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2018.11.15 - 11.18

ダンロップフェニックス

ダンロップフェニックス
ダンロップフェニックス

随所で粘るも、無念さの残る44位タイ
「あっという間に終わった」2018年

「人生で初めて」という誤球を
乗り越えて予選を通過

「三井住友VISA太平洋マスターズ」を悔しい46位タイで終えた松山英樹。日本での2連戦目となる「ダンロップフェニックストーナメント」はホストとしての大会という面も加わり、なんとしても良いプレーを見せたい所だ。「勝ったのはもう4年前。そろそろ勝ちたい気持ちは強いです」と言うように、プレーオフで大学の先輩、岩田寛を破った2014年大会もやや遠い記憶になりつつある。しかし、開幕前日の水曜日になっても、なかなか"解決策"が見つからないのがもどかしい。

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「昨日の練習で、少しそういう復調のきっかけが見つかったものの、プロアマでまた悩みの方に向かっている感じです。コンディション的には先週よりはいいかなという感じですが、それもまだ疑問形なので、明日回ってみないと分からないですね」

 迎えた初日、松山は自身の調子とは別のところで、苦難を抱えることになった。いや、ゴルフの流れの悪さがアクシデントを呼び込んでしまったと言ったほうがいいのだろうか。10番からスタートし、1バーディー、1ボギーのイーブンで迎えた14番だった。松山はティーショットを左ラフに曲げたが、同組の星野陸也も左へ。2打目で松山が先に打って見事にグリーンオンを果たし、星野もセカンドショットを終えたが、グリーン上で両者のボールが入れ替わっていることが発覚した。

「誤球は初めてですね。人生で。本当に不注意でした。陸也には本当に申し訳ないです」

 2人とも同じメーカーのボールで、両者の1打目が同じ左ラフに入ったことが災いした。2打罰を受けて、このホールはダブルボギー。ショックを引きずったわけでもないだろうが、続く15番でも約1mのパーパットがカップに蹴られて、ボギーを喫した。

 ただ、それでも初日の傷は最小限に留めた。18番で、左に曲がる2mの下りのラインを読み切って2つ目のバーディーとすると、折り返して6番でのボギーを挟み、7番、8番で連続バーディー。トップとは6打差の1オーバーでなんとか乗り切った。順位は56位タイ。

「陸也も盛り返した(1オーバー)のでホッとしています。全体のスコアが伸びていないから上位に行けるチャンスもあると思いますが、自分の状態からしたら厳しいという感じがあります。それでもちょっとずつ良くなっていることを信じて、明日もしっかり準備をしたいです」

 しかし、2日目も松山の苦悩は続いた。予選カットの可能性もチラつく位置でさまようことを余儀なくされた。大きな要因はパッティングだった。4番では2m弱のパーパットが右に外れ、6番でも2m弱の下りを決められず、パーセーブ出来なかった。

「通算3オーバーまで行ったので、予選落ちだろうなと思っていました。状態が状態なので諦めも入っていました」

 7番では約1mを沈めてバーディーを奪い返したが、折り返して11番でも2m強のバーディーパットは右に外れた。カップが近いようで、なかなか遠い。

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 ようやく本格的に盛り返したのは、1オンを狙える短いパー4の13番から。ティーショットはフェースのヒールに当たって右手を離したが、グリーンまで5mもない花道へ。そこからベタピンに寄せて、2つ目のバーディーを奪った。続く14番では、左のファーストカットから127ヤードの2打目を、ピッチングウェッジで抑えたショットで左ピンハイ約2.5m。右に曲がるラインを沈めた松山の口の動きが、「やっと入った」というつぶやきを示していた。16番では、99ヤードの2打目を52度のウェッジで左ピンハイ5mにつけて、4つ目のバーディー。終わってみれば、この日2つスコアを伸ばし、1アンダーの33位タイで悠々と予選通過だ。

「うまく戻せたので良かったです。もっと崩れてもおかしくない感じも、伸ばせたという感じもあります。今、出来る範囲の精一杯じゃないかなと思います」

 もちろん、望んだ戦いぶりではまったくない。

「カットラインを意識してやるゴルフは嫌です。日本でやる時は、いつも上の位置でやりたいです。それが出来ないのが、もどかしいです」

2019年に向けて進藤キャディとの
専属契約を解消するという大きな決断

 それでもトップとは7打差。3日目次第では、まだまだ優勝争いが出来る位置だ。実際、松山はムービングデーの出だしで、必死にチャンスメイクを続けた。最初の10番で約5m。11番では約2.5m。13番では約2m。これらが決まっていれば、また違う展開が待っていたのかもしれない。

「ショットが最初の方は凄く良かったですが、ポンポンと入ってくれればという所でなかなか入ってくれなかったので、流れを掴めなかったという感じですね」

 最初のバーディーは14番。左のファーストカットから放った2打目が、ピン手前1m弱にピタリとついた。しかし、このバーディーが遅すぎたのか、松山はリズムに乗れなかった。15番ではドライバーで右手を離し、ボールは右の林に入ってボギー。16番では、ピンのショートサイド2.5mほどにつけるナイスショットからバウンスバックしたが、17番では1打目が右のバンカーに入って、再びボギー。18番では2オンから14m強のイーグルトライを約1mに寄せてバーディー。ちぐはぐさが目立った。

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 後半は、スコアが膠着状態に入った。要因は、ここでもパッティングだった。3番では約3mのチャンスでカップに蹴られた。4番ではドライバーを力強く振り切って、納得の行く300ヤード超の1打となったが、2打目は手を離して左の林へ。バーディーを取りたいパー5で、パー止まりは厳しい。

 7番では、3打目を1m強につけてバーディーを奪ったが、バックナインでスコアが動いたのは唯一このホールだけだった。8番では2mほどのバーディーパットがカップを舐め、最終の9番では10mはあるロングパットで、腕を振って"もっと転がれ"という仕草を見せたが、ボールはカップ直前で止まった。この日のスコアは2アンダーとなったが、消化不良の感は否めない。通算3アンダーで30位タイ。トップは9打先に遠ざかった。

「今日は、まだアイアンに関しては良かったと思います。でもそれも、先週なんかに比べればという話です。ティーショットからの繋がりが全然ないですね」

 7番での2打目が、象徴的だった。

「あり得ないですよね。ああいうミスをしているのが、この成績を物語っていますね」

 最終日は、6605人のギャラリーがフェニックスカントリークラブに集った。今年、日本で最後の松山の18ホール。誰もがチャージを期待していたことだろう。松山も、1番から気持ちをプレーで見せた。フェアウェイから放った2打目は左ピンハイ約2m。しかしパッティングはカップ右を抜けた。出だしのホールから天を仰いで悔しがる姿に、この最終ラウンドに懸ける思いがあふれていた。3番では1m強のパーパットが、カップをかすめてボギーとしたが、7番では左のエッジから5mほどをパターで沈めて初バーディー。8番も連続バーディーとし、前半9ホールを1アンダーで折り返した。

 ただ、最終日もちぐはぐさを拭いきれなかった。11番では、1打目を池に打ち込み、痛恨のダブルボギー。17番では、約3mのパーパットが右に切れて、深いため息をついた。最終18番では、ドライバーショットを右のラフに曲げて、2打目は前方にある木に当たって再びラフへ。3打目で5.5mにつけたものの、バーディートライはまた右に切れていった。

「残念な結果です。2バーディーしか奪えませんでした。たくさんの人たちが来てくれたのに申し訳ないです。全体的にうまくプレー出来なかったです」

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 松山には珍しく、2試合続けて最終日にスコアを落とし、通算1アンダーの44位タイ。今年残す試合は、ツアー外競技の「ヒーローワールドチャレンジ」ということで、2018年はツアーで1勝も挙げられずに終えることになった。

「あっという間に終わりました。早く優勝できるように頑張りたいです。ショットもパットも不安なく打てるレベルに持っていきたいです。自分なりに調子が良いかなと思った所で結果が出ませんでした。どうすればいいか考えている所です」

 それでも、前を向くしかない。今大会では、長年連れ添ってきた進藤大典キャディとの専属契約を解消することも発表した。環境も変えて、心機一転。2019年の捲土重来に向けて、強い思いが込められた決断なのだろう。

 その前に、まずは2週間後、タイガー・ウッズがホストとして待つバハマへ。あのエリートフィールドで勝利したのは、わずか2年前。絶好調だった自分をまったく思い出せないほど、昔の出来事ではない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 5 4 3 5 4 4 4 3 4 4 4 4 4 3 5 71
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リーダーズボード

Pos Name
1 市原 弘大
2 堀川 未来夢
3 ブレンダン・ジョーンズ
4T 張 棟圭
4T 朴 相賢
4T 星野 陸也
4T H・W・リュー
8T 今平 周吾
8T エミリアノ・グリジョ
10T スンス ハン
10T 武藤 俊憲
44T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -8 70 68 68 63 269
-14 F -2 69 67 65 69 270
-13 F -3 70 68 65 68 271
-12 F -5 70 68 68 66 272
-12 F -3 68 68 68 68 272
-12 F -6 72 69 66 65 272
-12 F -4 67 70 68 67 272
-11 F -1 71 67 65 70 273
-11 F -3 67 67 71 68 273
-10 F -4 69 67 71 67 274
-10 F -4 71 66 70 67 274
-1 F 2 72 69 69 73 283

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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