TOUR RESULT

2018.09.20 - 09.23

ツアー選手権

ツアー選手権
ツアー選手権

最終日ベストスコアタイの猛チャージ
4位タイで最終ランキングは13位に

「最終戦に残れたのは嬉しい
1つの最低ラインはクリアしたかな」

 フェデックスカップランキング27位で最終戦、「ツアー選手権」に5年連続進出の快挙を果たした松山英樹。これまでツアー選手権へは、2014年28位、2015年15位、2016年17位、2017年7位というポイントランキングで駒を進めているので、今年は、PGAツアー本格デビューの2014年に次いで低い順位となる。その2014年には、初優勝を飾っていることを考えると、未勝利の2018年は過去5年で最も苦しんだシーズンと言えるかもしれない。それだけに、松山も「5年連続出場」に関しては、一定の自己評価をしている。

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「3試合で頑張ったおかげで、最終戦に残れたのは嬉しいです。あんなに連戦をしないでもいいくらいの成績をシーズン終盤までに出したかったんですけど、1つの最低ラインはクリアしたかなと思います」

 もう、苦しい思いを出来ればしたくないということなのだろう。今大会で優勝を目指すのはもちろん、今後の為にもしっかりとした締め括りを見せたい。

「来年に向けて良い試合にしたいなという気持ちが強いですね」

 しかし初日は、オープンウィークで6連戦の疲れを取ることを優先した影響が見て取れる内容となった。開幕前インタビューで、「久々に打ってみたら、全然ダメでしたね」と言っていたように、出だしの1番、2番でパーオンを逃し、連続ボギー発進。すかさず3番、4番で1.5m、2mのチャンスを沈めてスコアをイーブンに戻したが、その後も8番ではティーショットをホールの左サイドに広がる池に打ち込んでボギーとし、9番では1打目をピン筋に飛ばし、奥から4.5mの下りのパットを決めてバーディーと、出入りの激しい前半9ホールとなった。

 後半は一転、スコアカードが動いたのは2ホールだけとなったが、そのどちらもボギーとなったのが苦しかった。

10番で2m強、11番では1m強のチャンスを逃し、13番では7.5mのパーパットをねじ込んでなんとかナイスセーブとしたが、14番で悪い流れに抗えなくなった。花道からの47ヤードの3打目を1m弱に寄せたものの、パーパットがカップに蹴られた。続く15番でも、4mから3パットと連続ボギー。2オーバーでトップとは7打差の25位タイという最終戦のスタートとなった。

 ただ、松山本人は淡々としていた。序盤の連続ボギーを、「状態があまり良くなかったので、こんなもんだろうなと思っていました」と振り返れば、全体の内容に関しても、「特別に何が悪いというわけじゃないです」と、大きなマイナスには捉えていなかった。

「アイアンショットに関しては、かなりピンの方向に飛んでいますし、もう少し、ドライバーと、全体的な流れの面で上手くプレーできたら、上位争いもまだまだ出来るんじゃないかなという感じですね」

 迎えた2日目。有言実行とばかりに、実際、好スコアで上位争いに顔を出してくるから恐れ入る。1番で169ヤードの2打目を7番アイアンでショートサイドのピン右2.5mにつけてバーディー発進とすると、6番ではグリーン右のラフからのアプローチが2mを残したものの、上りのラインで真ん中から沈めて2つ目のバーディー。

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折り返して14番では、224ヤードのセカンドショットを、5番アイアンで再びショートサイドのピン左2mに乗せるスーパーショットで、さらにスコアを伸ばす。最終18番でも、63ヤードの3打目をピン手前1mに絡めて、バーディーフィニッシュ。全選手で唯一人、18ホールをボギーフリーで切り抜けて、トータル2アンダーで首位と5打差の10位タイまで浮上してみせた。

 しかし松山本人は、「内容が内容だけに、先が思いやられる感じです」と、このスコアで浮かない顔を見せるのだから、分からないものだ。思い通りに出した4アンダーなら嬉しいが、"たまたま"出たスコアには心から喜ぶことが出来ない。1番の2打目を、「ミスショットでした」と告白すれば、14番の2打目も、「納得は行っていません。結果は最高ですけど」と、感触はまだまだ。

「疲れました。ノーボギーで回ったんだなという感じで、内容的には5オーバーぐらい打っていてもおかしくない雰囲気がありました」

「今日みたいなプレーを
スタンダードにしないといけない」

 3日目も、前日の松山の言葉が"予言"のようになった。

1番では178ヤードの2打目をグリーンオーバーさせると、4番では21mから3パットを喫して、初日同様に2つのボギーが先行する厳しい滑り出しとなった。

 だが、6番で、この日一番の見せ場がやって来る。243ヤードの打ち上げの2打目で3番ウッドを手にし、上手くスライスをかけてグリーンを捉えると、そこからボールはピンを目掛けて転がっていく。「良いライでしたし、上手く打てました」という、アルバトロスか?と思わせた1打で1m弱につけ、楽々のイーグル。ギャラリーの大歓声を受けて、この日のスコアも一気にイーブンに戻した。さらに、8番でも138ヤードの2打目を良い雰囲気で見送ると、ピン左2m。バーディーで、前半を1アンダーで折り返した。

 しかし、掴みかけた流れを後半に繋げられない。10番で5m強、11番でも5mのバーディートライを外すと、12番ではフェアウェイバンカーからの114ヤードの2打目が、「ピンにピッタリつくと思いました」という感触とは裏腹にグリーンオーバーして、3打目の12ヤードのロブショットもグリーンに届かず、この日3つ目のボギー。続く13番で4m強、16番でも1.5mのチャンスを迎えたが、いずれもバーディーを逃せばまたピンチがやって来る。17番では、154ヤードの2打目を抑えたショットでピン筋に飛ばしたが、ここでもボールはグリーンオーバー。

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2.5mを残したパーパットはカップ左に外れて、4つ目のボギーを喫し、結局、この日は1オーバーとスコアを崩した。通算1アンダーの単独16位。トップとは11打差がつき、今シーズンの優勝の可能性はほぼゼロとなってしまった。

 ホールアウト後の松山の言葉は、2日目のように、見た目の結果とは少し違うものだった。

「良いショットは結構ありました。悪いショットも相当ありましたけど。でも、昨日は悪いショットばかりだったので、それに比べれば良かったと思います」

 ただ、だからこそスコアがついて来ないのがもどかしい。

「一時期に比べたらだいぶ良くなっているんですけど、良くなってきたからこそ、この位置にはいたくないと思います。もっと上の優勝争いをした中で、いいショットを打てるようにしたいです。自分の理想とするものと、今かけ離れている所が悔しいですね」

 来シーズン、理想と現実を少しでも重ね合わせるために、残る1日は決して無駄にしたくない。松山の2018年シーズン最終日は、そんな思いが迸るような18ホールとなった。

 スタート前は、「練習場で真っ直ぐ行かず、どうなるんだろうと思いました」と不安だったそうだが、135ヤードの2打目を右ピンハイ1mに絡めてバーディーとした3番から、チャージが開始された。

6番では236ヤードの2打目でユーティリティを振り抜いて、ピン右奥6.5mに2オン。容易に2パットで2つ目のバーディーを奪った。後半に入って10番では、125ヤードから2打目を1.5mにつけて、さらにスコアを伸ばすと、14番では4.5mのミドルパットが決まる。16番では、142ヤードの2打目をピン手前2m。バーディーパットもしっかりとカップへ打ち切った。

「今日の良い思いがぶち壊しでした」と振り返るように、17番では1打目を右に曲げ、2打目は木が邪魔となって出すだけとなり、この日唯一のボギー。それでも18番では、253ヤードからユーティリティでグリーン奥に2オンさせて、バウンスバックのバーディーフィニッシュを決めた。この日の5アンダーは、全選手中2人だけのベストスコアタイだ。

「バーディーで終われて良かったです。このコースで5アンダーは、凄く嬉しいですね」

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 通算6アンダーで、今季4度目のトップ10となる4位タイまで順位を浮上させた。フェデックスカップランキングは27位から13位へ。終わってみれば、2016年と並んで過去2番目に良い順位(ベストは昨年の8位)で、シーズンを終えることとなった。

 しかし、多くのアスリートが口にするように、松山にとっては、"一番"や"優勝"でなければ、他のどんな順位も大きな意味は持たないし、この日のプレーも完全とは言えない。

「自分に期待していい所までは来ていないです。今日みたいなプレーをスタンダードな所に持っていかないといけないですね。自分の目指す所に辿り着くまでには、もっとショットも磨いていかないといけないです」

 松山は例年通り、今年中に新シーズンのスタートを切る。10月11日開幕の第2戦、CIMBクラシックから、アジア3連戦を戦うつもりだ。

「3試合で優勝出来ないとオフが長くなります。ちょっと頑張らないといけないですね」

 優勝者だけが集う1月の「セントリートーナメントofチャンピオンズ」に照準を合わせ、まずは3試合の中での1勝を目指す。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 4 5 4 4 3 4 3 4 4 4 3 4 4 5 70
4
E
3
E
3
-1
4
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4
-1
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5
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65
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5
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4
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4
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3
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4
E
5
1
5
1
71
1
3
-1
3
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4
-1
4
-1
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-2
4
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4
-2
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3
-2
4
-2
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-2
3
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3
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66
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4
2
3
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5
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2
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3
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4
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5
1
4
2
4
2
4
2
5
2
72
2

リーダーズボード

Pos Name
1 タイガー・ウッズ
2 ビリー・ホーシェル
3 ダスティン・ジョンソン
4T 松山英樹
4T ウェブ・シンプソン
4T ジャスティン・ローズ
7T リッキー・ファウラー
7T ジャスティン・トーマス
7T ザンダー・シャウフェレ
7T ロリー・マキロイ
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-11 F 1 65 68 65 71 269
-9 F -4 71 65 69 66 271
-7 F -3 69 70 67 67 273
-6 F -5 72 66 71 65 274
-6 F -3 69 70 68 67 274
-6 F 3 66 67 68 73 274
-5 F -5 65 72 73 65 275
-5 F -1 67 69 70 69 275
-5 F -1 68 70 68 69 275
-5 F 4 67 68 66 74 275

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。