TOUR RESULT

2018.08.23 - 08.26

ノーザントラスト

ノーザントラスト
ノーザントラスト

ツアー選手権への
執念を見せた15位タイ
ランキングは第3戦出場圏内に
ジャンプアップ

一時はトップに立つ好プレーで
初日を4位タイの好スタート

 2017-2018年シーズンも、ついにフェデックスカップ・プレーオフシリーズを迎えた。第1戦「ノーザントラスト」に進出したのはポイントランキング125位までのプレーヤー。76位につける松山英樹は、100位までが出場できる第2戦、デル・テクノロジーズ選手権まで進出がほぼ濃厚だが、第3戦のBMW選手権は70位まで。この第1戦、そして第2戦でしっかりとポイントを積み上げなければいけない。

NEXT

∧

∨

 幸い、松山は前戦のレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権で4日連続の60台をマークして11位タイに入り、上り調子。今大会前のインタビューでは、「好感触はもうないです。今は、まだ分からない状態です」とネガティブな発言をしていたが、初日が始まってみれば、明らかに良い流れが続いていた。

 全米オープン以来となる進藤大典キャディとのラウンドは、変則的に9番ホールからスタート。10番では2.5mのバーディーパットがカップに蹴られたが、11番で2mを沈め、3ホール目でバーディーを先行させると、ラッシュが開始された。12番では92ヤードの2打目をピン奥3.5mにつけ、13番では6mのパットを決めて3連続バーディー。

 16番では、1打目を放った瞬間、感触の悪さからドライバーに怒りをぶつけたが、ボールはフェアウェイ。納得のいかない表情をしながら結果は悪くないというシーンは、松山が好調の時によく見られてきたものでもある。続く17番では、左ラフから100ヤードの3打目をピン手前3mにつけて4つ目のバーディー。1番でも、ピン目掛けて飛んだボールが奥4mについて、わずかに左に曲がるラインを読み切った。これで通算5アンダー。最初の組からのスタートではあるが、松山の名前はリーダーボードのトップにあった。

5番で34ヤードのアプローチがグリーンに届かず、この日唯一のボギーとなったが、4アンダーで4位タイ。トップとは1打差という最高に近い滑り出しに、松山の発言も、「今日みたいなゴルフが出来ていれば、良いスコアで回れると思います」とポジティブだ。

 ただ、すべてに満足出来ているかといえば、そうではないという。14ホール中10ホールでフェアウェイを捉えながら、「最初の方から違和感がありました」とティーショットを評すれば、18ホール中15ホールでパーオンさせたアイアンショットも、「手応え的にはあまり好感触が残っていない感じです。それでも許容範囲に収まってスコアが作れているのは、凄く良かったと思います」と、納得までは至っていない。

 この松山にしか分かり得ないマイナスな感覚は、2日目に表面化した。「7番くらいからどんどん悪い方向に行きました。久々にここまで悪いショットを打ってしまいました」と振り返るように、7番で206ヤードの2打目を打った直後、怒りを露わにすると、ボールはグリーン右に外れていった。3打目、17ヤードのロブショットも乗らず、8ヤードの4打目も思うように飛んでくれずに2mショート。なんとかボギーで切り抜けたが、なかなか切り替えが出来ない。

NEXT

∧

∨

8番では188ヤードの2打目がショートサイドの左ピンハイに止まったかと思われたが、傾斜でボールは再び動き出して左に流れ、グリーンの外へ。さらに8ヤードの3打目は、トップとなってグリーンの反対サイドへと鋭く飛んでいった。2.5mのボギーパットも決まらず、痛恨のダブルボギー。

 9番で6mを沈めて初バーディーとしたが、これでも悪い展開を食い止められなかった。10番ではショット後に手を離した2打目が大きくショートし、アプローチも3mまでしか寄らずボギー。11番でもティーショットをグリーン右のバンカーに打ち込んで、ここでも3mのパーパットが決まらず連続ボギーとなり、初日に稼いだ4アンダーは、すべて消え去ってしまった。

「ああ、落ちるな、と思いながらやっていました」という予選カットの危機。しかし、今の松山のゴルフは、ここから踏ん張ることが出来るまでに復調していた。14番では、145ヤードから右ピンハイ2.5mに絡めてバーディー。17番では279ヤードの2打目が花道から転がって、ピンを掠めながら奥8mに2オンし、2パットで3つ目のバーディーを奪った。これで、イーブンパーのカットラインから2打離れることに成功し、トップと8打差の2アンダー。初日4位タイからは急降下となったが、44位タイで週末を戦う切符を掴んだ。

 それでも松山は、「評価に値しないです」と、終盤の挽回をバッサリと切り捨てた。

「いかに残り2日で立て直すかが、この後の戦いに繋がると思うので、しっかりと立て直せるような練習をしたいと思います」

「トップ10とポイントの
プレッシャーで凄く緊張した」

 少しでも順位を上げて、最終日に繋げたい3日目。スコアから見れば、「立て直し」には成功したと言えた。2番で左ピンハイ3.5mのチャンスを沈めると、その後も松山は着実にスコアボードを上っていった。5番では、159ヤードの2打目をピン手前約50cmにつけるスーパーショット。6番でも、1打目を右ピンハイ1.5mに絡め、連続バーディーを奪った。

 ナイスセーブも光った。8番では、グリーン右バンカーに2打目が捕まり、24ヤードの3打目は4mオーバーしたが、パーパットをねじ込んだ。続く9番では、127ヤードの2打目がグリーン左ラフに外れたが、5ヤードの3打目は、カップに蹴られてチップインを逃した。

NEXT

∧

∨

 11番では、花道からの14mの2打目をパターで寄せに行ったが、下り傾斜で加速したボールはカップに蹴られて1.5mオーバー。返しもカップ右を抜けて、この日初のボギー。しかし、この日の松山の勢いを削ぐようなものではなかった。短いパー4の12番では、グリーン右手前ラフから17ヤードの2打目をロブショットで1m弱に寄せ、バウンスバック。15番では、もう少しでホールインワンというティーショットを見せて、25cmを"お先に"のタップインで、5つ目のバーディーを奪った。トップとは10打差に広がったが、通算6アンダーまで伸ばして26位タイ。大きくポイントを稼ぐチャンスを、最終日に残した。

 この日のスコアでもなかなか喜ばない所は、松山に頼もしさが戻ってきた証だろうか。「必死に4アンダーで上がった感じと、イージーな、不満だらけの4アンダーであってもおかしくない感じの、どちらもあるようなラウンドでした」と、独特の表現で評した。

「アイアンに関しては悪くないのですが、ティーショットに関しては、1回ミスしてしまうとなかなか立ち直ることが出来なくなったりして、そういう所で時間がかかっているという感じですね。頑張っても全然上位には行けないと思います。トータル10アンダーくらいまで伸ばせば、トップ20には入れると思うので、そこを目指して頑張りたいです」

 しかし、「トップ20」は、松山が控えめに答えた数字だった。松山は最終日を終えた時、「久々に、こんなにトップ10に入りたいというのと、ポイントを稼がないといけないというプレッシャーで、凄く緊張しました」と明かした。最終戦への思いは、並大抵ではない。

 その緊張感からか、前半は思うようなプレーが出来なかった。1番でいきなりの4mのチャンスが決まらず、3番では3mを沈めてバーディーを先行させたものの、乗っていけない。5番の2.5mのチャンスもカップ左を抜けると、6番ではボギーが来てしまった。1打目がグリーンの下り傾斜に落ちて大きく転がり、グリーン奥のラフへ。アプローチも上手くヒット出来ず、3m強ショートし、パーパットも決まらなかった。7番では、5.5mのバーディーパットが、あと2転がりほど足りず、9番では19.5mから3パットのボギー。

 しかし、上位進出への強い思いが、バックナインで結果に繋がった。10番では180ヤードの2打目を3m強につけ、この日のスコアをイーブンにすると、続く11番では、グリーン左ラフからのアプローチが6mオーバーしたものの、執念でパーパットをねじ込む。13番では、右ラフから68ヤードの2打目が、グリーン左サイドの傾斜で右に転がり、ピン左奥2m弱。

NEXT

∧

∨

この日3つ目のバーディーを奪うと、15番、17番で1.5mを沈めて、さらに2つのバーディーを積み重ねた。通算9アンダーで、トップ10はならなかったものの15位タイ。ポイントランクでは、BMW選手権出場圏内の58位までランクアップしてみせた。

「疲れました。ショットが途中からなかなか上手く打てませんでしたが、気合でのり切りました。悪いながらも、後半を4バーディーで終われて良かったです。あれ以上崩れると、ポイント的にしんどくなります。良いパットじゃなくても、締めのパットが入ってくれたのが凄く大きかったですね」

 しかし、ツアー選手権はまだ遠い。何より、戦っている位置が、思い描く場所とは違う。

「もっと上位で戦っていきたい気持ちは強いです。やっとトップ10前後でやれるくらいの所までは来ました。これをもっと続けられるようにしていけば、もう一つ上の優勝争いがあると思います。来週も再来週も、それくらいのプレーが出来るように頑張りたいと思います」

 次週のプレーオフシリーズ第2戦、デル・テクノロジーズ選手権は、4日間を挟んで8月31日の金曜日から始まる。

松山の2017-2018年シーズンはまだまだ続くのか、それとも最終戦を前に終わってしまうのか。分水嶺とも言っていい大一番となる。

NEXT

∧

∨

スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 5 4 4 3 4 4 4 4 3 4 5 4 3 4 5 4 71
4
E
3
E
4
-1
4
-1
4
-1
4
E
4
E
4
E
5
1
3
E
3
E
4
E
4
-1
4
-1
2
-2
4
-2
4
-3
4
-3
68
-3
4
E
2
-1
5
-1
4
-1
3
-2
2
-3
4
-3
4
-3
4
-3
4
-3
4
-2
3
-3
5
-3
4
-3
2
-4
4
-4
5
-4
4
-4
67
-4
4
E
3
E
5
E
4
E
4
E
3
E
5
1
6
3
3
2
5
3
4
4
4
4
5
4
3
3
3
3
4
3
4
2
4
2
73
2
3
-5
3
-5
5
-5
4
-5
5
-4
3
-4
4
-4
4
-4
4
E
4
E
2
-1
3
-2
4
-3
4
-3
3
-3
4
-3
4
-4
4
-4
67
-4

リーダーズボード

Pos Name
1 ブライソン・デシャンボー
2 トニー・フィナウ
3T ビリー・ホーシェル
3T キャメロン・スミス
5T ライアン・パーマー
5T アーロン・ワイズ
5T アダム・スコット
8T ジャスティン・トーマス
8T ブルックス・ケプカ
8T パトリック・カントレー
15T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-18 F -2 68 66 63 69 266
-14 F -3 69 67 66 68 270
-13 F -3 69 69 65 68 271
-13 F -2 69 68 65 69 271
-12 F -6 68 67 72 65 272
-12 F -4 70 68 67 67 272
-12 F -2 69 64 70 69 272
-11 F -3 69 67 69 68 273
-11 F -2 67 65 72 69 273
-11 F -2 69 67 68 69 273
-9 F -3 67 73 67 68 275

∧

∨

  • LEXUSについて詳しくはこちらLEXUSについて詳しくはこちら
  • LEXUS COLLECTIONLEXUS COLLECTION

松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。