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2019.01.24 - 01.27

ファーマーズ・インシュランス・オープン

ファーマーズ・インシュランス・オープン
ファーマーズ・インシュランス・オープン

スーパーショットで締めて3位タイ
近づきつつある完全復活の日

「“悪い所の最低限”が
ちょっとずつ良くなっている」

 松山英樹の今シーズンは、3戦を戦って18位タイ、30位タイ、51位タイ。そろそろ目に見える成果が欲しい所だ。自身4戦目は、アメリカ本土に渡っての、「ファーマーズ・インシュランス・オープン」。タイガー・ウッズを始め、豪華メンバーが揃ったフィールドだけに、芳しい成績を得られればさらなる勢いもつくというものだ。

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「だいぶ良い状態にはなってきていると思うんですけど、ただそれを試合でどれだけ出せるかだと思います。まずは予選を通過して、そこから3日目、4日目でどれだけ伸ばせるかで優勝争いもかかってくると思うので、まずは2日を良いスコアで回りたいなと思います」

 今大会の予選2ラウンドは、トーリー・パインズゴルフコースのサウスコースとノースコースに分かれて戦う。松山の初日は、比較的スコアが出るノースコース。しっかりとバーディーを重ねて、2日目に繋げたい所だ。

 松山のスコアが動きはじめたのは4番から。2打目をほぼ右ピンハイの約2mにつけてバーディーとすると、流れに乗った。続く5番では、右のフェアウェイバンカーからの2打目をユーティリティでグリーン左フリンジまで運び、そこから2打で収めて、連続バーディー。距離の短いパー4の7番では、ティーショットを花道に置き、15ヤードほどのアプローチを1m弱に寄せて、3つ目のバーディーを奪った。フロントナインの最終9番も、わずかに左に切れるラインと読んだ約3mのバーディーパットが、最後にカップ右側からコトリと落ちて、バーディー締め。上々の4アンダーで、バックナインへと折り返した。

 ただ、ここでスコアボードを見た松山は、「無理だな、と思いました」と振り返る。10アンダーを筆頭に、同じノースコースを回るプレーヤーが、好スコアでボードの上位に並んでいる。4アンダーで満足はしていられない。

 後半、ようやくバーディーが来たのは16番。右ラフからの2打目を3m強につけて5アンダーとすると、続く17番では、右ファーストカットからの230ヤードを5番アイアンで2オンさせ、2パットで6つ目のバーディーを奪った。何より、ボギーフリーで18ホールをまとめたのが大きい。終わってみれば、6アンダーは首位と4打差の6位タイだ。

「何が特別良かったというわけじゃないんですけど、うまくその流れに身を任せてプレーが出来たかなという感じですね」と語る要因は、ティーショットが14ホール中、5ホールしかフェアウェイに行かなかった一方、18ホール中15ホールでパーオンできた所だろう。

「マネジメント的には悪くなかったと思います。同じコースで回っている人が10アンダーも出しているので、特別スコアが良かったという感じはないですけど、しっかりと明日も良いプレーが出来るように頑張りたい」

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 サウスコースの2日目は一転、ドライバーとアイアンの出来が逆になった。

「ドライバーは安定していましたね。その代わり、昨日に比べるとアイアンが芯に当たっていないです」と言うように、14ホール中9ホールでフェアウェイを捉えたが、パーオンは11ホールに低下。それでも、ドライバーが思い通りに行けば、プレーはやはり楽になる。

 スタートの10番で、花道からの9ヤードをチップインバーディーとすると、前日同様のナイスラウンドを開始した。12番では、7mの左に曲がるラインを読み切って2つ目のバーディー。16番では、1打目が左手前のバンカーに突き刺さり、捜索に時間がかかるほど、ボールが砂に埋まってしまうピンチとなったが、そこから見事に3打で切り抜けた。

「トリプルボギーもあり得ました。ボギーは大きかったです」

 このボギーセーブが、その後に繋がった。ロングホールの18番では、268ヤードから3.5mに2オンさせて、イーグル逃しのタップインバーディー。

折り返しても、5番で3.5mを決めると、続く6番のパー5では大いにギャラリーを沸かせた。花道からの14ヤードの3打目は、強く入ったかに見えたが、3バウンド目でキュキュッとスピンが入り、この日2つ目のチップインでイーグル。「なんかあまり気持ちいい打ち方ではなく、打った瞬間キャディと『止まれ、止まれ』とか『もうちょっと行け、行け』とか、そういう感じで入ったアプローチだったんですけど……」と評したが、それでも気分が悪いはずはない。

 パー3の8番では、1打目を1m弱のベタピンにつけて、5つ目のバーディー。初日と同じく6アンダーをマークし、トップと3打差の通算12アンダー、単独2位で決勝ラウンドへ。2日目を終えてトップ3にいるのは、昨年のプレーオフシリーズ、BMW選手権以来となる。

「やっと、という気持ちも凄くありますけど、今の状態で優勝争いなんだという、なんか不思議な感じです。上手く流れ良くプレー出来れば、上位で回れるんだなと。“悪い所の最低限”がちょっとずつ良くなってきているのかなというのはあります」

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「いい成績が出てホッとしているし、
来週も楽しみだなと思います」

 3日目とはいえ、最終組。「緊張すると思いますし、自分がどういう風になっていくのか分からないですが、上手く対応出来るようなものがあればいいなと思います」とも語っていたが、やはり独特の雰囲気が松山を飲み込んだということだろうか。4日間を通しても、このムービングデーが痛恨の1日となった。特にこの日は、ドライバーが言うことを聞かなかった。多くのホールでボールが右に出て、打った後に体をよじる姿が目立った。

 出だしは良さそうに見えた。2番で、左ラフからの134ヤードの2打目をほぼ左ピンハイの1.5mにつけ、バーディーを先行させると、3番では5mのわずかに下りのパットを決めて連続バーディー。4番で首位のジャスティン・ローズ(イングランド)がダブルボギーを叩いたため、差は一気に1打まで縮まった。

 しかし、5番で雲行きが怪しくなる。1m弱のパーパットが、左に引っ掛かった。悪い流れは、9番で決定的となった。バンカーから23ヤードの3打目が、いわゆる“ホームラン”気味となって、グリーンオーバー。今大会では、バンカーで似たトラブルに遭う選手が多く見られた。

4打目のアプローチも上手く打ったと思われたが、カップのある面で止まってくれず、傾斜を下って8mを残し、ボギー。逆にローズがイーグルを奪ったから、余計に痛い。

 折り返しても、なかなか挽回出来ない。11番で5mのチャンスを外すと、13番では3パットのボギー。この日は、パー5で2オーバー。予選ラウンド2日間とも、3アンダーをマークしていたのだから、大きな違いだ。

 16番で、6番アイアンの1打目を1.5mにつけバーディーとしたが、後半で取り返せたのはこの1つだけだった。通算11アンダー。6位タイに後退し、首位は7打先へ。

「意外と落ち着いてやれていたけれど、悪くなっていくにつれてプレーが早くなってしまいました。久々なので仕方がないですけど、もうちょっといいプレーがしたかったです」

 ただ、それでも松山は諦めてはいなかった。たとえ優勝に届かなくても、最近の悪いイメージを払拭するべく、必死に上位に食らいつきたい。

「7打差は大きいですけど、昨日、一昨日のようなプレーが出来ればチャンスがあると思うので、頑張りたいと思います」

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 3日目の苦い経験を経て、最終日の松山は前の2日間に戻ったかのようだった。8ホールでフェアウェイキープし、パーオンは17ホール。これなら、自ずとスコアはまとまる。

 3番で1打目を1.5mにつけるショットで、バーディーが先行。4番で3パットのボギーを喫したが、それにも動じなかった。6番では、左ガードバンカーで、前下がり、左足下がりという難しい局面を迎えたが、5mに寄せて、下りのバーディーパットをねじ込んだ。9番では右バンカーから273ヤードの2打目を、3番ウッドで2オンさせ、3つ目のバーディー。

 後半も、次々とチャンスを演出した。10番で3.5m、11番で1.5m、12番で2.5m、13番で3m弱と、次々とバーディーパットを放ったが、カップを捉えたのが11番のみだったことが惜しかった。それでも、15番では1mを沈めて5つ目のバーディーを奪い、圧巻は最終18番だった。右フェアウェイバンカーから228ヤードの2打目で、ユーティリティを握って放ったボールは、手前の池をしっかりと超えて、ピン奥5m強につけるスーパーショット。

「ライも良かったので。レイアップの方がラクでしたけど、行ける距離でした。行ってみて失敗したら、頑張ってパーを獲ろうと」

 イーグルトライは左に抜け、バーディーフィニッシュとなったが、確実に本来の松山が戻りつつあることを印象づける1打だった。通算16アンダーで、3位タイ。トップ3の順位は、実に2017年WGC-ブリヂストン招待での優勝以来の好成績となる。

「ティーショットが昨日より良かったので、アイアンをフェアウェイから打てる分、チャンスも多かったですし、流れを切らさずに最後まで出来たかなと思います。去年なかなか思うように成績が出なかったなかで、今年に入ってスイングをちょっと見つめ直したときに、こうやっていい成績が出たので、ホッとしていますし、来週も楽しみだなと思います」

 次週はウェイストマネジメントフェニックスオープン。昨年の苦悩は、ここから始まった。

「ティーショットとショートゲームが不安要素だらけなので、残り3日間で調整したい」

 好成績でケガの悪夢を消し去ったとき、松山は本当に完全復活出来るのかもしれない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 4 5 4 3 5 4 3 4 5 4 4 3 4 5 72
4
E
4
E
2
-1
5
E
4
E
4
-1
4
-1
3
-1
4
-2
4
-2
2
-3
4
-3
5
-3
4
-3
3
-4
3
-4
4
-4
4
-5
67
-5
4
E
3
-1
2
-2
4
-2
5
-1
5
-1
4
-1
3
-1
6
E
4
E
3
E
4
E
6
1
4
1
5
2
2
1
4
1
5
1
73
1
4
-2
4
-2
3
-2
4
-2
3
-3
3
-5
4
-5
2
-6
5
-6
3
-1
3
-1
3
-2
5
-2
4
-2
4
-2
4
-1
4
-1
4
-2
66
-6
4
E
4
E
3
E
3
-1
4
-2
4
-2
3
-3
3
-3
4
-4
5
-4
4
-4
3
-4
4
-4
4
-4
3
-4
3
-5
4
-6
4
-6
66
-6

リーダーズボード

Pos Name
1 ジャスティン・ローズ
2 アダム・スコット
3T 松山英樹
3T テイラー・グーチ
5T ジェイソン・デイ
5T ロリー・マキロイ
5T ジョン・ラーム
8 ビリー・ホーシェル
9T ゲーリー・ウッドランド
9T キャメロン・スミス
9T スコット・ブラウン
9T ジョエル・ダーメン
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-21 F -3 63 66 69 69 267
-19 F -4 70 66 65 68 269
-16 F -5 66 66 73 67 272
-16 F -4 69 68 67 68 272
-14 F -5 67 71 69 67 274
-14 F -3 71 65 69 69 274
-14 F E 62 72 68 72 274
-13 F -2 66 68 71 70 275
-12 F -6 71 70 69 66 276
-12 F -7 71 69 71 65 276
-12 F -2 70 68 68 70 276
-12 F -1 68 67 70 71 276

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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