TOUR RESULT

2018.08.02 - 08.05

WGC−ブリヂストン招待

WGC−ブリヂストン招待
WGC−ブリヂストン招待

昨年の圧勝劇から一転しての39位タイ
課題を残したまま、次戦全米プロへ

「この1年で1勝くらいは
出来ていると思っていた」

 世界に衝撃を与えたコースレコードタイ「61」から、早くも1年。松山英樹が、「WGC-ブリヂストン招待」に戻ってきた。前身の「NECインビテーショナル」が始まったのは1999年と約20年前だが、すっかりお馴染みとなったオハイオ州ファイアストンカントリークラブでの開催も今回が最後。それだけに松山も、「去年勝った後に、今年が最後というのを知ったので、ディフェンディングチャンピオンとしてここに来られて、凄くうれしいです」と、感慨深いものがあるようだ。

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 しかし、そんな大会に自信を持って臨めないところが口惜しい。1年間勝利に見放され、ここまで稼いだ今季のフェデックスカップポイントはわずかに516ポイントの86位。今大会で勝って、フェデックスカップランキング1位に返り咲いた2017年シーズンとは大きな違いだ。火曜日に公式会見に呼ばれた松山は、失望を口にした。

「1年がこんなに早く経つと思っていなかったです。去年の最終日にあれだけいいプレーが出来たから、この1年で1勝くらいは出来ているんじゃないかと自分の中では思っていたんですけど。そうは上手くはいかないですね」

「全英オープン」予選落ちからアメリカに戻って練習を重ねても、手応えは戻らない。

「今、自信があるところは一つもないですね。去年まではショットが安定していて、パターが入れば上位に行けるという状態でした。今はまずショットを一生懸命練習しているところです。4日間パープレーだったらいいくらいですね」

 この言葉からすれば、初日はまずまずだったと言えるだろう。10番からスタートしたこの日、2ホール目の11番では、ティーショットを右に曲げて、1.5mのパーパットも決まらずボギーが先行したが、16番では、131ヤードの3打目をピン筋に飛ばし、奥からスピンでするすると戻してカップイン。

イーグルで喝采を浴びて、カップインしたボールをまだ幼い男の子に手渡した。

「イメージ通り打てましたね。入るとは思ってなかったのでラッキーです」

 1アンダーで折り返した後半でも、松山はスコアを縮めにかかった。1番では141ヤードの2打目をピンの根元に落として、少し戻って2m。わずかに左に曲がるラインを読み切った。5番では、再びグリーン外から決めた。1打目は右ラフに外したが、9ヤードの2打目が傾斜をうまく転がってチップイン。

「あそこは何回もアプローチしているので、グリーンが速いのは分かっていました」

 6番でも右ピンハイ3mを決めて、スコアを4アンダーまで引き上げた。最終9番では、1.5mのパーパットが決まらず最終的には3アンダーとなったが、前年王者としてトップと5打差の21位タイ発進には、松山もホッと胸をなで下ろしたというところだろう。

「なんとかアンダーで回ることが出来て良かったです。みんなスコアが出ているので、明日からも伸ばさないとついていけないですね。バーディーを1日5、6個取れるゴルフが出来ればと思います」

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 しかし、「良いショットが何回かありましたけど、悪いショットの方が多かったので修正が必要です」と振り返っていたように、内容は手放しで喜べるようなものではなかったのが実情。2日目は、不調ぶりがスコアにも表れた。1番でユーティリティでの1打目を左ラフに曲げてボギースタートとすると、2番では、残り216ヤードのフェアウェイから再びユーティリティを握ったが、グリーンを大きくオーバー。

「良いショットだったのに、何であそこに行ったのか……。マネジメントミスも含め、何がいけなかったのかちょっと分からないです」

 そこからグリーンオンまでさらに3打を要して、連続ボギー。3番で4mの右に切れるラインを沈めてバウンスバックしたが、「これからという時に、その後なかなか良いショットが続かないですね」と言うように、松山らしいたたみかけるゴルフを発動させるきっかけにはなってくれない。7番では、1打目グリーン左奥のバンカーに打ち込み、1mのボギーパットも決まらずにダブルボギー。スコアを3つ落として迎えた後半も、前半ほどではないものの、勢いに欠けた。13番では150ヤードの2打目を1mにつけて、ようやく2つ目のバーディー。

16番では、グリーン奥のファーストカットから8ヤードの4打目を直接決めて笑顔もこぼれたが、最終18番で1mのパーパットが決まらなければ、喜びも大幅減だ。通算1アンダーは37位タイ。首位とは10打も離れ、大会連覇は大きく遠のいた。

「僕に期待しないでください」
口をついて出る悲観的な言葉

 もどかしいのは、レンジとコースで変わってしまうこと。

「練習場では良いので、それをコースで出来るようにしたいです。コースで出来なきゃ、何の意味もないですから」

 このギャップが、3日目でも松山を悩ませた。「スタートの何ホールかはショットがいい感じで打てていたので、行けるかなと思ったんですけど」と振り返ったように、序盤は好感触だった。2番では、202ヤードの2打目を2オンさせて、2パットのバーディー。5番でも、ティーショットをほぼ右ピンハイ2mにつけて、スコアを伸ばした。さらに7番では、1打目がピンの根元に落ちるショットを披露。奥からの4.5mのバーディーパットは左に切れたが、この日こそはと思わせた。

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 しかし、それが続かないのが今の松山のパターンとなってしまっている。11番では3パットを喫してボギー。12番では6mを沈めて、すぐさまスコアを戻したが、13番では1打目を右に曲げ、前方の木の右から抜こうとした2打目もミスで、3ヤード進んだだけとなり、またまたボギーを喫する。続く14番では、175ヤードの2打目がベタピンについて、"お先に"のタップインバーディー。このちぐはぐさが、余計に悔しいところかもしれない。16番では、フェアウェイから89ヤードの3打目でもグリーンをオーバーと、距離感も合わずにボギー。最終18番でも1打目を左に曲げて4つ目のボギーを喫しては、折角の4バーディーも生きない。ムービングデーながらスコアは動かず、トータル1アンダーの36位タイ。トップは、13打も先に行ってしまった。

「スコアが出ないので、やっぱりしんどいです」

 出口が見えているようで見えないから、より苦しい。「ミスパットというミスパットは11番のパーパットくらいです。パットに関してはちょっと気楽に考えられますね」と、プラス要素もあるから、ショットの不調がさらに恨めしい。

「良いスイングをすれば真っすぐ行く。良いショットが"出るか出ないかの際どいところ"です。練習をして克服しないといけません」

 次戦の全米プロゴルフ選手権に向けて、「何かいいものを出して、いいスコアで上がりたいです」と臨んだ最終日。しかしこの日、松山のゴルフの混迷度はさらに深まってしまったのかもしれない。3日目同様、序盤はいいのにそれが続かない……。

 2番で194ヤードの2打目を5mにつけ、今大会2つ目のイーグルを奪うと、3番でも124ヤードを1.5mにつけてバーディー。さらに5番でも、1打目を左奥のピンに対してしっかりと突っ込んで、2.5mのバーディーパットも沈めた。わずか5ホールで、4打の荒稼ぎ。昨年最終日「61」の再現も予感させた。

 しかし、「気分的には行けるかなという期待は持っていたけれど、うまくいかない」状況となったのが、6番から。1打目を左に曲げて、木のそばについた2打目は左のファーストカットに出すだけ。さらに133ヤードの3打目をグリーン左のバンカーに打ち込んで、ボギーもままならずにダブルボギーとしてしまった。

「ティーショットのミスは仕方ないですね。今週は曲がると分かっていました。でも、ダブルボギーにして、必要以上に悪くしてしまいました」

 ここからは、スコアが落ちていく一方になってしまった。8番ではグリーン左ラフからの10ヤードのアプローチが、5mにしか寄らず初ボギーを喫すると、10番、13番、14番でもパーセーブ出来なかった。

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11番で1m強、12番で3.5m、17番で1.5mのチャンスを迎えたが、前日良かったパッティングが、「前半までは良かった、違和感を持ったらずっと悪いまま」では、決まるものも決まらなかった。この日、2オーバーで通算1オーバー。39位タイで、松山は"最後"のファイアストンカントリークラブを後にすることになった。

 何より心配は、今年最後のメジャーだ。「何をしたらいいのか分からない感じです」「僕に期待しないでください」「予選落ちすると思う」と、どうしても悲観的な言葉が並ぶ。

「無理だと思う。良いショットが続かないので……。気楽に行きたいと思います。そんなことを言っても試合はあるので、良いものが出せるように頑張ります」

 ミズーリ州ベルリーブカントリークラブでの開幕まで、わずかに中3日。"答え"が見つかることを望むのは酷だろうか。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 4 4 3 4 3 4 4 4 4 3 4 4 3 5 4 4 70
4
E
3
-2
3
-3
4
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2
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6
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3
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5
-1
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5
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4
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3
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5
1
5
2
3
2
5
2
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2
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72
2
4
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4
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4
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-2
4
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-1
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-2
6
-1
4
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5
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70
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1
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5
-3
4
E
5
1
3
1
4
1
4
1
3
1
3
-1
4
-1
4
-1
67
-3

リーダーズボード

Pos Name
1 ジャスティン・トーマス
2 カイル・スタンリー
3T トービヨン・オルセン
3T ダスティン・ジョンソン
5 ブルックス・ケプカ
6T アーロン・ワイズ
6T アニルバン・ラヒリ
6T パトリック・カントレー
6T ロリー・マキロイ
10T トニー・フィナウ
10T キム・シウ
10T イアン・ポールター
10T ジェイソン・デイ
39T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -1 65 64 67 69 265
-11 F -2 63 68 70 68 269
-10 F -6 71 67 68 64 270
-10 F -6 69 71 66 64 270
-9 F -3 66 70 68 67 271
-8 F -3 67 71 67 67 272
-8 F -2 65 70 69 68 272
-8 F -2 64 72 68 68 272
-8 F 3 65 67 67 73 272
-7 F -2 68 66 71 68 273
-7 F -1 64 68 72 69 273
-7 F 4 62 67 70 74 273
-7 F 3 65 66 69 73 273
1 F 2 67 72 70 72 281

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。