TOUR RESULT

2019.01.31 - 02.03

ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン

ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン
ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン

不満の募る4日間でも15位タイ
確実に上がっている"最低限のライン"

「悪い思い出はないです。
ケガは、良い反省になった」

 松山英樹にとって、USPGAツアーの中で最も成績を残している大会といえば、「ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン」となる。2014年の4位タイに始まり、2015年2位タイ、そして、2016年と2017年で2年連続優勝と、抜群の成績を収め続けてきた。
 しかし、多くの人には、昨年の衝撃が頭にこびりついていることだろう。初日に手首のケガを負い、2日目をスタートすることなく棄権。

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その後、長期休養を余儀なくされ、昨シーズンの苦悩の始まりともなったのだから、それも仕方のないことだ。

 それでも松山は、この試合に対して、「悪い思い出はないですよ」と、今大会前に語った。

「ケガをしてしまったのは仕方がないです。良い反省になったんじゃないかなと思います」

 前向きに語れるのは、前週のファーマーズ・インシュランス・オープンで、2シーズンぶりにトップ3(3位タイ)に入ったことも関係しているのかもしれない。久しぶりの上位争いを経て、この好相性の大会に入れるのだから、気分が悪いはずはない。

「アイアンだけは良くなっているので、ウェッジとウッド系が上手くプレーできれば、自ずと優勝争いにいると思います。まず、初日、2日目を大事にしたいと思います」

 大会3勝のフィル・ミケルソン、昨年大会優勝のゲーリー・ウッドランド(ともにアメリカ)とのペアリングとなった松山は、初日を1番からスタートすると、前半でスコアを順調に伸ばしていった。ロングホールの3番で2オン2パットのバーディーとすると、6番では174ヤードの2打目を右ピンハイ3mにつけて、やや右に曲がるラインを読み切った。8番でも、今度は左ピンハイ3.5mのやや左に曲がるラインを沈めて、3つ目のバーディー。

 折り返してバックナインも、伸ばせそうな雰囲気があった。10番では4.5mのバーディーパットがわずかにショートし、パー。11番では、147ヤードの2打目が左ピンハイ1mについたが、この短いチャンスでボールはカップ左に外れていった。

 決められる所で決めないと、ピンチが来る。15番では、右ラフから240ヤードの2打目をユーティリティで放ったが、浮島グリーンの右手前でボールは大きく跳ね返り、池に。ドロップゾーンから4打目を右2mにつけたが、このパーパットもカップ左を抜けていった。

 17番で6mを決めてバーディーを奪い返し、初日を3アンダー27位タイ発進としたが、ホールアウト後の松山は、「何も良い所がなかったです」と、納得の行かない様子だった。トップとは4打差。もっと出来ていれば、リーダーボードの上位にいられたはずなのだ。

「不満は全部です。全然ダメでした。ジャッジミスとかもいろいろありました」

 特に、ドライバーも含めて、ショットの内容が悔しい。

「良くなりかけていたのが、先週の3日目(4日間で唯一オーバーパー)のように全然アジャスト出来なくて、その原因がまだ分からないです」

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 迎えた2日目は、パーオン率が66.67%から83.33%へと良化した。しかし、それがなかなかスコアに反映されないのがつらい。初日よりも出入りの激しいラウンドが展開された。

 10番スタートで、いきなり6mから3パットを喫してボギーが先行。13番では、グリーン右奥からバンプを越えて下る12ヤードの3打目アプローチを30cmほどに寄せて、バーディーとしたが、勢いをつかめない。続く14番では、6mのパーパットがカップ左を抜け、16番では3パットを喫して、通算スコアは1アンダー。予選通過さえも気になる所(実際の予選通過スコアも1アンダー)にまで後退してしまった。

 流れを掴めない大きな要因は、やはりドライバーショット。右に出てしまう傾向にあった。実の所、「18番で曲がっていたら、後半はドライバーを打つつもりはありませんでした」と、松山はホールアウト後に明かしている。それでも、「17番のティーショットで、ドライバーが1発しっかりと当たったので行けるかなと思いました。18番も良いティーショットを打って、バーディーが取れたので流れが変わるかなと」と言うように、311ヤードと332ヤードの見事なドライブで、挽回が始まった。18番では、113ヤードの2打目を奥からスピンバックさせて2mにつけて、この日2つ目のバーディー。

折り返して2番でも、159ヤードからピン右手前2mとして、真ん中から沈めた。3番のロングホールでは、グリーン右手前のバンカーから20ヤードの3打目が、ベタピン。6番では、左のクロスバンカーからの150ヤードの2打目が、グリーン左ラフから右に跳ねて転がり、ピン左3m。しっかりと決めて、5つ目のバーディーを奪った。

 トータル5アンダーで、順位は24位タイに浮上。ただ、そんなことで松山が喜べるはずもない。何より、内容と8打に広がった首位との差が悔しい。

「アイアンもそんなに良くないです。先週に比べたら、全然ダメですね。パッティングも、ミスパットが入ってくれてラッキーだったり、良いパットが入らなかったり……。伸ばさないと、優勝のチャンスはありません。2日間で2ケタアンダーを出さないと厳しい数字です」

2週続けてのトップ15入り
「少しずつ兆しは見えている」

 ビッグスコアを要求される3日目。思いを示すように、松山は絶好のスタートを切っていった。

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1番で145ヤードからベタピンにつけて、早速、バーディーを奪うと、3番のロングホールでは、グリーン右奥のカラーから10mのパットをきっちりと寄せて、タップイン。3ホールで2つ、スコアを縮めてみせた。

 しかし、この日はパッティングがブレーキとなった。4番で4.5m、5番では3mが決まらない。7番では、2mのパーパットがカップでリップしてボギー。9番でも3mのチャンスが右に外れて天を仰ぎ、ボールをカップから拾い上げた後、打ったラインを悔しそうに振り返って見つめた。

折り返して11番では、13.5mから3パットを喫し、序盤の2バーディーは帳消しに。12番では、1mのバーディーパットも決まらず、松山の口から、ため息が漏れた。

 13番で、2オン2パットのバーディーとし、最終18番では、96ヤードの2打目をベタピンにつけてこの日4つ目のバーディーを奪ったが、消化不良は否めなかった。トータル7アンダーで、26位タイ。トップとの差は13打まで広がり、2年ぶりの優勝は大きく遠のいた。「安定している範囲には入らないかもしれないけど、前日までの2日間に比べたら良かったです。安心して打てました。その分、プレーしやすかったです」というドライバーの出来だっただけに、なおさら、決まらないパッティングが恨めしい。

「悪くなかったんですけど、なかなか入ってくれなかったです。やっぱり、入らないことによって違和感も出てきます。最後の締めとなるパッティングが入らなかったら、ショットが良くても、昨日までと同じスコアになりますね」

 ただ、首位とは差がついたが、トップ10までは3打差。しかも最終日は雨となり、スコアを伸ばせばジャンプアップも見込める。松山はレインウェアを着込み、最後の18ホールへと出て行った。

 松山が、「昨日、少し良かった感覚が全く無くなってしまったので、今日は荒れるなと思っていたのですが、辛うじてパーオンしました」と振り返ったように、パーオン率は前日の72.22%から94.44%まで上昇。ただ、「辛うじて」と言う通り、明らかなチャンスは3日目よりも少なかった。そのなかで、取れる所では取っていくというラウンドだった。

 3番では、118ヤードから右ピンハイ2.5mにつけてバーディーが先行したが、8番では80cmのパーパットがカップでUターン。折り返して10番では、149ヤードのセカンドショットを、右奥のピンにしっかりと突っ込んでピン奥2m。続く11番では、8mのロングパットも決めて、連続バーディーを奪った。なお、この11番のティーショットの際、前半から感じていた右手首の痛みが悪化したという。

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ただ松山によると、「全然心配することじゃないです」とのことで、大事には至らなかったようだ。

 12番では17mから3パットを喫して、2つ目のボギーを喫するも、15番では11.5mのイーグルトライから2パットで収めて、4つ目のバーディー。3日連続の「69」となったが、予想された通り、上位陣も軒並みスコアは大きく伸びず、通算9アンダーで松山の最終順位は15位タイにまで上がっていた。

「先週の流れで、上手くプレーが出来ると思ったんですが、なかなか、そうはさせてくれない感じがありました。ハザードがある所や、打ちにくいホールで、まだ打ち切る自信がないのかなという感じがありますし、パッティングに関しても同じようなことが言えます」

ホールアウト後の松山からは、前の3日間と同様に、当然のごとく反省の弁が続いた。ただ、4日間すべてに納得が行かないなかでも、この順位にいるということは、松山の"最低限のライン"が、確実に上がってきていると言える。

「この2週で、トップ20を外さなかったですし、少しずつ兆しは見えているんじゃないかなと思います」

 次戦は、再来週のジェネシス・オープン。間の1週で、松山はどこまで上積みをしてくるだろうか。大事な時間となる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 5 3 4 4 3 4 4 4 4 3 5 4 5 3 4 4 71
4
E
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6
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3
-2
3
-3
4
-3
68
-3

リーダーズボード

Pos Name
1 リッキー・ファウラー
2 ブランデン・グレイス
3 ジャスティン・トーマス
4T チェズ・リアビ
4T バッバ・ワトソン
4T マット・クーチャー
7T クリス・ストラウド
7T イム・ソンジェ
7T ゲーリー・ウッドランド
10T ジョン・ラーム
10T ザンダー・シャウフェレ
10T ラッセル・ノックス
10T ジョナサン・ベガス
10T ハロルド・バーナーIII
15T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-17 F 3 64 65 64 74 267
-15 F -2 67 64 69 69 269
-14 F 1 64 66 68 72 270
-12 F -3 71 69 64 68 272
-12 F E 66 67 68 71 272
-12 F 4 67 65 65 75 272
-11 F -2 71 66 67 69 273
-11 F -2 69 68 67 69 273
-11 F 1 68 67 66 72 273
-10 F -2 67 68 70 69 274
-10 F -3 67 72 67 68 274
-10 F -3 71 66 69 68 274
-10 F -2 70 69 66 69 274
-10 F E 64 71 68 71 274
-9 F -2 68 69 69 69 275

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。