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2018.11.29 - 12.02

ヒーロー・ワールドチャレンジ

ヒーロー・ワールドチャレンジ
ヒーロー・ワールドチャレンジ

今年の苦闘を物語るような最下位18位
「気を引き締め直して」臨む2019年

チップインイーグルも奪って
「嬉しかった」2日目の4アンダー

 今年も松山英樹の年内最終戦は、2年前に優勝している「ヒーロー・ワールドチャレンジ」となった。これで5年連続の出場だ。世界トップのわずか18名だけが参加する大会であり、松山は2017-2018年PGAツアーのプレーオフシリーズ第3戦、BMW選手権終了時点で、世界ランキングが20位にまで低下したものの、今年も招待を受けた。

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 ただ、ランキングは現在25位まで下降し、ゴルフの調子も上がっていない。日本ツアーにスポット参戦した2戦では46位タイ、44位タイと、過去ワーストの順位に終わった。今大会会場のバハマにやってきても、自信が完全に回復しているとは言えない。

「体調は凄く良い感じで来ていますが、ゴルフがなかなか上手くいかないというのが続いているので、今週も良い形で入れるんじゃないかなと思いながら、不安もあったりという感じです。ショットをまず立て直さないと、僕の場合はリズムが出てこないので、早く自分の思うようにコントロール出来るような球を打てるようにしたいなと思っています」

 開幕前、テレビのインタビューで松山はこう語ったが、初日の松山はその言葉のようにリズムに乗ることは出来なかった。バーディーを奪っても、すぐにボギーやダブルボギーで稼いだスコアを吐き出してしまう……。

 1番の2打目で右奥のピンにしっかりと突っ込み、約1mからパットも決めてバーディー発進としたが、2番ではグリーン左サイドからの2打目のアプローチが傾斜で戻ってしまいダブルボギー。6番では左ピンハイ2m強のチャンスを迎えながら、3パットでさらにスコアを崩した。

7番では、30ヤードほどの難しい距離のバンカーショットをベタピンにつけて2つ目のバーディー。しかし、取りたいパー5の9番では、3番ウッドで放った2打目を右の池に打ち込んでボギーを喫した。

 インへと折り返してもちぐはぐだった。10番では1打目を左のウェストエリアに打ち込み、12番では3パットで、2つのボギーを重ねた。短いパー4の14番では1オンに成功してこの日3つ目のバーディーを奪い、ロングホールの15番では2オン2パットで連続バーディー。しかし、続く16番では2番のように3打目のアプローチがグリーンに届かず、約2mのボギーパットも入らずにダブルボギー。

 それでも、松山が「救いかなと思います」と評したのが上がり2ホールだった。17番では1打目をピン筋に飛ばして、奥から約4mの右に曲がるラインを読み切って5つ目のバーディー。最終18番でも2打目がピンを指していき、奥約2mから再び右に曲がる下りのパットを丁寧に流し込んだ。通算2オーバーで、最下位となる18位。トップとは9打差がついたが、「アイアンは少しずついい方向には向かってきていると思いますし、最後の2ホールも凄くいいショットが打てました」と、翌日以降に向けて明るい材料を見出した。

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 実際、2日目のラウンドではショットとパットが噛み合った。前日とは反対に、1番をボギー発進としたが、2番では、早速約3mを沈めてバウンスバック。9番では、グリーン手前からのアプローチを1m以内に寄せて2つ目のバーディーを奪った。後半に入っても松山らしいチャージを見せた。11番で10mはある長いバーディーパットが決まると、13番では左ウェストエリアからの2打目がピンの根元について、“お先に”のバーディー。14番では2つ目のボギーが来たが、15番ではグリーン右のコレクションエリアから、「長らくしていなかったので嬉しかったですね」と言うチップインでイーグルとし、スコアをさらに伸ばした。17番ではティーショットをピン方向に飛ばして、手前約2m。パッティングはしっかりとカップを捉えて、直前の16番でのボギーを帳消しにした。この日、9アンダーや8アンダーを出している選手もいるため、4アンダーでは松山も、「最低限だと思います」と厳しかったが、それでも「60台を出すことが出来たので凄く嬉しかったです」と、素直に喜んだ。通算2アンダーで、トップとは8打差の14位タイにまで順位を上げた。

「より高いレベルでミスをなくしていくこと」

 3日目の松山も、初日、2日目同様に、たくさんのバーディーを重ねた。その部分では、本人も満足の行く所だろう。

この日も2番で、3打目のアプローチがグリーンに届かずボギー先行となったが、3番ではアイアンで2打目をグリーン手前まで運び、そこから2打で収めて初バーディーとすると、5番では約5mのバーディーパットを沈めた。6番では約2mのパーパットをセーブ出来ず、7番でも1m強のパーパットがカップ左を抜けて、連続ボギーを喫したが、前半の最終9番でも2打目をアイアンでグリーン手前のエッジにまで運んで、3つ目のバーディー。

 後半ではボギーもなく、順調にスコアを削っていった。11番では5m強のバーディーパットを決め、14番の短いパー4では、ドライバーでグリーン右奥に1オンさせたものの約6mのイーグルトライは惜しくもカップに蹴られた。15番では、アイアンで2オンを果たして、約10mから2パットで後半3つ目のバーディー。

 このまま3アンダーなら松山も納得のコメントをしただろうが、18番が痛恨だった。1打目を右のウェストエリアに打ち込むと、そこから2打目をグリーン右手前まで運んだものの、3打目の転がしのアプローチはグリーンに届かず、今大会で何度も見られてきたように、傾斜を戻ってグリーン右の窪みのところへ。ダブルボギーとなり、「アンダーパーで回れたのは良かったと思います」とは言うものの、この日伸ばしたのは1打に留まった。通算3アンダーで、首位とは10打差の16位タイ。なかなか下位からの脱出が出来ない。

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「ミスがそのままスコアに繋がっているところが、まだ自分の思い通りになっていない部分かなという感じです」

 ショットには手応えも感じるが、今のスイングに全幅の信頼を置くまでには至らない。

「かなり良くなってきていると思うんですけど、ちょっと不安があるような所ではミスが大きくなったりしています。どれだけ早くスイングを完成させて、そういう不安をなくすかが、鍵になってくると思います」

 最終日は、今年最後のラウンドでもある。当然ながら松山も、「良いスコアで回って、来年に繋げられるようなプレーになればいいなと思います」という気持ちだった。しかし、完全復調は、一朝一夕には成し遂げられない。ケガを負い、上向かないゴルフにも苦しんだ2018年を象徴する18ホールが、この日待っていた。

 序盤は耐えた。2番では約2mのパーパットを決め、4番でも2m弱からパーセーブした。チャンスは中々やって来ず、最初のバーディーは、9番のロングホール。2打目をグリーン手前まで運び、長いイーグルトライはカップインも思わせるナイスパットで1mほどオーバー。しっかりと返しを沈めて、1アンダーでバックナインへと折り返した。

 松山といえば、ボギーの後にすぐバーディーを奪い返す、「バウンスバック」が多いプレーヤーだ。しかし、この日は逆だった。せっかく9番をバーディーとしたものの、10番では今大会で初めてトリプルボギーを献上することとなった。1打目からウェストエリアを渡り歩き、グリーンへ到達するまでに6打を要した。最後のパー5となる15番では、アイアンで2オンを果たし、しっかりと2パットでバーディー。しかし続く16番では、グリーン右手前バンカーからの3打目でシャンクのようなボールが出て、今度はダブルボギーだ。

 これでは、17、18番で迎えたチャンスも決められないのは仕方がないだろう。17番では1m強のパットがカップ左を通過し、最終18番では2m強のバーディートライがカップ右を抜けていった。この日のスコアは3オーバーとなって、トータルイーブンパー。最終順位は最下位の18位となった。2015年の17位タイを下回る、今大会ワースト。PGAツアーが毎戦発表する優勝予想「パワーランキング」で松山は、屈辱の18番手にランクされていたが、それが的中してしまった。

 ただ、ホールアウト後の松山の表情とコメントは、それほど悪くないものではなかった。

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「中々いいプレーが出来なくて悔しいですけど、いいショットも、いいパットも多少なりともあったと思います」

 課題もしっかりと把握しているから、必要以上に落ち込むことはない。

「今日、トリプルとダブルボギーを打ったのは、ショットとショートゲームをミスした所で、それが結果につながっています。ショットもパットも、より高いレベルでミスをなくしていくことが、来年以降大事になってくると思います」

 新年2019年は、「ソニーオープン・イン・ハワイ」からの始動を予定している。それまでの約1カ月は短いが、松山の頭は冷静ながら気持ちは昂ってもいる。

「しっかりと間に合わせられるように頑張りたいなと思います。自分の満足するレベルが落ちてきているのかなという所があるので、もう一回気を引き締め直してやっていかないと、来年以降もいい成績は残せないと思います。今年1年間の反省を来年以降に繋げられるように、頑張りたいなと思います」

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 5 4 3 5 4 3 5 4 5 3 4 4 5 4 3 4 72
4
E
3
E
5
E
4
E
3
E
5
E
4
E
3
E
4
-1
7
2
5
2
3
2
4
2
4
2
4
1
6
3
3
3
4
3
75
3
4
E
4
1
4
E
4
E
2
-1
6
E
5
1
3
1
4
E
4
E
4
-1
3
-1
4
-1
3
-2
4
-3
4
-3
3
-3
6
-1
71
-1
5
1
2
E
5
E
4
E
3
E
5
E
4
E
3
E
4
-1
4
-1
4
-2
3
-2
3
-3
5
-2
3
-4
5
-3
2
-4
4
-4
68
-4
3
-1
5
1
5
1
4
1
3
1
6
2
3
1
3
1
6
2
5
3
5
3
4
4
4
4
3
3
4
2
6
4
2
3
3
2
74
2

リーダーズボード

Pos Name
1 ジョン·ラーム
2 トニー・フィナウ
3 ジャスティン・ローズ
4 ヘンリック・ステンソン
5T パトリック・カントレー
5T リッキー・ファウラー
7 ダスティン・ジョンソン
8T アレクサンダー・ノレン
8T ザンダー・シャウフェレ
8T ゲーリー・ウッドランド
18T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-20 F -7 71 63 69 65 268
-16 F -3 72 64 67 69 272
-15 F -7 70 70 68 65 273
-14 F -1 68 66 69 71 274
-13 F -8 65 70 76 64 275
-13 F -3 72 67 67 69 275
-12 F -3 68 67 72 69 276
-11 F -3 69 69 70 69 277
-11 F -2 73 68 66 70 277
-11 F E 72 66 67 72 277
E F 3 74 68 71 75 288

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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