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2018.10.25 - 10.28

WGC-HSBCチャンピオンズ

WGC-HSBCチャンピオンズ
WGC-HSBCチャンピオンズ

2016年大会の再現はならず30位タイ
日本での2連戦で復調が見られるか?

2日目に2アンダーを記録するも、
「評価が難しい1日」

 2年前の圧勝劇。松山英樹が2位に7打差の通算23アンダーで勝利した2016年の「WGC-HSBCチャンピオンズ」は、誰の胸にも鮮烈に記憶されている。アジア出身プレーヤー初の世界ゴルフ選手権シリーズ制覇でもあった。
 ただ、松山自身に今大会へのいいイメージは、実はない。「優勝以外の成績を見てもらえば一番分かりやすいんですけどね」というように、2013、2015年の途中棄権2回に、2014年41位タイと昨年は50位タイ。2016年だけが突出している。

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 調子が前戦の最終日から崩れていることも、松山に威勢のいい言葉を出させない。

「なかなか思うようなショットが打てない中で、どうしたらいいのかを考えて準備したいです。球が真っすぐ行っても、ヘッドの入りか、軌道が悪いのか分からないですけど、思った距離感を出せていないですし、ちょっと時間がかかるんじゃないかと思います。4日間アンダーパーで回りたいですね。60台は……出たらうれしいです」

 控えめな言葉は、初日のスコアにそのまま表れた。10番スタートの2ホール目、11番で約6mからナイスパーセーブとしたが、このパットは松山に勢いを与えるものにはならなかった。12番でピン奥4mのチャンスを右に外すと、取りたいパー5の14番では、「いろいろ考えすぎていました」という3、4打目のアプローチにミスが出て、ボギーが先行。続く15番も、ガードバンカーからの3打目が約3.5mオーバーとなって、連続ボギーを喫した。ようやくバーディーが来たのは、前半最後の18番。アイアンで2オンに成功して、段を下る10m以上のイーグルトライを1mに寄せ、前半を1オーバーで折り返す。

 後半は一転、2、3番で連続バーディーと良いスタートを切った。2番では花道からの3打目を約1.5mに寄せ、3番は2打目を右ピンハイ1mにつけて、スコアを1アンダーまで盛り返す。

しかし、「なんとか3アンダーくらいまで伸ばせたら、風も吹いているので下の方の順位ではないと思ったんですけれど……」と、松山は考えていたそうだが、その後スコアは伸ばせず、逆に最終9番で嫌な上がり方となった。2オンはしたものの、10m以上のファーストパットを2m弱ショートさせて、3パット。「“オーバーパーではなかった”ではなく、“アンダーパーで終われなかった”というほうが正しいですね」と、悔やまれるボギーで、通算イーブンの27位タイ。首位とは早くも8打の差がついてしまった。悪い中でも、ティーショットのフェアウェイキープは14ホール中10ホールを数えた。だが、「ティーショットが曲がれば、いつでも崩れるような要素は満載でした」と、全体的に不安は大きい。

 2日目は、強風がコースを覆った。松山は1番の1打目を左の林に曲げて、ボギースタート。前日は良かったドライバーにも、不安が出てきたかに思われた。しかし、「ロングが全部フォローの風で、すごく助かったなという感じです」と言うように、次の2番からしっかりと立て直すことができた。その2番では、アイアンで2オンを果たし、イーグルは逃がしのバウンスバック。5番では、2打目をグリーン左奥のカラーに外したものの、約6mの右に曲がるラインを読み切って、この日のスコアをアンダーへと入れる。

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 その後も松山は、3つのパー5でしっかりとバーディーを重ねた。8番は、グリーン奥のバンカーから約1m、14番ではグリーン左奥のファーストカットからロフショットで約2m、最終18番は5番アイアンで約6mに2オンを果たし、イーグルパットでタップインの距離と、確実にスコアを縮めていった。

 しかし、ボギーとなった7番、10番に、パッティングの不安定さが見えた。7番は約3.5m、10番では約3mのチャンスから3パットを喫した。

「両方ともバーディーパットをオーバーさせての3パットです。ちょっと戸惑いがあります。距離感が掴めていないですね」

 他にも9番では、約2mの右に曲がるラインが決まらなかった。難コンディションのため、この日の2アンダー、トータル2アンダーでも、順位は21位タイに上がったが、「評価が難しい1日になりましたね」と、松山の満足感は微妙だ。

「パッティングは、打ち方自体は大きなミスもなく来ているので、距離感を明日、調整したいなと思います。ショットでまずはチャンスにつけないとパットの勝負に出来ないと思うので、まずはショットをしっかりとチャンスにつけられたら良いという感じですね」

「やっぱり、どの試合も優勝したい
日本に帰るので、その気持ちも強い」

 しかし、すぐに調整出来るほど、話は早くなかった。3日目終了後、松山は硬い表情で、「ショットもパットも上手くいかなかったなという感じですけど、特にパットがひどかったです」と振り返ることとなった。

 2番から、不穏な空気が立ち込めた。アイアンで2オンを果たし、約15mのイーグルトライを約1mに寄せたが、バーディーパットがカップに蹴られた。3番ではティーショットを左に曲げ、5番では7mほどのバーディーパットを1m以上オーバーさせた(ともにパー)。

6番で、ついに堰を切ったようにスコアが崩れ始めた。ティーショットをグリーン左手前の池に打ち込んでダブルボギー。7番で約5m、8番で4m強のチャンスを外すと、9番では、1m強のパーパットが一筋右を通過した。

「昨日と同様にスピードをまったく合わせられなかったのが、ライン読みにも繋がって、結局、打ち方が訳の分からない状態になってしまいました」というパッティングは、バックナインも続いた。

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13番では約2mのチャンスを右に曲がると読むも、切れずに左に外れた。14番では約1.5mを沈めて、この日初のバーディーを奪ったが、浮上のきっかけにはならない。15番ではグリーン奥のファーストカットからパターでバーディートライとなったが、カップを約2mオーバーさせて、返しも外した。短いパー4の16番ではグリーン左手前のフェアウェイから約1.5mに寄せたが、これも決められない。17番は、約20mから3パット。最終18番では、左のクロスバンカーから3番ウッドで打った2打目が右の池に入り、連続ボギーフィニッシュとなった。

「頑張って、アンダーパーを出したいなと思うんですけど……。いつもそう思ってやっているのですが、うまくいかないですね」

 5オーバーの「77」は、2014年最終日の「75」を超え、今大会自己ワースト。通算3オーバーで順位は35位。首位とは16打差と、苦しい数字ばかりの3日目となってしまった。

 このような展開であっても、いつもなら最終日にビッグスコアで意地を見せる松山だが、今大会はその力も残されていないようだった。10番スタートのこの日、14番でグリーン左サイドのバンカーから1m強に寄せてバーディーを先行させたが、続く15番で約3.5mのパーパットを残してすぐにボギーとして、せっかくのバーディーを帳消しに。

短いパー4の16番では、グリーン左手前から、やや長いバンカーショットの2打目を約1.5mにつけてバーディーとし、18番でもエッジからの約5mのイーグルトライから楽々バーディーとしたが、後半に入っての4番では、1打目を左の川に入れてダブルボギーとし、また、この日のスコアは振り出しに戻ってしまった。

 上がり3ホールも、ドタバタした印象だった。7番では、グリーン手前のバンカーから、2打目がカップに当たるショットとなり、返しの左に曲がる約2mを読み切ってバーディーを奪ったが、8番ではパーセーブはしたものの、右のラフからの2打目で3番ウッドを選択して、グリーン手前の池に打ち込んだ。9番では、約1.5mのパーパットが、ボールが止まる前にカップに向かって歩き出すパッティングとなって、この日、2つ目のボギー。結局、最終日にスコアは動かず、トータルは3日目の3オーバーのままだった。

「なかなかショットもパットも思うように打てず、伸ばせなかったという感じです。風はすごく影響がありますけど、それ以前に自分のショットがまともにコントロール出来ていないので、こういう結果に繋がっているんじゃないかなという感じです」

 順位は30位タイ。松山がトップ20を外したのは、8月の全米プロゴルフ選手権以来だ。

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「プレーオフシリーズで良くなったところを続けてやっているのですが、逆にやり過ぎているのかなというところがあって、ショットに関してはバランスが崩れていますね」

 松山はこの後、1週間休んでから日本での連戦に臨む。

「やっぱり、どの試合も優勝したいです。日本に帰るので、その気持ちも強いですけど、いまのゴルフじゃ出来ないと思います。1週間で何が出来るか分からないですけど、ショットもパットも立て直せたら、少しは可能性が出てくると思うので頑張りたいです」

 間近で松山の雄姿が見られることを、多くの人が楽しみにしている。そして、これまで松山が、その期待に存分に応えてきたことも事実だ。「三井住友VISA太平洋マスターズ2018」に、松山がいまの状態のまま出てくることは、おそらくないと期待したい。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 4 3 4 3 4 5 4 4 4 3 4 5 4 4 3 5 72
4
-2
5
-2
4
-2
5
E
4
E
3
E
3
-1
5
-1
5
E
4
E
4
E
3
E
4
E
4
-1
5
E
3
-1
3
-1
4
-2
72
E
4
E
5
E
4
E
3
E
4
E
5
2
4
2
5
2
5
3
4
3
4
3
3
3
4
3
4
2
5
3
4
3
4
4
6
5
77
5
5
1
4
E
4
E
3
E
3
-1
3
-1
5
E
4
-1
4
-1
5
E
4
E
3
E
4
E
4
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-2
70
-2
4
1
4
E
3
-1
3
-1
4
-1
3
-1
4
-1
5
-1
5
E
4
E
4
E
3
E
4
E
6
1
5
2
4
2
3
2
4
1
72
E

プレーオフ

優勝者 NO 1
HOLE 18
PAR 5
ザンダー・シャウフェレ 4
  トニー・フィナウ 5

リーダーズボード

Pos Name
1 ザンダー・シャウフェレ
2 トニー・フィナウ
3 ジャスティン・ローズ
4T キラデク・アフィバーンラト
4T アンドリュー・パットナム
6 キーガン・ブラッドリー
7T パトリック・カントレー
7T トービヨン・オルセン
7T トミー・フリートウッド
7T パトリック・リード
30T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-14 F -4 66 71 69 68 274
-14 F -1 66 67 70 71 274
-10 F E 69 67 70 72 278
-8 F -1 68 71 70 71 280
-8 F E 70 71 67 72 280
-7 F E 69 70 70 72 281
-5 F E 70 68 73 72 283
-5 F E 75 69 67 72 283
-5 F 3 68 68 72 75 283
-5 F 5 64 72 70 77 283
3 F E 72 70 77 72 291

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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