがカップに蹴られ3つ目のボギー。通算3アンダーで23位タイに浮上し、首位とも6打差に縮まったが、「今日は『80』ぐらい打ってもおかしくない内容でした」と、すっきりしない。

「この後、家に帰って練習して、明日に向けて良いキッカケがあればな、という感じです」

 その願いが通じたということだろうか。最終日の内容は、4日間で一番だったと言えるかもしれない。

ドライバーのモデルを変更したことも功を奏したのか、フェアウェイキープ率は78.57%まで上昇して、チャンスを次々と演出した。1番では、ディボット跡のような所から放った170ヤードの2打目が4m。5番では140ヤードから4.5m、6番では69ヤードから1.5m、8番では179ヤードから50cm強のベタピン。10番では147ヤードから4m、11番では156ヤードから3m、13番では131ヤードから5m、16番では63ヤードから3.5m。ビッグスコアをマークしても、まったく不思議ではなかった。

 しかし、この日はパッティングが大ブレーキとなった。4日間とも、スコアへの貢献度を示すスタッツはマイナス表示だったが、最終日は最悪の-4.828。これではチャンスを生かせない。「入らないし、ラインも読めていなかったので、打ち方までおかしくなった」という状態で、前述の8つのチャンスのうち、バーディーは1番と8番だけに留まり、さらに2番では2m、14番では約50cmのパーパットも外れた。もっと言えば、4つあるパー5で1つもバーディーが奪えなかったのも痛かった。6番、16番の他にも、4番で22ヤードのアプローチを3mのチャンスにつけながら取れなかった。

 結局、15番でもグリーン右奥ラフからの17ヤードのロブショットが寄り切らずにボギーを叩き、バーディーは前半の2つ止まり。

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3日目を終えて上位も充分に狙える位置だったが、通算2アンダーの33位タイで、5戦連続のトップ20も逃す結果となってしまった。

 ただ、前日に、「この試合で一気に無くなった感じです」と言っていたショットの調子を、すぐに取り戻せたことは大きい。体調不良が要因となって、少しの間、体が本来のスイングを忘れてしまっていたということではないだろうか。

「ショットはちょっと戻ってきた感じがあります。ドライバーは、スイング自体がかなり安定してきたので、そのせいかなという感じですね。今日くらいのスイングが出来れば、たぶん、何を使っても真っすぐ行きます」

 となれば、やはり一番の課題はグリーン上だ。

「パッティングでどれだけ損をしているんだという感じなので、そこをどれだけ早く高いレベルに持っていくかだと思います」

 次週は、2019年のビッグイベント第1弾、「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」。中3日で、松山がどんな答えをパッティングに見いだして来るかに、ぜひ注目したい。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 5 4 5 3 4 4 4 4 5 4 3 4 5 3 4 72
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72
E

リーダーズボード

Pos Name
1 フランチェスコ・モリナリ
2 マシュー・フィッツパトリック
3T イム・ソンジェ
3T トミー・フリートウッド
3T ラファエル・カブレラベロ
6T キース・ミッチェル
6T カン・スン
6T マット・ウォリス
6T ロリー・マキロイ
10T アダム・ロン
10T アン・ビョン・フン
10T ルーカス・グローバー
10T ジェイソン・コクラック
10T ルーク・リスト
33T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-12 F -8 69 70 73 64 276
-10 F -1 70 70 67 71 278
-9 F -4 71 69 71 68 279
-9 F -4 69 66 76 68 279
-9 F -3 65 75 70 69 279
-8 F -6 71 68 75 66 280
-8 F -4 69 72 71 68 280
-8 F -1 71 69 69 71 280
-8 F E 72 70 66 72 280
-7 F -5 74 71 69 67 281
-7 F -4 72 72 69 68 281
-7 F -3 70 71 71 69 281
-7 F -2 70 73 68 70 281
-7 F -1 70 72 68 71 281
-2 F 1 72 70 71 73 286

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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