TOUR RESULT

2018.08.31 - 09.03

デル・テクノロジーズ選手権

デル・テクノロジーズ選手権
デル・テクノロジーズ選手権

最終日の猛チャージで、
今季3度目のトップ10
ランキングは、最終戦への可能性が
広がる28位へ

「良くなりかけているのは間違いない
早く次のステップに行けるようにしたい」

 フェデックスカップ・プレーオフ第2戦、「デル・テクノロジーズ選手権」は、フェデックスカップランキング100位までのプレーヤーが参戦できる。58位の松山は、悠々と進出を果たした。しかし、問題はそこではない。第3戦のBMW選手権、そして、PGAツアープレーヤーとなった2014年以来続けている、最終戦ツアー選手権出場のためには、今回、ポイントをしっかり稼がなければいけない。

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BMW選手権へはランク70位以内、ツアー選手権へはランク30位以内に入ることが必要だ。

 今大会は、9月第1月曜日の祝日、「レーバーデイ」に最終日を迎える、変則的なスケジュール。前戦最終日の翌月曜日、8月27日を休養に充てた松山は、「連戦が続いているので、1日しっかり休めたのは大きかったです」と言う。自信を持って上り調子とは言えない現状のゴルフに、良い薬となればいいのだが……。

「良くなりかけているのは間違いないんですけど、そこから、なかなか次のステップに行かないという感じなので、早く次のステップに行けるようにしたいなと思います」

 しかし初日のプレーは、まさに"踊り場"という印象の内容だった。スコアの動いたホールは少なく、数字も行っては帰るという展開だ。

 10番からスタートの前半は、12番で205ヤードの2打目をピン左手前4.5mにつけてバーディーを先行。続く13番では4mのパーパットを沈めてナイスセーブするなど、ボギーはゼロに抑えて、1アンダーで折り返す。後半も、4番の短い設定のパー4で1オンを果たして、5.5mから楽に2パットでバーディー。

 しかし、このままスムーズには運ばない。続く5番では、グリーン左手前ラフからの17ヤードの3打目が奥のラフへ。16ヤードの段を下る難しい4打目も3mにしか寄らず、ダブルボギー。稼いだ2打が、あっという間に消えた。さらに、7番ではフェアウェイから134ヤードの距離ながら、3打目でグリーンを捉えられず、花道からの15ヤードのアプローチも2mオーバーし、返しが決まらずにボギー。最終の9番で、グリーン奥からの8mのパットを決めて、イーブンパーに戻したが、トップとは6打差がついての42位タイ発進。

 ホールアウト後の松山の言葉も、この日のラウンドを簡潔に、そのまま表現していた。

「いい所もあれば悪い所もあって、ちぐはぐなラウンドにはなりましたが、最後は良かったなと思います。パッティングもいい所はありますが、悪い所も多いという感じですね」

 予選カットもやや気になる位置からのスタートとなった2日目。しかし、この日もすっきりとはしないラウンドとなった。1番で7mを最後の一転がりで沈めてバーディー発進とし、5番でも5.5mをジャストタッチで決めたが、続く6番のパットが尾を引いた。11mのバーディーパットを寄せ切れずに1mを残し、そのパーパットがカップ右を通過。

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「6番のショートパットのミスで、ちょっとモヤモヤとしたものが凄く残りました」

 7番では、41ヤードのアプローチを30cmほどにつけ、8番では2mを強めにヒットして、2つのバーディーを奪ったが、「モヤモヤ」はその後のホールに影を落とした。10番では1.5mのチャンスで決められず、11番では2mのパーパットがカップ右を抜けていった。

「それがティーショットにも影響したかなと思います」と振り返ったように、パッティングのミスは、14番のドライバーにも乱れを生じさせた。ボールは大きく左に曲がり、木が林立して、背の高い草も生えた場所へ。「最悪、トリプルボギーとか、それ以上のスコアになるんじゃないかなと思っていました」と言うように、ボールを探すのに数分を要したが、なんとか見つかったのは幸いだった。このホールをボギーで切り抜けて、16番では、「1番手大きいクラブで打ったら、たまたま寄ったという感じです」と評したものの、ピン手前30cmほどにつけるショットでバーディーを奪い返した。この日のスコアを2アンダーとし、トップと9打差の34位タイ。予選通過で、BMW選手権への出場をほぼ確実にした。

しかし、松山の頭に浮かぶのは、思うように行かない部分のことばかりだ。

「11番以降は、よく1オーバーで上がったなという感じです。今週は、先週と違っていいショットはほとんどないです。今週も最低限の目標(予選通過)はクリアしたので、明日、明後日に向けてショットもパットをしっかり立て直さないといけないですね」

最終日のリーダーボードで
一時はトップタイにまで浮上

 1つでも順位を上げて、次週へと繋げたい決勝ラウンド。直近2戦の松山を振り返ると、週末2日間でスコアをしっかりまとめ、順位を上げている。「立て直し」が上手くいったのか、その流れは今大会でも生きていた。チャージの雰囲気が、3日目に見えてきた。

「1番のティーショットもとんでもない所に飛びました。今日もパープレーくらいかなと思って出ました」と言うが、状況が一変したのが、2番だった。グリーン左手前から、小さいコブを超える16ヤードの3打目は、しっかりスピンが入ってカップ手前で減速し、ピンに当たって、そのまま沈んだ。ど派手なイーグル奪取に、松山は大歓声に包まれた。

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 勢いがつけば、止まらない。3番では4.5mの右に曲がるラインを読み切り、短いパー4の4番ではティーショットがグリーンをオーバーしたものの、しっかりタップインの距離に寄せた。続く5番では、19mものロングパットが、するすると転がって最後の一転がりでカップに吸い込まれた。5ホールで5アンダーの荒稼ぎだ。

 その後は、出入りが激しくなったが、バーディーを量産出来たことは松山を明るくさせただろう。8番でボギーを喫したが、11番ではピン奥から4mのパットを流し込み、12、13番で連続ボギーも、14番では156ヤードの2打目をピン奥2mにつけ、15番でも127ヤードから3.5mに寄せて、2つのボギー分を取り返した。16番では、1打目が池に捕まったが、5番に続いて、「滅多に入らない距離」と言う14mの段を下るボギーパットがカップインするラッキーもあった。この日、4アンダーをマークして、トータル6アンダーまでスコアを引き上げ、トップと7打差の25位タイ。「今の自分なら、これくらいが精一杯だったと思います」と、松山は低い自己評価だが、気分が悪いはずはない。

「良いショットが増えているということは明日に繋がると思います。今シーズン、残り5ラウンドになるか、9ラウンドになるか分からないですけど、頑張ります」

 最終日は、「9ラウンド」することしか見ていないようなプレーだった。始まりは3番。ピン奥から1.5mを沈めると、バーディーが止まらなくなった。4番では2打目をベタピンに寄せ、5番では176ヤードの2打目を、右奥のピンにしっかりと突っ込んで2m。さらに6番では、左ラフからの156ヤードのショットで、グリーン手前の池をものともせず、左手前のピンを攻めて左ピンハイ1.5mにつけてみせた。7番では、グリーン左手前のラフから1.5mほどに寄せて、怒涛の5連続バーディー。

 さらにラッシュは続く。9番では、6mの段を上るパットを沈め、後半の10番では、グリーン外からパターで7.5mを決めて、通算13アンダー。まだ最終組はスタートしていなかったが、この時点でトップタイにまで駆け上がっていた。

 優勝も見えた松山だが、「10番までも、感触は良くなかったです」と振り返った通り、猛攻にも途切れる時が来た。11番では、1mに満たないパーパットが、荒れた芝のためか、右に外れた。12番でも2m強のパーパットが外れ、パターで芝を平らにする仕草を見せた。

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 それでも、「あの流れからしたら、5連続ボギーくらい打ってもおかしくない内容でした」というピンチを、必死に払いのけた。13番では、2打目をグリーン左のバンカーに落とし、約2mのパーパットを残したが、ねじ込んだ。14番では2打目をグリーン右ラフに外したが、ロブショットで50cmに寄せ切った。16番では、21mものバーディーパットから、しっかり2パットで収めた。最終18番で2mのパットを沈めて、この日8つ目のバーディーを奪い、トータルスコアを12アンダーとしてホールアウト。

「久しぶりにトップ10に入れるかという所で終われたので、そこは良かったです。ショットは、全然良くはなかったですね」

 これだけのチャージを見せても、満足は出来なかった。ただ、最終戦への扉が大きく開いたことが、松山のゴルフの復調をさらに後押しすることだろう。松山がフィニッシュした時点で順位は4位タイ、暫定のフェデックスカップランクは32位だったが、全選手がプレーを終えるまで、どちらの数字も変わりつづけ、最終的に4位タイは変わらなかったが、ランキングは28位にまで浮上していた。トップ10入りは、今季3度目。フェデックスカップランキングは、一気に30人を抜き去って、ツアー選手権出場圏内に浮上である。

「そのなかでも、良いショットが少しずつ出ていると思うので楽しみですし、11番以降でなかなか良いパッティングが打てなかったのが悔しかったので、それが上手く修正出来れば、またトップ10くらいでプレー出来るんじゃないかと思います。元気ですけど、こんなゴルフをしているのでしんどいです。最後へ行ける可能性も出てきたので頑張りたいです」

 中2日で、6連戦目のBMW選手権が開幕。大変な強行軍だが、そうなることを願って松山が組んだスケジュールでもある。望むところだ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 5 4 4 3 4 4 4 4 3 4 5 4 3 4 5 4 71
4
E
3
E
4
-1
4
-1
4
-1
4
E
4
E
4
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5
1
3
E
3
E
4
E
4
-1
4
-1
2
-2
4
-2
4
-3
4
-3
68
-3
4
E
2
-1
5
-1
4
-1
3
-2
2
-3
4
-3
4
-3
4
-3
4
-3
4
-2
3
-3
5
-3
4
-3
2
-4
4
-4
5
-4
4
-4
67
-4
4
E
3
E
5
E
4
E
4
E
3
E
5
1
6
3
3
2
5
3
4
4
4
4
5
4
3
3
3
3
4
3
4
2
4
2
73
2
3
-5
3
-5
5
-5
4
-5
5
-4
3
-4
4
-4
4
-4
4
E
4
E
2
-1
3
-2
4
-3
4
-3
3
-3
4
-3
4
-4
4
-4
67
-4

リーダーズボード

Pos Name
1 ブライソン・デシャンボー
2 トニー・フィナウ
3T ビリー・ホーシェル
3T キャメロン・スミス
5T ライアン・パーマー
5T アーロン・ワイズ
5T アダム・スコット
8T ジャスティン・トーマス
8T ブルックス・ケプカ
8T パトリック・カントレー
15T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-18 F -2 68 66 63 69 266
-14 F -3 69 67 66 68 270
-13 F -3 69 69 65 68 271
-13 F -2 69 68 65 69 271
-12 F -6 68 67 72 65 272
-12 F -4 70 68 67 67 272
-12 F -2 69 64 70 69 272
-11 F -3 69 67 69 68 273
-11 F -2 67 65 72 69 273
-11 F -2 69 67 68 69 273
-9 F -3 67 73 67 68 275

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。