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2019.02.21 - 02.24

WGCメキシコ選手権

WGCメキシコ選手権
WGCメキシコ選手権

19位タイで4戦連続トップ20の安定感
約2カ月でランクは102位から32位へ

「何かをやってみないと、
良いも悪いも分からない」

 2018-2019年シーズンの世界ゴルフ選手権第2戦、「WGCメキシコ選手権」。松山英樹は2年ぶりにメキシコシティへと降り立った。

 前週のジェネシス・オープンでは、初日72位タイから徐々に順位を上げて、今シーズン2度目のトップ10となる9位タイ。しかし、今大会前のテレビ用インタビューに答える松山は、「みなさんがスコアを崩してくれたおかげでトップ10に入れたようなものなので……」と、まったく評価してはいなかった。

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 今季最初のトップ10入りとなった1月のファーマーズ・インシュランス・オープンでは、初日に6位タイと滑り出して、そのまま上位で4日間を戦いつづけ3位タイ。そういった展開であれば、松山としても少しは充実感を得られたはずだ。その意味で、今大会では初日、もしくは2日目でしっかりと上位につけ、3日目、4日目で勝負を懸けるプレーがしたい。

 しかし、転がりが読みづらいポアナ芝のグリーンに、「パットはもう諦めています。ショットが戻ってくれば、パットの練習に切り替えられると思うんですけど……」と語っていた松山のパッティングの状態が重なって、思い通りの好発進とはいかなかった。距離の短い1番こそ3番ウッドで9.5mに1オンし、バーディースタートを決めたが、3番ではショートサイドの左バンカーから14ヤードのショットが寄らず、3.5mのパーパットを外した。5番では3mのチャンスが決まらず、8番では2.5mをセーブ出来ず1オーバーパーへ。

 9番では3.5mを決めてナイスセーブとしたが、後半での攻勢のきっかけにはならなかった。「やっぱり、パットが良くないのが出てきています」と振り返るように、11番では3m、12番では4.5mが入らず、堪えきれずに13番では2m強を外して、この日3つ目のボギー。

 15番では、244ヤードの2打目で4番アイアンを手にし、「"マン振り"しました」という渾身の一打でピン奥4mに2オンを決め、ようやく2つ目のバーディーを手にした。しかし、結局この日は32パットを要し、スコアへのパッティングの貢献度を示す数値も-1.384となってアンダーパー発進とはならなかった。首位と8打差の1オーバー35位タイ。

 ただし、ショットについてはパーオン率が61.11%で、フェアウェイキープ率は64.29とまずまず。感触も悪くはない。

「ショットは先週よりも良くなっています。アイアンから3番ウッドまではいいです。ドライバーは少ししっくりこないけど、今の状態で練習出来れば不安がなくなると思います。4アンダー、5アンダーが出せるショットでいけたらいいんですけど……」

 2日目も、ショットは「良くはないですが、最低限はクリアしています。悪かったときに比べれば、全然いいです」という出来で、パーオン率は66.67%に上昇し、フェアウェイキープ率は前日と同じ64.29%。しかし、この日もパッティングがもどかしかった。初日以上に5m以内のチャンスが訪れたが、決まったのは前日より1つ多いだけの3つだった。

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 10番スタートで、11番では2.5mが決まらず、続く12番でも3.5mが入らない。初バーディーが来たのは15番。225ヤードの2打目を9mに2オンさせて、2パットで収めた。しかし16番では、花道から27ヤードの3打目を寄せられずボギーとすると、18番では3.5mのバーディーパットが、カップ近くで向きを変え決まらない。

 折り返して1番では、グリーン右サイドのラフから13ヤードの2打目を2mに寄せ、2番でも右ラフから44ヤードのセカンドショットを1m強につけて連続バーディー。しかし、その後も、「入らない原因が分かっていないです」というパッティングに悩まされた。3番では4.5m、6番でも3mのチャンスが来たが、ここでも入らない。8番では15mのバーディートライから3パットで、2つ目のボギー。最終9番でも3.5mのバーディーパットがカップに蹴られて、思わずパターを空に向け手離した。この日を1アンダーでまとめ、通算イーブンパーで28位タイに上昇したが、首位との差は11打にまで広がった。

 この日も、パットの貢献度はマイナス表示。「落胆していますよ」という松山だが、もちろん、嘆いてばかりいても始まらない。

「原因が分かれば、楽になります。グリーンに影響されないパットスタイルを見つけられたらいいと思います。何かをやってみないと、良いも悪いも分かりません。現状を変えるには、やってみるしかないです。それで良ければ良い。悪かったら、また何かをやれば良いと思います」

「ドライバーとパッティングを
仕上げないと優勝争いに絡めない」

 試行錯誤がようやく少し報われたのが、3日目だった。2番でグリーン右手前ラフから31ヤードの2打目をしっかり70cmに寄せてバーディーを先行させた後、パーを5ホール並べた後の8番では、192ヤードの2打目を7番アイアンで2mにつけ、前半を2バーディーで折り返した。11番では288ヤードからの2打目を3番ウッドで2オンさせて3つ目のバーディーを奪うと、13番では3.5mのバーディーパットが左、そして右と、転がる方向を微妙に変えながらもしっかりとカップ真ん中から沈んだ。

 14番ではグリーン右手前ラフから26ヤードのアプローチが、ファーストバウンドで大きく跳ねて7mオーバーし、この日唯一のボギーとなったが、15番でグリーン手前ラフから13ヤードのアプローチを1.5mに寄せてバウンスバック。この日は4アンダーをマークして、通算も4アンダー。トップとは12打差に広がったが、16位タイにまで順位を上げた。

「組全体の流れが良かったので、自分も自然と伸びたんじゃないかなという感じですね」と語る松山は、スコアへの貢献度がプラスとなったパッティングにも及第点の評価だ。

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「昨日までに比べたら全然ストロークは良くなっています。タッチがラインとなかなか合ってくれないですが、それでもバーディーを取れているので良かったなと思います」

 優勝争いの渦中にいられないことは不本意だろう。ただそれでも、この日のスコアが後押ししているのか、松山は少ない可能性にも諦めない姿勢を示した。

「トップ10を狙える位置ですし、ビッグスコアを出せればチャンスがなくもないと思うので、頑張りたいと思います」

 最終日、最終組から5つ前の組の松山は、距離の短い1番で、右ラフから31ヤードの2打目を1m強につけ、力強くバーディー発進していった。しかし続く2番は、"もし、決めていれば"というホールになった。6.5mのバーディーパットは、カップに向かったかに見えたが、転がりが弱まるに連れ、ボールが微妙に揺れ、最後はカップ左脇を抜けていった。

「前半はちょっとしたミスで、スコアにならなかったです」と言うように、そこから一転、苦しい時間が続いた。4番では、13mのバーディートライから3パットを喫してボギー。5番では5mのチャンスが決まらず、6番ではグリーン左奥の木の間から植え込みを越える3打目のアプローチを強いられ、グリーンオンはならずにパー止まり。

7番では、「完全にミスです」という1打目がグリーン右手前の背の高い木に当たって池に捕まり、8番ではティーショットを曲げて、3打でもグリーンを捉えられずに連続ボギーを喫した。

 しかし後半は、「何かが良くなったという感じはしないです」と振り返るものの粘った。11番では、252ヤードの2打目で、グリーン手前の木を避けるようにスライスをかけて、右サイドのピンの2mに絡めた。イーグルトライは打った瞬間に歩き出すパットとなったが、返しを沈めて、ようやくこの日2つ目のバーディー。さらに14番では、右ラフから161ヤードの2打目を2mにつけ、16番では156ヤードの2打目を右ピンハイ3mとし、計4つのバーディーを奪った。この日のスコアも1アンダーまで盛り返すことが出来た。

 前半の2、5番と同様に、悔やまれるのは10番で2.5m、12番で3m、18番でも5m強のチャンスを迎えながら決めきれなかったことだろう。

「パッティングは今日が一番良かったんですけど、短いパッティングも外しましたし、ラインの読みも合わなかった所がありました」

 この日のパットの貢献度は再びマイナスに戻り、通算5アンダーと伸ばしながら、順位は19位タイに下降してフィニッシュとなった。

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 ただ、4戦連続トップ20の安定感は評価していいはずだ。1月のソニーオープン・イン・ハワイを終えて102位だったフェデックスカップランクは2カ月弱で32位に上がった。

「ショットもバタバタしていましたが、そのなかでもいい形で終われたと思います。ドライバー以外のショットはそんなに状態が悪くなっているわけじゃないので、体をしっかり休めてやれば、またいいプレーが出来るかなと思います。ドライバーとパッティングを仕上げないと優勝争いには絡めないと思うので、そこをしっかりと練習したいと思います」

 次戦は2週後、拠点を置くフロリダ州オーランドでの「アーノルド・パーマー招待」。"地元"での一戦から、いよいよマスターズ・トーナメントへの大切な約1カ月が始まる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 4 5 3 4 4 4 5 4 3 4 5 4 3 4 71
3
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4
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3
1
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72
1

リーダーズボード

Pos Name
1 ダスティン・ジョンソン
2 ロリー・マキロイ
3T ポール・ケイシー
3T イアン・ポールター
3T キラデク・アフィバーンラト
6T パトリック・カントレイ
6T セルヒオ・ガルシア
6T キャメロン・スミス
9 ジャスティン・トーマス
10T ヨースト・ルイテン
10T キーガン・ブラッドリー
10T タイガー・ウッズ
10T デビット・リプスキ
19T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-21 F -5 64 67 66 66 263
-16 F -4 63 70 68 67 268
-11 F -6 71 72 65 65 273
-11 F -3 68 68 69 68 273
-11 F -3 68 69 68 68 273
-10 F -1 72 67 65 70 274
-10 F -1 69 66 69 70 274
-10 F -1 69 67 68 70 274
-9 F -9 66 73 74 62 275
-8 F -7 71 67 74 64 276
-8 F -6 69 73 69 65 276
-8 F -2 71 66 70 69 276
-8 F -2 68 71 68 69 276
-5 F -1 72 70 67 70 279

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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