TOUR RESULT

2018.07.12 - 07.15

スコットランドオープン

スコットランドオープン
スコットランドオープン

メジャー前哨戦で83位タイの予選落ち
「手応えを含めれば、
不安と期待は50対50」

スケジュール、クラブ、キャディ……。
今大会に持ち込んだ、
多くの新たなトライ

 6月の全米オープン以来、3週間の休養を挟み、松山英樹はスコットランドオープンで戦線に復帰してきた。もちろん、翌週のジ・オープン、いわゆる全英オープンに向けて、リンクスの環境に慣れることが目的として大きい。昨年も同じく、メジャー前に北アイルランドでの試合をチョイスしている。

NEXT

∧

∨

 ただ、従来と似ているようで違うのが、その日程だ。メジャー第4戦の全米プロゴルフ選手権だけは、世界ゴルフ選手権のブリヂストンインビテーショナルの翌週というスケジュールのため、これまでも2週連続で出場してきたが、他のメジャー大会では、これまで前週に実戦をこなすことはなかった。

「メジャーの前に出たほうがいいという周囲の意見も受け止めました。慣れない土地のスコットランドで、2週連続でやってみてどうなのかを知りたかったです」

 実際、全米プロゴルフ選手権ではこの2年、4位タイと5位タイと、好成績を続けている。特に昨年は、最終日に一時単独トップに躍り出るなどして、優勝争いの真っただ中を経験。2連戦のスケジュールを試してみようと思うのも頷ける。

 変更したのはそれだけではない。ドライバー、アイアン型ユーティリティ、パターに、新クラブを投入。さらに、スポットでキャディも変えた。

「深い理由はなく、自分の問題です。何試合になるか分からないですけど、気分転換ですね。いろんな人に担いでもらって、どう違うか聞きたいと思います」

 悲願のメジャー制覇に向けて、スケジュールのことも含めトライできることは何でもやってみようという、松山の前向きさの表れだろう。

「来週に繋がるゴルフをしたいですし、4日間やらないとこのコースにも慣れてこないと思います。優勝を目指してしっかりと上位で戦って、来週にいい勢いが出るように頑張りたいです」

 迎えた初日、前半9ホールの松山は、その気持ちが溢れ出るようなプレーを見せて、バーディーを重ねていった。4番で、グリーン右奥カラー約7mから、パターでジャストインさせて初バーディーとすると、5番では2打目をピン手前1m強につけるスーパーショットで連続バーディー。続けて、ティーグラウンドからグリーンまで打ち下ろしていく6番では、花道に落ちたボールがうまく転がって1オンに成功すると、10mほどのイーグルトライもきっちりと寄せ、"お先に"のタップインで3連続バーディーを奪う。2ホールを挟んで9番でも、140ヤードの2打目をピンまで7mほどにオンさせて、右に曲がるラインを読み切り、バーディー。前半を4アンダーの6位タイで折り返した。

 しかし、後半に入って雲行きが怪しくなった。

NEXT

∧

∨

「フロントナインと最後の2ホールは良かったですけど、その他ではなんでこんなに悪くなったのか、ちょっと分からないです」と振り返るように、10番ではグリーン左手前のガードバンカーからのショットで残した1.5mほどのパーパットを外し、初ボギー。さらに13番でも、206ヤードの右ラフからの2打目が、グリーン右のバンカーへ。ピンは右奥で距離があり、アゴも高い状況から、3打目をうまく出したが、3m強ほどショート。パーパットはカップ左を通過して、2つ目のボギー。

 10番、13番のボギーは、ティーショットを右ラフに外していたことが発端となったが、15番でも、新調したアイアン型ユーティリティで放った1打目が右に曲がり、さらなる大ケガに繋がってしまった。ボールは右ラフの、さらにギャラリーや作業車が踏み固めた幅2mほどの場所も飛び越えて、より深いフェスキューの中へ。

「周囲は『フェアウェイに出すよね』みたいな雰囲気だったのですが、行けると思いました」と松山は状況を説明したが、残り210ヤードで6番アイアンを強振するも、ボールは20ヤードほど前に進んだだけで、再びフェスキューの中。ここでアンプレアブルを宣言し、結局、5オン1パットで痛恨のダブルボギーとなって、スコアは振り出しに戻ってしまった。

 ただ、ここから松山らしい意地のプレーが続いた。「原因として心当たりがあるものを一つひとつ、潰していこうと思いました」と、ショットの改善に努めると、16番では右ラフからの3打目が右ピンハイ約2mに寄って、しっかりバウンスバック。

「16番の3打目でうまく打てたので、17番もうまく打てましたね」と評した17番でも、1打目がピン左手前5.5mにつき、連続バーディー。通算2アンダーはトップと5打差の45位タイ。大きな出遅れはなんとか回避した。

 ホールアウト後のテレビインタビューでは、アメリカのコースとのマネージメントの違いも問われたが、そこは松山らしく、「違う部分はあると思いますが、それ以前の問題ですね」と自分に厳しい。課題はもちろんショットだ。

「真っすぐに飛ばないとマネージメントの話も出来ないと思うので、しっかりと明日、真っすぐに打てるように頑張りたいと思います。しっかりとスコアを伸ばしていかないと上位にはいけないと思うので、伸ばしていけるようにしたいです。」

「仕上がっているつもりだった。
それが試合になると崩れてしまう」
NEXT

∧

∨

 2日目の松山は、課題をクリアしてきていた。「フェアウェイに行かなかったですけど、今日のほうがまだスイングも安定していました」と言うように、ティーショットこそラフに外れることはあったが、アイアンショットは切れ、ピン筋に飛ぶことも多かった。チャンスは多かった。しかし、この日は主に、「"締め"がね……。ラインが読みづらいのもありましたが、なかなかカップに入ってくれませんでした。」というパッティングに苦しんだ。

 最初のトラブルは2番。2打目を曲げて、グリーン左ガードバンカーのさらに左のラフへ。3打目に選んだのはロブショットだったが、「下をくぐってしまいました。フワッと打たないとグリーンオーバーしてしまうと考えたら失敗しました」という3打目は、手前のバンカーへ。4打目も6mほどショートして、ボギーが先行する。

 それでも前述のように、ショットは好調で、松山は攻めた。4番では213ヤードの2打目がピン左奥約6m、5番では114ヤードの2打目がピン右手前約3m。しかし、いずれのバーディーパットもわずかにカップを外れた。

 初バーディーが来たのは6番。前日に続いて1オンを成功させると、長いイーグルトライは1.5mほどオーバーしたものの、返しを沈めた。しかし、松山自身が流れを手離してしまった。8番では、約1mを外して3パットを喫し、再びボギーがバーディーを上回った。

 これでは、チャンスが立て続けにやってきても、うまく事は運ばない。前半最終の9番では、左ラフから178ヤードの2打目で、クラブをクルクルと降ろす、良い時の仕草。グリーン右奥のピンにしっかり突っ込み、ピン手前2.5mにボールがついた。しかし、この距離のバーディーパットでも、ボールはカップには収まってくれなかった。さらに、10番では112ヤードから約4m、12番では約4m、14番では左の短いラフから132ヤードをグリーン奥のカラーに外したものの約4m、15番では、深い左ラフから161ヤードを約5mと、入れ頃のバーディーパットが続いたが、ことごとく決まってくれなかった。16番では、左の浅いラフの262ヤードから、見事2オンを果たしたが、今度はここから3パット。9番から16番までズラリとパーが並んでしまった。

 ようやくスコアが動いたのは、17番。右奥のピンに対し、ティーショットをショートサイドの右ピンハイ4m弱につけて、右に曲がるラインを読み切った。しかし、東北福祉大の先輩、谷原秀人が2日目にベストスコアとなる9アンダーの「61」をマークするなど、伸ばし合いの様相を呈する今大会。松山のこの日のイーブンパーは、実質的にオーバーパーのようなものだった。カットラインに2打及ばず、83位タイで予選落ち。せっかくのメジャー前哨戦から、早々に引き上げることになってしまった。

NEXT

∧

∨

「昨日よりチャンスが多かった分、そのパットが入らないストレスが、なかなか解消出来なかったという感じですね。もっと安定してドライバーからパターまでやらなきゃいけないんですけど、出来なかったのがこういう結果に繋がっているんじゃないかなと思います」

 ただ、思いのほか、松山の表情や声が落胆していないことが、救いだった。

「ここに来るまでに、自分の中では仕上がっているつもりでした。それが試合になると崩れてしまう。10アンダーくらいは2日間で出ると思っていたが、そのレベルで自分がプレー出来ていない感じがある。結果的に言えば、不安が100で期待はゼロですけど、手応えを含めれば、不安と期待は50対50ですかね。結果がついてこないのは苦しいですけど、手応えが少しずつ出ています」

 目先の数字よりも、自分の中の好感触を信じて、今季3戦目のメジャーへと向かう。

「練習と実戦の感覚が変わらないような何かを見つけられるように、残り数日、2日間増えましたけど(笑)、明日からしっかりと、カーヌスティに行って練習したいです」

NEXT

∧

∨

スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 3 4 4 4 4 3 4 4 4 3 4 4 4 5 3 4 70
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
4
E
6
1
3
1
4
1
4
1
3
E
4
E
4
1
4
1
4
1
4
1
3
1
4
1
4
1
4
1
5
1
2
E
4
E
70
0
4
E
5
E
3
E
3
-1
3
-2
3
-3
4
-3
3
-3
3
-4
5
-3
4
-3
3
-3
5
-2
4
-2
6
E
4
-1
2
-2
4
-2
68
-2

リーダーズボード

Pos Name
1 ブランドン・ストーン
2 エディ・ペパレル
3T ジェンス・ダントルプ
3T トレバー・イメルマン
3T ルーク・リスト
6T リッキー・ファウラー
6T ライアン・フォックス
6T トーマス・ピータース
9T タイレル・ハットン
9T アーロン・ライ
9T ジャスティン・ローズ
9T ディーン・バーメスター
9T スティーブン・ギャラハー
83T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-20 F -10 70 64 66 60 260
-16 F -6 67 63 70 64 264
-15 F -2 64 65 68 68 265
-15 F -5 68 64 68 65 265
-15 F -6 63 69 69 64 265
-14 F -2 64 66 68 68 266
-14 F -2 67 68 63 68 266
-14 F -4 68 68 64 66 266
-13 F -2 65 64 70 68 267
-13 F -2 69 63 67 68 267
-13 F -3 67 66 67 67 267
-13 F -3 68 67 65 67 267
-13 F -4 70 66 65 66 267
-2 CUT -- 68 70 -- -- 138

∧

∨

  • LEXUSについて詳しくはこちらLEXUSについて詳しくはこちら
  • LEXUS COLLECTIONLEXUS COLLECTION

松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。