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2018.11.08 - 11.11

三井住友VISA太平洋マスターズ

三井住友VISA太平洋マスターズ
三井住友VISA太平洋マスターズ

超絶ショットで魅了するも46位タイ
日本2戦目で期待される意地のプレー

初日は前年より約1500人多い3509人
ギャラリーに明らかな"松山効果"

 約1年ぶりに日本でプレーする松山英樹。2週連続参戦の1戦目は、2011年にアマチュア優勝し、一昨年には2位に7打差で圧勝した「三井住友VISA太平洋マスターズ」である。
 開催地の太平洋クラブ 御殿場コースは、今大会前に大規模改修に着手。世界的コース設計家、リース・ジョーンズが手掛け、松山も監修に携わった。選手がコースに何を感じ、何を考えるのか。USPGAツアーのトッププレーヤーとして、ジョーンズに数々の意見を伝えたという。

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リニューアルされたコースは、バンカーの変更がもっともわかりやすい。数、フェアウェイやグリーンとの位置関係に加え、形状が明らかに変わった。滑らかだった輪郭は、複雑に曲がった線を描くようになった。雰囲気は、海外のコースを彷彿とさせる。

 好天に恵まれた初日。平日にもかかわらず、前年より約1500人多い3509人がコースに詰めかけた。明らかに松山効果だ。1打を放つたびに、ギャラリーから上がる驚きの声。松山は、期待に充分応えたとは言えないまでも、まずまずの滑り出しを見せた。

「久々だったので、すごく緊張しました」という10番スタートから、2ホール目の11番では、ドライバーを左の林に曲げてボギーが先行。しかし13番では、1打目を6番アイアンで右ピンハイ約2.5mにつけてバーディーとし、傷口を早めに塞いだ。15番では、グリーン左手前バンカーの、いわゆる目玉のライから、見事にベタピンにつけてナイスパーセーブ。前半最終の18番では1m強のパットを沈めて、1アンダーで前半を折り返した。

 後半では、バーディーが先行した。3番の2打目で3番ウッドを手にし、グリーン左サイドに2オン。イーグルトライはわずかに右に外れたが、"お先に"のバーディーとして、18番と2つだけのパー5できっちりスコアを縮めた。

 ただ、大会前、「やっていることがゴチャゴチャなので、なんとも言えないです。やってみないと分からないですね」と語っていた感触を、この日も完全に払拭することは出来なかった。パーセーブした5番でティーショットを曲げ、パー5からパー4設定に変更となった続く6番でも、1打目を右ラフに曲げた。5番とは違い、この1打が大ケガに繋がった。前方にある林を避けてグリーンを狙ったスライスボールは、曲がりすぎて右手前の池へ。約2mのボギーパットが右に抜けると、松山は思わず自らの右腰を強く叩いた。

 それでも8番で約4mの左に曲がるラインを読み切り、4つ目のバーディーを奪った。スコアをなんとかアンダーの世界へと戻し、初日は首位と5打差の1アンダー、17位タイ。

 ホールアウト後の松山は、「手応えは何もないです」と、もちろん不満を隠さなかった。「優勝を狙っているので、全然ダメです」と言うように、2016年以来の勝利しか頭にはない。フェアウェイキープ率は57.14%、パーオン率は55.56%。「今日は、林に1回しか行っていないので、そういう部分では良かったんじゃないですかね」と、逆説的なコメントも出たくらいだから、ショットの出来には到底納得がいかない。

「明日に向けて修正したいです」と語っていた松山のゴルフは、思いとは裏腹に、2日目でさらに悩みが深まった様子だった。

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1番は左ドッグレッグのホールで、左には池があるが、1打目は大きく曲がり、池の左にまで到達した。植え込みに囲まれながら打ち出した2打目は、グリーン右のカラーまで運んだが、ボギー発進。さらに続く2番のティーショットでは3番アイアンを握ったものの、これも左に曲がり、痛い連続ボギー発進となった。

 3番では、グリーン右手前からの3打目をきっちり寄せて、前日に続きバーディー。だが、この日の松山は、なかなかボギーの波を押し返すことが出来ない。4番で3つ目を叩くと、6番でも2m弱のパーパットがカップでUターンしてきた。

 松山のプレーの内容のように、この日は天候も優れず、雨が強くなった12時48分に競技中断を知らせるホーンが鳴り響いた。松山は後半の10番をプレー中だった。そのまま天候は回復せず、14時30分にサスペンデッドが決定。松山は通算2オーバーまでスコアを落とし、暫定43位タイで3日目に向かうことになった。

「コースレコードを出して
プレッシャーをかけたい」

 翌朝、コースには濃い霧が立ち込めた。8時スタート予定だった第2ラウンドの残りは、2度のスタート時間変更を強いられ、72ホールから54ホールに競技も短縮された。

 この日戦うのは、わずかに9ホール。しかし、集まった6577人のギャラリーのためにも、松山は必死に立て直しを図った。14番では、123ヤードの2打目をピッチングウェッジの抑えたショットで、ピン右手前約5m。パットは強めにヒットして、カップを捉えた。17番では、2m弱の微妙なタッチを求められる下りのパーパットを真ん中から沈めた。

 見せ場となったのは、最終18番。目一杯振り切ったティーショットは、フェアウェイ左のバンカーを楽々越えそうな凄まじいキャリーを見せたが、バンカー左の木に当たって、ボールは左の林へと転がっていった。175ヤードの2打目は、左足下がりのライで、前方には2本の木。グリーン右手前には大きな池が口を開けている。それでも松山は、「前が開いていました」と、グリーンだけを見ていた。8番アイアンのショットは、グリーン左手前のピンを指して、奥約4m。この日足を運んだファンにとっては、この1打を見ただけでも来た甲斐があったと思っただろう。イーグルトライは、左に曲がりそうでそれほど曲がらず、右に外れたが、簡単に2パットでバーディーフィニッシュ。

 この日の9ホールでボギーはなく、バーディーは2つ。しかし、復調の手応えは、「ないから困っています」という状態。トータルスコアをイーブンに戻したが、順位は下がって25位タイ。首位との差も8打に広がった。

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しかも、残されたホールは18ホールのみ。ただ、それでも松山は諦めない気持ちを示した。

「8打は凄く大きいですけど、コースレコード(以前のコースでは「62」。新しいコースでは「64」)を出せればプレッシャーをかけられます。絶好調だったらチャンスはありますが、今の状況では厳しいです。だけど、目指さないと出るものじゃないので頑張りたいです」

 PGAツアーを主戦場にする松山が、日本のギャラリーに直にプレーを見せる場はどうしても少なくなる。それだけに、どんな位置からでも勝利を目指すのは、自らに課した至上命題だろう。ファンへの思いは、この日の練習後にも表れていた。サインを求めて200人ほどが列を成したが、しっかりとペンを走らせた。

 最終日、松山の気持ちは1番から見えた。1打目は右ラフに外したが、2打目は真っ直ぐにピンを指して、右奥3m弱のチャンス。全部のホールでバーディー以上を狙うという意志表明にも映るショットだった。

 しかし、パットはわずかに左に逸れ、結局、松山のゴルフにも最後まで上昇機運は訪れなかった。連日バーディーの3番では、2打目をグリーン左にまで運んだが、1クッションを入れたアプローチが寄らなかった。

続く4番では、1打目を左の池に打ち込んで、ダブルボギー。5番では約3mの左に曲がるラインを読み切って1打を返したが、続く6番ですぐにボギーを喫し、前半最後の9番でも、1打目を左の林の奥に打ち込んでボギーとなった。

 この日、フェアウェイキープ率は最終的に35.71%と、計3ラウンドでもっとも悪い数字となり、パーセーブが精一杯のプレーが続いた。折り返して11番をボギーとすると、14~16番の3ホール連続で1打目が左に曲がった。こうなると、2打目にも影響が出る。16番では、左バンカーからの181ヤードを7番アイアンで打つも、今度はボールが右に出ていった。パー3の17番では、5番アイアンのティーショットが再び左へ。左足下がりのライから砲台グリーンに打ち上げる2打目のアプローチが寄らず、4つ目のボギー。

 最終18番では、1打目が今度は右ラフへ。193ヤードの2打目で、前下がりのライから7番アイアンを振り切り、木を越えて2オンを果たしたのが、この日一番のシーンだった。10m以上の距離から2打で収めてバーディーフィニッシュし、通算4オーバー。46位タイは、松山の日本ツアースポット参戦の中でもワースト(これまでは17位タイ)となった。

 テレビインタビューで松山は、「ショック」という言葉も使って不甲斐なさを嘆いた。

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「いい所がなかったので、大勢のギャラリーが来てくれたにもかかわらず、凄いショックでした。こんな下位のスタートでもこれだけ来てくれたので、少しでもいいプレーを、と思ったのですが。最後はバーディーで上がれたので良かったなと思います」

 ショットの不調に対する特効薬は、今回のトーナメントでも発見できなかった。

「練習場では凄く良いのに、コースで違うとなると、やっていることが間違っているということですね」

 次週は宮崎での「ダンロップフェニックストーナメント」。いくら答えが見つかっていない状態でも、日本で2週続けて不甲斐ない結果に終わるわけにはいかない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 5 3 4 4 3 4 4 4 4 4 3 4 4 4 3 5 70
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3
1
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74
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3
2
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3
2
4
1
71
1
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4
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3
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4
-1
6
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3
1
3
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4
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5
1
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1
2
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4
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4
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4
E
3
E
4
-1
69
-1

リーダーズボード

Pos Name
1 額賀 辰徳
2 S・H・キム
3T S・ノリス
3T 藤本 佳則
3T 秋吉 翔太
3T 黄重坤
7T 池田 勇太
7T 張棟圭
7T 朴相賢
10T 藤田 寛之
10T 李尚熹
46T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-9 F -4 67 68 66 -- 201
-7 F -5 67 71 65 -- 203
-6 F -4 71 67 66 -- 204
-6 F -1 68 67 69 -- 204
-6 F 2 64 68 72 -- 204
-6 F -1 69 66 69 -- 204
-5 F -3 69 69 67 -- 205
-5 F -2 68 69 68 -- 205
-5 F 1 66 68 71 -- 205
-4 F -4 70 70 66 -- 206
-4 F -2 71 67 68 -- 206
4 F 4 69 71 74 -- 214

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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